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Step by Step 3月31日 ■□人生の意味を見失ったとき□■

 イエスは彼に答えて言われた、「わたしのしていることは今あなたにはわからないが、あとでわかるようになるだろう」。ヨハネ13章7節


 「こんな人生に生きる意味なんてない」と心が呟いたこと、ありませんか?でもそれはあなたの側からのみ見た感覚です。違う方向から見直すことが大切です。

 ビクトール・フランクルというユダヤ人心理学者がいました。彼は第2次世界大戦中、自らアウシュビッツ強制収容所に囚人として入れられつつ、心理学者として自分や囚人達を観察したのです。その中で「絶望の中でも生き抜く秘訣」を発見しました。それが「人生の問いの逆転」です。

 「人生の問いの逆転」とは、長い苦境の中で「こんな人生にどんな意味があるのか」と自分の側から人生に何かを求め問うのでなく、「人生は私にどう生きるように求めているのか」と人生の側からの問いかけに応えていくというものです。言い換えると、「天は私に誰のために、何のために生きることを求めているのか?」と自分自身に問いかけるということです。困難の中で、虚無の中で、人生の問いの逆転をしながら、「誰かのために!何かのために!」と前を向いて生きていく時に、人生の意味が創造されていくのです。

 人生の全ての出来事、特に辛く苦しい出来事には必ず意味が埋蔵されています。埋蔵された意味を発掘するためには、その出来事を意味あるものにする!と積極的に受け止め、人生に挑んでいくことが重要です。逆にあの辛く苦しい出来事のせいで惨めな人生になってしまったと消極的な生き方をするなら、その意味が埋蔵されたままで発掘されることはありません。どうせ苦しい時期を過ごすのなら、積極的に人生に挑み、その意味をちゃんと発掘したいものです。

 意味のない人生はありません。人生に無駄な出来事もありません。あなたの受け止め方と生き方次第で、人生の意味は後から見えてきます。


■祈り■
 神よ、あなたは私に何の意味もない人生を与えることはなさいません。私は人の人生に手をこまねることをしません。あなたを信頼し、積極的に人生に挑んでいきます。どうぞ私の人生にあなたの意味と目的を現してください。イエスの御名によって、アーメン。

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