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テモテ牧師のエッセイ

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2019年11月の記事一覧

家族を創り出す

家族を創り出す



 今の日本社会は様々な価値観を認め、色んな生き方を認める自由な社会です。ありがたいことです。ところが今はそれが行き過ぎて無責任な生き方をする人が多くなっているように思います。その人だけならそれでいいですが、家族や見ず知らず人達を混乱に巻き込んだりするのはもっての外です。

 結婚に関しても、たがが緩くなってなってきているように思います。愛し合っているなら結婚しないで同棲してもいいじゃないか!と

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無条件の愛

無条件の愛



“ありのままで、無条件で受け入れる”って本当に難しいことです。“なくて七癖”と言われるように、人それぞれに癖があり、個性があり、過去があります。そのような下地の元で人生を歩み、心に痛みを感じながら生活している私達。そういう人を“ありのままで、無条件で愛し、受け入れる”というのは並の人間にはできません。ヤマアラシのようにトゲトゲした人を懐にいれることになるかも知れないからです。

 若かりし時の

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自分と向き合う

自分と向き合う



 今までの自分の歩みを棚卸しし、将来のために自分と向き合うことは非常に重要です。日々忙しくしている私達には自分と向きある時間などなかなか持てません。ある人は強制的に現場から離れた場所に行き、そこで自分と向き合う人もいるようです。ある人は座禅を組む人もいるでしょう。ともかく、様々なことに流されやすい私達は、自分の目的を確認し、これまでの歩みの改善点を探り、目指す目的に向かってプランを立てる、こう

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使命について

使命について



 本文の「力があるから使命を与えられるのはなく、使命を引き受けるから力が与えられるのです」とは、その通りです。

 問題は、“どれが神様から与えられた使命なのか”ということです。それはある意味、非常に個人的なものなのでとやかく言いにくいものがあります。しかし、僕なりに「使命」について文章を綴ってみたいと思います。

 「使命」と聞くと、“他の誰もできない特別なドデカい仕事”とか“後世に名を残す

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全ての鍵はあなたが握っている

全ての鍵はあなたが握っている



 「誰からも愛されていない。私なんかどうなっても構わない」と心が叫んでいる人が今の日本社会に非常に多いように思います。信じられない事件が起こる背景にはそんな心の叫びがあるんじゃないかと思います。これだけ豊かになり、優しい社会になり、配慮が行き届き過ぎるくらい行き届いているのに、どうしてそんな叫びをしているのだろうかと思います。貧しく寂しく冷たい家庭で育った人なら分からない訳でもありませんが、貧

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目の前の一人に



 全人類は愛せるのに、目の前の1人を愛せない…ということはよくあることではないでしょうか。私達は、全人類という人格がなく関係性のない抽象的なものは愛しやすいのですが、目の前の人という具体的な人格があり、関係性のある人は愛しにくい場合があります。しかし私達にとって大事なことは、抽象的な全人類を愛する以上に、目の前の具体的な1人から愛することです。

 キリストの有名なたとえ話で「善きサマリア

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深く知るということ

深く知るということ



「深く知る」ということについて2ポイントで書きたいと思います。

●先ず一つ目は、「深く知る」目的です。「深く知る」の深さを競い合うことが目的ではありません。深く知るだけで、目的が無ければ空しくなると思います。「深く知る」ことで自分や周りの人達の幸福に繋がることが重要です。

 「深く知る」が専門的になることがなくても、「深く知る」ことによって神に出会い、神を知ることが最も重要なことで

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期待外れに対応する

期待外れに対応する



 私達は自分が辛く苦しい時は、自分のことしか考えられなくなります。それ自体が悪いわけではありません。そうなるのは当然です。そしてついついその苦しい胸の内を伴侶には分かってほしいと思います。すると、自分の頭のなかで、伴侶がそのことを理解しくれ、話を聴いてくれ、励ましてくれたりすることを想像します。自分勝手に都合の良いように想像を膨らませるのです。ところが相手は相手で忙しく、そこまで配慮してくれな

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断定には気をつけて

断定には気をつけて



 キリストは「人を裁くな」と言われました。「裁く」とはある意味「断定する」ことだと言っていいでしょう。私達人間は、他人や現実を、更には神を、トータルに判断することができません。私達は純粋に客観的に物事を判断することができないからです。どんなに純粋客観的に判断しようとしても、必ず主観が侵入してきます。そして私達の主観は罪によって歪められているのです。

 また私達が見て判断できる範囲は表面の一部

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天国をリザーブする

天国をリザーブする



 地獄とはどういうところなのか?聖書には詳細な記述はありませんが、幾つかある記事をまとめると2つに要約できるでしょう。

*炎の中で苦しみ続ける場所
*悔い改める機会を与えられない場所

 反対に天国とはどういう場所でしょうか?聖書に記されていることをまとめると3つに要約できるでしょう。

*神とキリストを中心にした、愛といのちに支配された場所
*人生で経験した涙や苦しみ、病が全て癒やされ報わ

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正常と狂気

正常と狂気



 何が正常で、何が狂気なのか…、それを判断するのはなかなか難しい。時代に
よって国によって全く違ってくるからです。

 僕が思うのは、狂気とは極端に針が振り切ってしまう状態をいうのではないかということです。極端に偏りすぎて、相反するものを認められず、否定し、攻撃してしまう。自分が信じるものが絶対正義で、それに反する者は全て間違っているとする考え方。これが狂気の一歩手前ではないでしょうか。私達は

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想像力を使って

想像力を使って



 今日の本文を読むと、第1次世界大戦で起こった有名な『クリスマス休戦』のことを連想します。この出来事を再現した動画があります。イギリスの大手スーパーマーケットが作成したものですが、下記にURLを貼り付けていますので良かったら一度ご覧下さい。

 確かに想像力の欠如は思いやりの欠如につながります。ひとりの人の背後にある過去の人生、家族、友人、そして将来の人生…そういうことを想像できることが思いや

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聞いてもらえる相手がいますか?



 「聞くのは器、話すの技術」という言葉を以前紹介したと思います。相手の話を聞くということは、相手のために自分の時間を使うことです。時間とはいのちであり、人生の一部です。そんな大切なものを相手に与えることが「聞く」ということです。ですから聞こうという心は愛の心に他なりません。だから「聞くのは器」なのです。

 時々「聞いてもらって救われた。ありがとうございます。」という言葉を聞くことがあります。

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結婚生活で大切なこと

結婚生活で大切なこと



 僕は牧師として、結婚生活の悩みへの最終的な対応は、「それでも、その人と一緒にいたいのか」と問うことではなく(これも非常に重要な問いなのですが)、それ以上に重要なのは、結婚式の時に神と人の前でした誓約に、互いが誠実であり続けることだと思っています。

 教会によって多少文言が違いますが、概ね下記のような誓約をいたします。

** あなたはその健やかな時も、病む時も、喜びの時も、悲しみの時も、富

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