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台湾華語を求めて

ゴールデンウイーク前最後の中国出張の帰国日に母に来日してもらった。台湾の本を持ってきてもらうチャンスなので、ネット書店(博客來)で何冊かを購入した。

欲しい本のリストはそれこそ尽きないし、できれば新旧問わず読みたい。台湾で電子書籍もわりと発展してきたこの頃、今後は電子書籍に変えることも考えつつ、いまはまだ紙の本のみにしている。(日本語についてはアマゾンプライムで無料の電子書籍を読んでみている)。

日本に来てから何年たった頃か分からないが、台湾華語の活字が恋しくなり、友人が日本に来る度に本を持ってくるようにお願いしてきた。

時には、日本語も大して成長していない中、中国への出張も重ね、用語や発音が「大陸訛り」になっていき、どんどん台湾華語の能力が低下してしまうことを危惧し、「充電」すべく危機感を持って、意識して台湾華語を読むようにしている。

自分が持っている言葉を駆使するはずだが、その言葉たちがお互い侵食している実感もあり、野放しにしている言葉の感覚(とにかく使いやすい方を使うこと)を放置せず、バランスを取るように意識するのが少し前からやっている。

異国にいると、言葉のバランスが心のバランスに繋がると、なんとなく感じる今頃。

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画像は台湾の雑誌『薫風(くんぷう)』の2019年4月号の表紙の一部。「日本を知ることで台湾を知る」という思いで作られた、台湾の若い世代による知日派雑誌。2017年1月創刊、3ヶ月に1回発行する季刊、380台湾ドル/冊。今回初めて手にしたが、画像と文章のバランス、内容、装丁がすべて美しくて、電子書籍よりも実物を手に入れる方が断然いい。ツイッターでは日本語で発信、今後とも注目したい雑誌である。


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