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Step by Step 6月18日 ■□心が育つ言葉を語る□■

 いつも、塩で味つけられた、やさしい言葉を使いなさい。そうすれば、ひとりびとりに対してどう答えるべきか、わかるであろう。コロサイ4章6節


 怒りで感情が高ぶっている時、一撃必殺のように「相手の急所」を突くような言葉を言ってしまいます。だから口に出す前に、一旦考えてから、言うべきか言わざるべきかを判断しましょう。

 だいぶん昔になりますが、ある作家のエッセイにこんなエピソードが記されていました。その作家のご近所に相当激しい夫婦喧嘩をする家があったそうです。お互い怒鳴り合って、時には物が割れる音もします。ある日、玄関先でその奥さんとバッタリあった作家は気の毒そうに言いました。「大丈夫…昨晩、相当ご主人、怒鳴ってたようだけど」。奥さんは気まずそうに返事をしました。「いつもすみません。お恥ずかしいです。でもうちの主人、あれでも優しいのですよ。」その言葉に驚く作家に奥さんは言いました。「主人、私が気にしていることを絶対に言わないんです」。そう言って立ち去る奥さんの後ろ姿を見て、作家は気づきました。奥さんは足が不自由でびっこを引いていたのです。

 誰しも指摘されたくない過去や弱みを持っているものです。ですから、どんなに感情的になったとしても、相手の急所を突くような言葉を言ってはなりませんね。そうです。家族であろうが、教師であろうが、何人たりとも人の自己概念を傷つけることは赦されないのです。

 相手の自己概念を高める言葉は、聞いた相手の心を生涯育てます。相手の自己概念を傷つける言葉は、聞いた相手の心は生涯忘れない。

■祈り■
 神よ、私が自分にも周りの人にも暖かい言葉を語ることができますように、私の心を愛で満たして下さい。イエスの御名によって、アーメン。

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