人生に根を張る

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 以前は台風が勢力を維持したまま北海道に襲来することは殆どなかったと聞きました。しかしここ数年、幾つかの台風が勢力を保ったまま北海道まで行ってしまいます。ある台風の時は、木が大量に倒れてしまうという被害が起きました。北海道の木は雪には強いですが、強風には弱いのだと思った次第です。

 確かにそういうことがあるようです。無風環境で高く太く育った木は、根が自分の重さを支えきれずに倒れてしまうそうです。環境が良すぎて根がしっかり下ろされていないのが原因のようです。木も雨風に晒され、揺さぶられることによって、倒れまい!倒れまい!と根を大地にしっかりを下ろしていくのでしょう。そして地中深く、広く根を張っていくときに、木は自分の体重をしっかりと支え、更に高く太く育っていくようです。

 私達も同じです。人生という大地に深く広く根を張ることが重要です。世の中には、下積みが殆どなくて、あれよあれよとトップに躍り出て、富と名誉を手にしてしまう人がいます。マスコミもそんな彼らを持ち上げチヤホヤします。多くの人はそんな人物に憧れます。確かに彼らは優れた感性と才能を持っています。でも20年、30年、40年と持ちこたえている人はどれだけいるでしょうか。

 人生は5,6年ではありません。10年、20年、30年と継続して着実に良い実を結び続けることが重要です。そのために、人目には触れないけれども、人生という大地にしっかりと根を張ることに力を入れる必要があります。自分への投資であり、自分が関
わっていくネットワークへの投資です。また問題から逃げないことです。しっかりと問題に取り組んで、自分を研き、人間性を深めることです。人間は問題に取り組むことによってしか成長できません。

 特に若い方々は、色んなことにチャレンジしながら、失敗と困難を通して人生に根を張ることに力を入れましょう。インスタント・サクセスに目を奪わ
れないで自分をもっと研きましょう。時が来れば実を結び始めます。

***参照聖句***
わたしの兄弟たちよ。あなたがたが、いろいろな試錬に会った場合、それをむしろ非常に喜ばしいことと思いなさい。あなたがたの知っているとおり、信仰がためされることによって、忍耐が生み出されるからである。だから、なんら欠点のない、完全な、でき上がった人となるように、その忍耐力を十分に働かせるがよい。ヤコブ1章2-4節

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