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神のささやき、悪魔のささき

高尚な学術的な議論にせよ、夫婦喧嘩にせよ、ついつい感情的になってしまって「自分が勝つか、相手が勝つか」というレベルに低下してしまって、意地の張り合いに展開し、相手の弱点を突き刺し合うことになってしまいます。そうなると、勝った方も負けた方も、苦々しい思いを抱いたまま、それなりの妥協点をつくって終結することになります。

本来、人間同士は敵対する間柄ではなく、協力し合う間柄であるべきです。特に議論や喧嘩ができるような近しい関係にある人とはそうであるべきです。ところが近しいからこそ難しい場合があります。ちょっとした行き違いで喧嘩になり、すぐに“勝ち負けの構図”にはまってしまい、相手を打ち負かさなければならない敵のように感じてしまうのです。

喧嘩になって、協力者であるべき相手を打ち負かすべき相手であるかのように感情的な錯覚に陥っているときは、必ず悪魔が直ぐそこにいて「もっとやれ!もっと喧嘩しろ!おまえの方が正義なんだ。相手をギャフンと言わせてやれ!」と煽ってきます。

と同時に神も直ぐ近くの反対側にいて、「素直に自分からゴメンと言ったら。相手を打ち負かして勝っても解決にならないよ。できるだけ早く仲直りする一歩を踏み出しなよ」などと和解の励ましをしてくれます。

私たちがどちらを選ぶかです。私たちに選択権があるのです。悪魔の煽りを選ぶか、神の和解のアドバイスを選ぶかです。

あなたならどちらを選びますか。勿論、神の和解のアドバイスですよね。悪魔を勝たせるか、神を勝たせるか、それは私たちの選択に決め手があるのです。

***参照聖句***
そこで、主は、カインに仰せられた。「なぜ、あなたは憤っているのか。なぜ、顔を伏せているのか。あなたが正しく行なったのであれば、受け入れられる。ただし、あなたが正しく行なっていないのなら、罪は戸口で待ち伏せして、あなたを恋い慕っている。だが、あなたは、それを治めるべきである。」創世記4章6-7節

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