はじめての無線綴じ

手芸ジャンルでいいのかどうかは分かりませんが、まぁ私の中ではそういうくくりということで。
初めてで色々と試行錯誤したりやらかしたりしつつ作りましたので、未来の私に向けたメモも兼ねて。
(モノ自体は8月中に出来上がってたんですが、写真の編集にてこずっている間に時間が経ってしまいまして。すごく今更ですが、まぁメモということで。)

出来上がったもの

文披31題参加の作品「花粉症の彼女」シリーズで、本を作りました。
こんな感じ↓↓。

背表紙は、うまく撮れたら追加します・・・。

初めて作ったにしては割と上手く出来たのじゃないかと思っています。
※作っているのは不器用を極めた人間です。あと、デザインセンスが壊滅的なのは気にしないでください。
最後の最後に表紙を切るときに手を滑らせて切りすぎてるところがあるとか、やっぱり手を滑らせて背表紙で見えない部分がかなり斜めになっているとかはあるけれども。まぁ、それはそれ。次はもっとうまくやれるはず。

要確認事項がたくさんあるのですが、作り方を書いておこうと思います。

使用したもの

・書籍用紙(淡クリームキンマリ)A4 厚み0.10mm : 本文用
・上質紙(白色)A4 厚み0.185mm : 表紙用
・木工用ボンド
・ダブルクリップ
・いらない厚紙

・Microsoft Word : 本文
・Microsoft PowerPoint : 表紙

印刷まで

本文

今回は紙がA4サイズということもあり、途中に写真画像を入れ込むこともあり、印刷した後余白を切ることにしました。不器用なくせに変な所にこだわる人です。

(ページ設定)
用紙サイズ:A5
印刷の形式:見開きページ
余白:(上)31mm(下)31mm(内側)41mm(外側)17mm(とじしろ)0mm

で、後日やらかしてることが判明。元々切り取り線を入れるつもりで余白の設定を行っていて、テスト印刷でどうにもうまくいかないことが判明したため断念したのです。その際に余白設定をやり直しておけばよかったのですが、まぁすっかり忘れていまして。印刷し終わった後にそういえばと思い出したので、次回以降は以下の設定でいいんじゃないかな。と思ってます。テストはしていないので要確認。

(ページ設定改良版)
余白:(上)44mm(下)44mm(内側)54mm(外側)17mm(とじしろ)0mm

半分位作った際のテスト印刷で、何故かカタカナの小書き文字が90度回転してしまうことが判明。どうやっても解決しなかったので、一旦pdfに変換したらこっちは上手くいった。何故なのかは不明。
(もしかするとテキストボックスのせいだったかもしれない。これも次回要確認)

印刷したらこんな感じ。全110ページ。28枚。

表紙

今回はパワーポイントを使用。描写系のソフトを使うことのできる能力はない。

A4用紙に印刷するので、パワーポイントのサイズもA4で設定。
枠を三つ作る。
表紙・裏表紙・背表紙。印刷したときにどういうバランスで表示されるかの確認用。
それぞれの枠内に、必要なものを配置していく。
センスが欲しい。切実に。まぁ自分用だからいいんだ大体で。
背表紙については、本文を印刷して貼り付けた段階にならないと幅が分からないので、大体で作っておけば良い。

印刷したらこんな感じ(最後の最後、背表紙の幅を決定してから)

本を作る

1.印刷した本文を、半分に切る。

どうもこうもないです。印刷した用紙を、半分に切っていきます。今回は普通に折りたたんでカッターでシャーっとやりましたが、折皴がつくのが嫌なら、測って切った方が綺麗に切れます(当たり前)。
多少がたついてもまだ何とかなります。まだ。
写真部分はどうやっても印刷されない部分ができてしまうので、気になる場合は余白を切り取っておきます。周りと幅が変わってしまうので、背表紙側に合わせて引っ込ませておくこと。

2.本のサイズに合わせて周りを切る。

上下、外側に余白ができるように印刷しているので、内側(背表紙部分)にきっちり合わせて余白になる部分をダブルクリップで固定します。
※この時、汚れや傷防止に外側を厚めの紙で挟んでおくと、とても気楽。

