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〇〇のためなら、え〜んやこら

今日の本文を読んでいると一つのフレーズが思い浮かびます。「おかあちゃんのためなら、え~んやこら。おとうちゃんのためなら、え~んやこら。もう一つおまけに、え~んやこら」です。僕(56歳)と同年代以上の方なら、小さい時こんなかけ声をかけながら作業をしたことがあるんじゃないでしょうか。


最近になってこのフレーズが、長個性的な美輪明宏氏の「ヨイトマケの唄」のフレーズであることを知りました。工事現場で肉体労働で汗だくになっている人たちのかけ声だったそうです。21世紀になって「◯◯のためなら、え~んやこら」なんてダサい感じがして、誰も口に出すことが無くなりました。それでも僕には、愛する者のために力を振るいだして頑張る人の心意気を感じます。そういう意味で「◯◯のためなら、え~んやこら」は素晴らしいフレーズではないでしょうか。


人間には、誰か(何か)のために貢献したい!、誰か(何か)のために役に立ちたい!という欲求があります。その欲求が満たされるときに、人は自分の存在意義・目的を感じることができて喜びが溢れてきます。逆に、その欲求が満たされないと、自分の存在意義・目的を感じることが出来ず、心が不安定になり、心のエネルギーの放出先が分からなくなって、内にこもったり間違った方向に放出されたりしてしまいます。


「誰かのために貢献したい(役に立ちたい)」という場合、その誰かとの関係が良好でないと、この欲求は満たされることはないでしょう。そう、愛し愛される関係です。その関係が土台にあるからこそ「おかあちゃんのためなら、え~んやこら。おとうちゃんのためなら、え~んやこら。愛する〇〇のためなら、えんやこら」が成立します。


「誰かのために貢献したい、何かのために役に立ちたい」と願い、自分の存在意義を確認したいなら、あなたの身近な人たちとの良好な関係をしっかり築き上げていきましょう。そういう関係から頑張る底力が出てきます。



***参照聖句***

テモテのような心で、親身になってあなたがたのことを心配している者は、ほかにひとりもない。ピリピ2章20節


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