Step by Step　8月20日 ■□シンプルな人生の目的□■

しかし、無くてならぬものは多くはない。いや、一つだけである。マリヤはその良い方を選んだのだ。そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである。ルカ10章42節


　人生はシンプルが一番です。そのためには人生の目的を明確にする必要があります。目的が分かれば、人生で最優先にすることも分かってきます。

　人生というのは大人になるに従って複雑になってきます。プライド、出世欲、金銭欲、支配欲、暮らし向きの自慢などが人生に絡んで来て複雑にしていきます。しかし人生の終末に近づくと、人生を複雑にしていたものが剥がされていき、シンプルになるように思います。

　ではシンプルな人生ってなんでしょうか。それは次の３つの愛の関係を生きるということであり、これが人生の目的です。

①神に愛され、神を愛する
②自分を愛し喜ぶ
③隣人（身近で大切な人達、縁ある人達）を愛し、隣人に愛される

　この3つの愛の関係を大切に育て、維持しながら生きていくということです。

　日本では仕事のために家族を犠牲にしたことが美談とされることが意外とあります。他人は無理だけど、家族なら犠牲にすることになっても致し方なしという感覚が日本にないでしょうか。生きていくためには仕事は無くてはなりません。そして懸命に仕事をし、仕事で沢山の成果を作っていくことは大事なことです。だからと言って、３つの愛の関係を二の次三の次にしてしまうのはどうでしょうか。仕事で成果を作り、３つの愛の関係をも充実させる手立ては必ずあるはずです。

　結局、私達が人生のターミナル地点に来たときに、私達が求めるものは過去の栄光ではなく、現在の３つの愛の関係に包まれることなのです。ここに人間の本質が何を求めているのかが明確にされています。

　私達が仕事で成果を出すのは、3つの愛の関係も守り、充実させるために他なりません。ここが本末転倒してしまうときに、人生の目的が狂ってくるのです。生き方に迷わないために、何を本当に大事にするのかを明確にしておきましょう！


■祈り■
　神よ、あなたは人生で最も大事にすべきことを教えて下さいました。それは３つの愛の関係です。このことを中心において、日々の選択をしていきたいと思います。イエスの御名によって、アーメン。