事前に準備していた厚紙ガイドを上に置いて、カッターでひたすら切っていく。
※上下を切る用と外側を切る用は別に用意して、ぴったりではなくてちょっと長めに切れるように作っておいた方が楽だった気がする。(今回はぴったり文庫サイズで用意してたので、切れていない部分が出てきてちょっと大変だった。)
※ある程度切ったら切っている側のダブルクリップは外してめくりながらやった方が私はちょっと楽。

3.背表紙部分を糊付けする

小口?背表紙の反対側をきっちりまっすぐそろえて、ダブルクリップで止めます。
※跡がつかないように、クリップの当たる部分に多めにあて紙をしておく。(糊付けをするときに外さないので、背表紙には当たらないようにすること。)

背表紙部分にボンドをつける。
※1mm程度つくように、紙をたわませた方がいいですが、手が滑って全体的に斜めになったりしないように注意(やらかした)多少なら修正は効きますが。
※外側の紙にボンドがつきすぎないように、マステ等で保護して塗った後固定前にはがすようにすると大分楽。これに気づくまで何度外側の紙をベタベタにしたかと。
※背表紙部分に数か所切り込みを入れておいてボンドをしみこみやすくする方法もあります。この場合紙はまっすぐのままでできるんじゃないかなと思います。私は何回練習してもうまく線が入らず脱落しました。不器用極めてますね。
※ボンドを付けた後ティッシュペーパー等の薄い紙で補強して、上から再度ボンドをつけるという方法もあるらしいです。本が分厚くなる時はこのやり方をした方が良いのかもしれません。

くっつかないようにつるつるしたもの(私はクリアファイルを使った)に挟んで、重い本などで固定し、1日程度置く。
※この時にダブルクリップとあて紙を外した方が多分綺麗になる。私はずらしそうで怖かったので、クリップ部分は外に出した状態で置いた。ちょっと跡がついた(後で消えたけど)ので、綺麗に作りたい人はクリップとあて紙は外した方がいいです。

ここまでやってこの状態。色々がたがたです。

4.背表紙の幅を確認して、表紙を印刷し、貼り付ける

表紙の最終調整(背表紙の幅を測って調整する)を行って、印刷。
※位置確認用の枠を非表示にするのを忘れないように。
(印刷設定)
印刷レイアウト:フルページサイズのスライド
スライドに枠をつけて印刷する:チェックを外す
用紙に合わせて拡大/縮小:チェックを外す
高品質:チェックをつける

縦の幅に合わせて上下を切り取り、背表紙に合わせて折り目をつけておき、本文側にボンドを塗って貼り付け、本文と同じように重い本などで固定して1日程度置いておきます。
※「3」の工程で多少背表紙部分が斜めになっていても、ここでボンドの厚みを調整することで、まっすくにできます。できます。大丈夫です。(上とか下から覗き込んだ見た目は疑問符がつく感じにはなります)
※この時も、マステで外側を保護して、ボンドを塗った後外す、をした方が楽だと思います。

5.表紙を本の幅に合わせて切る

本の幅に合わせて表紙と裏表紙を切ります。最後の最後に手を滑らせて泣くことのないように慎重に。(やらかした。泣いた。そして開き直った。)

切り取った部分の微妙ながたつきがあれば、最後に切り取ったり紙やすり等で削ったりすると、ちょっと綺麗になります。どうしようもないところは諦めます。

完成!

不器用極でも、それぞれのところできっちり固定する、を心がければそれなりにちゃんと本の形をしたものを、紙の脱落なしに作れます。
本番前に何度も練習はいるけれども。初めは薄い本を作って、徐々に分厚くしていくと、慣れます。おかげで大量のメモ用紙ができましたが。
次回がいつになるか分からないけれども、多分練習回数は減らせるんじゃないかな。(一発本番は無理)

ほぼ自分用のメモになってしまいました。未来の私に完全版は委ねたいと思います。もうちょっと各所で写真撮っていたんですが、何でか綺麗に撮れていなかったので、色々工夫したけど諦めた。少しでもご参考いただける部分があればいいのですが・・・。(そもそも自分で本を作ろうって人がそんなにいないでしょうが)
長々とお読みいただきありがとうございました!


実は、自分だけしか読まない本なのに、書下ろしまである。こだわりが強すぎる。いつかどこかに(恐らくnoteに)そっと載せます。