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Step by Step 3月21日 ■□目的を見続ける□■

 時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」。創世記12章1-3節


 「あれもしなければ、これもしなければ」と仕事に追われたり、仕事に夢中になってしまう内に、何のために仕事を始めたのかを忘れてしまうことがあります。大事な目的を見失って迷子になってしまうのです。

 少々専門的な聖書のお話し。聖書の民・ユダヤ人は、世界の人々の祝福に貢献する民族として神に選ばれ、そのために先ず彼らが神の祝福を頂きました。他者のための存在となるために選ばれ祝福されたのです。

 ところが長い歴史のなかで彼らの中で勘違いが起こりました。自分たちは神に選ばれる程に優れている民族なんだ、そして他の民族は神から見放されたのだという偏狭な選民意識を持つようになってしまったのです。「他者のための」という目的が抜け落ちました。その途端に彼らの生き方が歪み、国家の軌道が狂ってしまったと聖書は語っています。

 しかしこれはユダヤ人だけの問題ではありません。成功に酔いしれたり、忙しさに振り回されたりしている内に、目的が抜け落ちてしまい、手段が目的化してしまうことがあります。家族のためにといいながらも、忙しさや自分の都合で家族が二の次、三の次になり、家族と不仲になってしまう…というのは、よくあるパターンじゃないでしょうか。

 結局、聖書が教えているように、私達も「他者のための存在」というところから目を離してはならないのです。そこが抜け落ちてしまうと、人生の舵を取れなくなるのだと思います。「他者のための存在」を分かりやすく言うと、「縁ある人達の幸せに貢献するため」ということです。そのために生きているのであり、仕事をしています。

 自分が成功するのは家族を幸せにするため。自分が成功するのは仲間を守るため。自分が成功するのは社会に貢献するため。自分が成功するのは神の栄光を現すため。もし成功を目指すプロセスで、家族や仲間との関係を悪くし、公共の不利益になったリ、神との関係が崩れたりするなら、仕事のあり方を考えてみるべきです。

 あなたは誰を幸せにしたいのか…。問い直してみましょう。

■祈り■
 神よ、あなたは私の周りの人達を祝福するために、私を祝福して下さいます。この祝福の原理原則を大事にします。イエスの御名によって、アーメン。

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