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休めダーキ、サウナ編。

ダーキは激務した。必ず、かの今日締切の仕事を除かなければならぬと決意した。ダーキには休み方が分からぬ。ダーキは、先送り人間である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども、納期に関しては人一倍に敏感であった。今日未明ダーキは家を出発し、雪をかき分け、氷をよけ、6時半にこのオフィスにやってきた。ダーキには鍵も、朝食もない。1時間も外で待ったのである。

そりゃ疲れるさ

顔色の悪い人に、
顔色が悪いねと言ってしまうのは
そう相手に印象付けてしまうから
良くないと何かの本で読んだけれど

ダーキさんは目の下にクマを湛えていた。
それは札幌を囲む低山よりは遥かに立派だった。
おもわず「疲れてますね」と言ってしまった。

ダーキさんには
実は前の日にプレゼンを頼んでいた。
忙しいことはわかっていたけれど
無理をいってしてもらった。

相変わらずのクオリティである。
時間をかけて練り上げられたことがわかる
深い学びがたくさんあったプレゼンだった。


僕はこのところ十分リフレッシュ
できているんだけれど、
ダーキさんはおそらく仕事三昧である。

こんなときはおふろに行くのがいい。
ダーキさんとは正月も温泉に行った。

その頃はそんなにサウナが
好きじゃなかった気がするけれど、
最近サウナの第一人者と出会ったらしく、
ダーキさんにサウナの入り方を教えてもらった。


サウナは普通に入る。
教えてもらったのは水風呂から。

手のひらを水面から出す。
そしておまたを開く。
鼠蹊部の血管を冷やすらしい。

手のひらを出すと、
いつもより長く入れる気がする。

水風呂を上がると、
休憩にもコツがあるらしい。

首をゆっくり前後に揺らす。
いつもよりぼーっとできている。

2回ほどサウナに入り、上がる。

そして"札幌名物"かすそばをたべる。

いつもひどく酔っ払ってから
連れて行ってもらってたので

実は味をいまだに知らない。
断酒しているダーキさんとだからこそ
今回、味が初めてわかる。

少し遅れて出てきたかすそば(辛め)は、
初めはあっさりした出汁のきいた蕎麦だった。

ただ中盤からすこしずつ
揚げたモツの味が出てきて、
こってりスープになってきた。

そして麺を食べ切った後のスープは、
そこに溜まったニンニクが効いて
ガツンとスープに変化していた。

スープの味が食べている途中に変化するのは
なかなか新鮮な体験だ!


思えばダーキさんは不思議なところがあって
タモリの「やる気のあるやつは、去れ」が
好きな言葉だったはずだけど
本人はやる気で満ちあふれている。

タモリに会ったら
割と序盤で排斥される人間だろう。

あと、少しずつわかってきたけど、
ダーキさんは、人に何かを
教えることが好きである。
啓蒙家のきらいがある。

そしてユニークな視点でアレンジを加えた
考え方を広めることが特に好きである。

エッセイ講座もまたやっているみたいだし
札幌の人をどんどん
エンライトニングしてほしい。

ただ、無理はしすぎないで!

▼ダーキさんの書いてくれた記事