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弱さの中にある強さ

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 最近は蟻の行列を全く見る機会がなくなりましたが、小さい頃は時を忘れて蟻の行列を見ていたものです。特に蟻たちが自分たちの身体よりも何倍も大きい獲物を力を合わせて移動させている姿には感動したものです。蟻は人間から見れば弱く小さい虫です。しかし大きな力を持っています。

 このように自然界の生物達は小さく弱い存在ですが、観察すると、彼らの持っている逞しさと力強さに感動します。彼らの姿は私たち人間を励ましてくれているようです。

 日本人の凄いところは復元力ではないでしょうか。先の戦争で原爆を二つも落とされただけでなく、日本中が焼け野原になりました。しかしその19年後には東京オリンピックを開催し、ジャパン・アズ・ナンバーワンとまで言われるほどによみがえりました。阪神淡路大震災、東日本大震災、最近では毎年頻繁にやってくる強力な台風による自然災害。人間の弱さと人間が作り上げたものの弱さを痛感し
つつ、復興・回復には時間がかかりますが、粘り強く復興しています。

 これは有名な事実ですが、世界史の最初に習う世界4大文明は、平穏無事な地域に興ったのではありません。4つとも大きな川の流域に興りました。繰り返される川の大氾濫に立ち向かう小さい人間たちの必死な努力によって文明が興ったのです。

 私たちは小さく無力ではありますが、しかし、私たちの内には物凄い可能性が埋蔵されているのです。この埋蔵された可能性を引き出す方法は、大きな試練に立ち向かう必死な努力しかありません。そう、ボーッと生きていては可能性は埋蔵されたままなのです。

 かと言って自分からわざわざ試練や困難の中に飛び込むことはありません。天(神)は、私たちの可能性を引き出すために、必要なときに必要な試練や困難を人生に投げ込んでくださるからです。その原因は自分かも知れませんし、他人からかも知れないし、誰の責任でもないかも知れません。いずれにせよ、直面させられた試練や困難から逃げないことです。乗り越えるために必死で立ち向かうことです。その時、埋蔵された可能性が引き出されます。

***参照聖句***
わたしの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試錬に会った場合、それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい。あなたがたの知っているとおり、信仰がためされることによって、忍耐が生み出されるからである。だから、なんら欠点のない、完全な、でき上がった人となるように、その忍耐力を十分に働かせるがよい。ヤコブ1章2-4節

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