人間力を養う

画像1

今日の本文を日常生活や学校、職場の人間関係のレベルで考えてみましょう。

 一年ほど前でしたか、スポーツ界でパワハラ事件がマスコミによく取り上げられました。私たち日本人にとって(といっても私の感覚ですが)、スポーツ界のパワハラは、いわゆる“体育会系”という言葉で一括りで理解され、当たり前のこととして受け止められていました。

 指導に熱が入ってしまい、または、なかなか言うとおりにしない相手に対して、暴言を吐いて、手が出て、足が出でて、力尽くで相手を自分の思い通りにコントロールしようとするわけです。そしてそのようにすることが、上に立つ者として道義的に正しいことだと理解しています。話し合い…なんて甘っちょろいこと言ってられないという訳です。自分もそうされてここまで来たから、後輩にもそのようにすることが正しいのだ!と疑わないわけです。

 しかし本当にそうでしょうか。人を動かすのは、外からの圧力でなく人間力ではないでしょうか。その人の内面から溢れる魅力ではないかと思います。人間力の不足を外的パワーで補おうとするときに“パワハラ”のようなことが起こるのでしょう。

 人間力を養うにはどうすればいいのでしょうか。先ずは苦労することです。安易なことばかりを選ばず、苦労することを大切にしましょう。凡人には特大の苦労というのはそう訪れません。ですから特大の苦労を待つ必要はありません。凡人は凡人らしく小さな苦労を丁寧に拾い上げ、小さな成功を積み重ねていけば、それでいいと思うのです。凡事徹底するなかで、必ず人間力は養われます。

 人間力の中心にあるのは「愛」です。「愛」とは人に与えることを喜びとし、人の幸せ、成功に貢献する行動です。愛を説くのでなく、行動で表現することによって人間力は養われます。


***参照聖句***
愛は隣り人に害を加えることはない。だから、愛は律法を完成するものである。ロマ13章10節

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?