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リプライは遠慮しない?

もっとリプライしていいよ

僕がTwitter(現𝕏)を始めたのは2013年のことです。大学進学と同時にスマホを持ち始め、なんかいいアプリないかなと思っていた時にTwitterをダウンロードしました。今とは違ってアカウントは非公開、通称『鍵アカ』状態にしていました。

ツイートを見るのも見られるのも周りの人くらい。そんな状態が長く続きました。困ることはそんなになく、あるとすればよくあるRTキャンペーンに参加できないくらいでした。ですが、そんな状態も社会人になると変わっていきました。いや、正確には地下アイドルのオタクになって変わったと言った方が近いかもしれません。

坂道グループのオタクだった時はまだ公式アカウントくらいしかなく、アイドルにリプライを送ることはありませんでした。アイドルもそうですし、その他有名人にも送りませんでした。何となく僕なんかが送るのは恐れ多い感じがしていたからです。

その後僕はフィロソフィーのダンスというアイドルグループを推し始めます。ここで初めてアイドル個人のアカウントをフォローします。それまで、アイドルが自分のことを発信するのはブログしかなかったと思っていた僕はTwitterでの発信量に驚きました。ですが、いいねはするけどリプは送らないといった感じでした。(調べたら送ったリプは6件でした)

そんな僕が継続的にアイドルにリプを送るようになったきっかけがあります。クロスノエシスというアイドルグループのMAIさんです。彼女を推し始めた時、もちろん認知がない時にTwitterの話になりました。あまりリプ送れないんですよね〜という話をした時に、「もっとリプライしていいよ」と言われました。たったこれだけです。これだけで僕はリプを送れるようになりました。

きっとまだ恐れ多いという感覚が残っていて、自分にとってアイドルは遠い存在だから、あまり馴れ馴れしくしてはいけないと感じていたのだと思います。そんな僕にきっかけをくれました。それからリプを送ってみると、だんだん会話している気持ちになります。返事はなくとも『いいね』をしてもらえると会話が成立した気持ちになりました。リプが送れるようになると、今度は特典会でもフランクに話せるようになりましたし、認知してくれるようにもなりました。今まで遠い存在だと思っていたアイドルの距離感を縮めてくれて、壁を壊してくれたのはMAIさんだと思います。

アイドルのTweetにリプを送るようになって3年ほど経ちました。もう遠慮せずにリプを送れるようになりました。そしてリプの内容を考えるのが楽しくなりました。リプ欄は公開領域なので、自分のリプも他の人のリプも見えます。リプの内容が被らないか、あえて被せるか、被る前にすぐに送るか、少し様子を見るか。なんだか僕には『大喜利』に思えてきます。アイドルのTweetはお題でそれに回答していく感覚です。通知を取っているアイドルは通知が来た瞬間から回答スタートという訳です。ルールは1つだけ、相手が嫌な気持ちにならないというルールです。それを守れば自由にコミュニケーションを取れる場所です。

リプには暗黙のルールがあって、例えばアイドルへのリプにオタクは『いいね』をしないとか、アイドル同士のリプにはリプをしないなどありますが、面白いリプには思わず『いいね』したくなります。
※このルールはそう聞いた事があるってだけなので自由でいいと思います。リプも関係性と内容とタイミングがバッチリで大笑いしたのがありました。

リプはTweetよりも個性が出るな〜と思っています。『独り言』と『会話』はやっぱり違います。僕は推しにリプを送る時は好きを伝えることが多いかもしれません。あまりウケ狙いのことはリプしないかもしれません。好きの伝え方で大喜利しています。大喜利といっても想いは真剣なんですけどね。好きな気持ちをリプする時は遠慮しません。やり切ります。全力で好きを伝えます。

でも推しのリプは考え過ぎて、送った後も「ああすればよかった〜」とか考えるのあるあるですよね?あとは他のメンバーにはフランクに返せて、なんで推しにはこれが出来ないんだ!って思うのもあるあるかもしれません。どうですか?

また、アイドルとの関係性によってもリプの感じが変わってくるのも面白いです。いつも推しからイジられてる人は自虐が多かったりとか。そんなところはみんなの特典会を覗いているようで面白いですね。

一方でアイドルからの『リプ返』というのもありますね。アイドルによって違いますが、よくあるのはアカウントをフォローして、対象TweetをいいねRTした上でリプを送ると、返信をしてくれるというものです。これもパッと送れる時と送れない時があります。大体フォロワー何人達成記念だったりするので、「おめでとう」から始めたりしますが、それだと普通すぎるなと思ったり、最後を疑問系にして聞きたいことを聞いてみたりとか。これこそ大喜利の回答への反応がダイレクトに返ってくるので気合が入りますし、悩みます。機会もそんなに無いですし。

そんなリプなのですが、遠慮してしまうこともあります。それは「会いに行かなくなってしまったアイドル」です。前までは特典会に行ったりリプを送っていたりしたのに、リプを送らなくなってしまいます。会いに行かなくなるということは、現場に行く頻度が下がり、情報を追わなくなって、リプをする習慣がなくなったと推測することはできますが、もしかしたら会いに行かなくなったことに罪悪感を感じて、リプをすることが恐れ多くなってしまったのかもしれません。

遠慮しなくなったことを感じられた『リプ』でしたが、反対にリプが送れなくなったということを通じて、遠慮を感じてしまうこともあるんだなと思いました。

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