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和解をえらぶ

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 嫌味を言う人は必ずいます。ムッとくるような事を言われたり、されたりするのも日常の事ではないでしょうか。当然、こちらがそういうことをしている場合もあります。常人はされたことは覚えていますが、したことは忘れてしまうものです。要するにお互い様なんですが、私達は常人なので、ムッとくるようなことを言われたり、されたりすると、当然同じような、いいえ、少々上乗せしたものを返してしまいます。すると相手も上乗せしたもので応酬してきますね。やがて上乗せしすぎてヒートアップし、最初の原因が分からなくなっているものです。

 私達は、日常のそういう嫌味なことに振り回されて、一時的もしくは長期的に不機嫌になり、険悪な関係になって、非常につまらない時間を過ごし、仕事への取り組みにも悪影響を起こして、時間を無駄にしてしまうことがありませんか。人それぞれに不機嫌パターンを持っていて、常習的(習慣的)にそのパターンに入り込んでしまっていることはないでしょうか。

 どうしたら良いのでしょうか?

 それは、自分が不機嫌にならず、可能な限り良い関係を保ち、楽しい時間を過ごせて、仕事に対しても気分良く集中できるような状態を保つために、ムッとくる現実にどのように対応すれば良いのか、自分で考えて実行してみることです。

 そうです。ムッとくる現実に対して不機嫌になるのは、相手や状況のせいではなく、自分で不機嫌を選び、向きになることを選んでいるのです。不機嫌パターンを選択することが条件反射のように習慣化しているのです。

 ですからムッとくる現実に対して、ちょっと時間をおいて、不機嫌にならない対応を選ぶ努力をすればいいのです。相手の不機嫌や嫌味に自分の心の支配権を明け渡すのでなく、自分の心の支配権を自分の手に取り戻し、健全で生産的な言動を選ぶのです。成功と失敗を繰り返しつつ継続していくなら、成功を選ぶことが増えてきます。

 上記は相手の嫌味や不機嫌から自分を守る一つのアイデアです。アグレッシブな対応として、相手が嫌味な言動をしたり、不機嫌になるのは、何に不満を感じているのかを思い巡らしてみることです。満足している人は嫌みな言動をしたり、不機嫌になることはまずありませんから。そして相手が満足するような対応をしてあげることです。そうすることによって、相手の嫌味は減少し、不機嫌もなくなってくるでしょう。そしてより良い関係で気分良く生活や仕事ができるでしょう。

***参照聖句***
わたしたちひとりびとりは、隣り人の徳を高めるために、その益を図って彼らを喜ばすべきである。キリストさえ、ご自身を喜ばせることはなさらなかった。ローマ15章2-3節

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