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Step by Step 3月29日   ■□八方美人は混乱するだけ□■

 わたしは乏しいから、こう言うのではない。わたしは、どんな境遇にあっても、足ることを学んだ。わたしは貧に処する道を知っており、富におる道も知っている。わたしは、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に処する秘けつを心得ている。わたしを強くして下さるかたによって、何事でもすることができる。ピリピ4章4-13節


 人生を混乱させる代表的なことは、「すべての人を喜ばせようとする」ことです。キリストでさえこのことはできませんでした。もし出来ていたらキリストは十字架に架けられることはなかったでしょう。「全ての人を喜ばせよう」とすればするほど、あなたは自分自身を失い、人々に振り回されることになります。

 人の反応の中に、自分の存在価値や人生の意味を求めすぎることは非常に危険です。それは「愛しすぎる、尽くしすぎる」こととなり、同時に「相手に求めすぎる、依存しすぎる」結果になるからです。自分を大切にもできないし、隣人をも大切にすることができません。

 先ず一人の人として自立し、健全に自分を愛し大切にできることが重要です。その上で「すべての人」ではなく「身近で大切な人」の幸せと喜びに貢献することです。このことによって、人生の意味と存在価値は深まり、輝くことでしょう。

 「真の自立は真の依存によって成立する」という言葉があります。とことん依存できる存在がいる人は、他の人に依存する必要がなくなり、自立して主体的に自由に生きていくことができます。僕は、そのとことん依存できる存在は神であると思うし、神しかいないと思っています。神に真に依存できる人こそ、どんな状況でも生きることができ、様々な人と健全で良い関係を持つことができ、しかも人の幸せと喜びに貢献できるようになります。お互い自立した人間として「自分も幸せ」になり「あなたも幸せになる」という視点を見失わないようにいたし
ましょう。

■祈り■
 神よ、全ての人を喜ばせようとする誘惑から私を守ってください。全ての人を喜ばせることは出来ないと悟りつつ、自分が出来る愛を実践し続けることが出来ますように。イエスの御名によって、アーメン。 

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