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【特殊ルール】2v2(2対2バトル)のススメ


はじめに

おはこんばんにちは。
普段はポケモンカードゲームを遊んだり、たまにポケットモンスターカードゲームを遊ぶゆるふわポケカプレイヤーです。

この記事では、先日開催されたポケモンワールドチャンピオンシップス2023 (PWCS2023) のサイドイベントで遊ぶことができた、ポケカの特殊ルール「2v2 Format (2対2バトル)」を紹介します。

2v2 (2対2バトル) とは

「2v2 Format (2対2バトル)」は、ざっくり言うと以下のようなルールで遊ぶポケカです。

 2人1チーム、2つのデッキで3つの対戦を同時に行うチーム戦。
 テーブル中央の対戦では、両方のデッキのカードが使える。
計12枚のサイド (左右3枚・中央6枚) のうち、先に9枚とったチームの勝利

海外ポケモン公式 (The Pokémon Company International: TPCi) がポケカの特殊ルールについてまとめたPokémon TCG Alternative Play Handbookでは、「Team Format」として紹介されています。

ルールの特徴

2対2バトルの最も特徴的なルールは、各チーム2つのデッキを用いて3つの対戦を同時に行う点です。
それぞれの対戦を行う盤面はレーン (Lane) と呼ばれ、チームごとに各デッキのカードのみが使える左右2つのプレイヤーレーンと、両方のデッキのカードが使える中央のセンターレーンがあります。
センターレーンに出されたカードは、その持ち主が誰かに関わらず、チーム内の両方のプレイヤーがそのカードに書かれたワザ・特性・その他の効果を使うことができます。

出典:Pokémon TCG Alternative Play Handbook

各レーンには、互いに独立した場 (バトル場・ベンチ・スタジアム) が存在し、それぞれ対面に位置する相手チームのレーン同士で対戦することになります。
ワザによるダメージや効果、特性・トレーナーズなどの効果は、基本的にそのカードが使われた (置かれた) レーンにのみ干渉します。
また、宣言して使用する特性やスタジアムなどの効果は、そのカードが置かれたレーンでのみ使うことができます。
なお、通常の対戦において自分の番に1回できること (エネルギーをポケモンにつける・にげる・サポートを使う・スタジアムを場に出す・ワザを宣言する) や、対戦中に1回だけ使えるVSTARパワーなどは、各レーンごとに独立して数えます

例:プレイヤーAがセンターレーンでグッズ「ネストボール」を使った場合、プレイヤーAは自分の山札からたねポケモンを1枚選び、センターレーンのベンチに出します。
プレイヤーBの山札からたねポケモンを選んだり、自分の山札から選んだたねポケモンをプレイヤーレーンのベンチに出すことはできません。

例:センターレーンにプレイヤーAが出したミライドンexがいるとき、プレイヤーBはこのミライドンexの特性「タンデムユニット」を使うことができます。
その場合、プレイヤーBは自分の山札から雷タイプのたねポケモンを2枚まで選び、センターレーンのベンチに出します。
同じ番の中で、プレイヤーAがこのミライドンexの特性「タンデムユニット」を使うことはできません。

手札・山札・トラッシュ・ロストゾーンについては、どこかのレーンに存在するものではなく、各プレイヤーに属するものとして扱われます。
センターレーンでトラッシュ/ロストされたカードは、そのカードの持ち主であるプレイヤーのトラッシュ/ロストゾーンに置かれます。

例:センターレーンにプレイヤーAが出したキュワワーがいるとき、プレイヤーBはこのキュワワーの特性「はなえらび」を使うことができます。
その場合、プレイヤーBは自分の山札の上から2枚見て、どちらか1枚を自分の手札に加え、残りのカードを自分のロストゾーンに置きます。

例:プレイヤーAのロストゾーンにカードが10枚以上あって、センターレーンにプレイヤーBが出したヤミラミがいるとき、プレイヤーAはこのヤミラミのワザ「ロストマイン」を使うことができます。

番の進行

2対2バトルにおける番の進行は、チームごと同時に行われます。
ここでの同時にとは、あるチームの番の中で、チーム内の処理を好きな順番で行えることを意味します。
例えば、プレイヤーAレーンでトレーナーズを使い、その効果で手札に加えたたねポケモンをセンターレーンのベンチに出した後、プレイヤーA、あるいはプレイヤーBレーンでまた別の処理を始めることができます。

ただし、ワザの宣言・処理は、すべてのレーンでまったく同じタイミングで行われたものとして処理します。

注意:あるレーンでワザの処理によってサイドから手札に加えたカードは、同じ番の中で (別のレーンで) 使うことはできません。

実際に遊んでみよう!

対戦準備

  1. チームごとに、デッキシールドの異なる2つのデッキを用意します。

    • カードの持ち主を区別するために、チーム内で同じデッキシールドを使うことはできません。

  2. じゃんけんなどで、チームとしての先攻・後攻を決めます。

  3. 各プレイヤーは山札から7枚引いて手札にし、自分のプレイヤーレーンにバトルポケモン・ベンチポケモンを出します。

  4. 各プレイヤーは、サイドとして自分のプレイヤーレーンに3枚、センターレーンに3枚のカードを置きます。

    • 対戦開始時、プレイヤーレーンに各3枚、センターレーンに6枚、チーム全体で計12枚のサイドが置かれます。

  5. 自分の手札にたねポケモンがなく、手札の引き直しを行った場合、対面にいる相手プレイヤーは追加の山札を引くことができます。

注意:対戦準備中、どのプレイヤーもセンターレーンにバトルポケモン・ベンチポケモンを出すことはできません。

勝敗条件

計12枚のサイド (プレイヤーレーン各3枚・センターレーン6枚) のうち、先に9枚とったチームが対戦に勝利します。

注意:勝利するためには、少なくとも3枚以上のサイドをセンターレーンでとる必要があります。
あるプレイヤーレーンでサイドをすべてとりきった場合でも、そのレーンの対戦は続くことに注意してください (相手プレイヤーにサイドをとられたり、ワザやトレーナーズなどの効果で手札や山札が干渉を受けます)。

重要なルールの変更点として、あるレーンでバトルポケモンを出せなくなった (場からポケモンがいなくなった) 場合でも、チームの勝敗はただちに決まらず、そのレーンの対戦は続きます
そのかわりに、相手レーンにバトルポケモンがいないとき、ワザによって10ダメージ以上与えることができれば、そのレーンでサイドを1枚とることができます。
なお、すべてのレーンでバトルポケモンが出せなくなった場合、そのチームは対戦に敗北します。

注意:各プレイヤーは、自分のチームの番の中で、あるレーンにバトルポケモンがいなければ、手札からたねポケモンを直接バトル場に出すことができます。
あるレーンにバトルポケモンがいないとき、トレーナーズなどの効果でポケモンを直接ベンチに出すことはできません。

番のはじめに山札を引けなかったプレイヤーは、その対戦から脱落します (その場合でも、チームの勝敗はただちに決まらない点に注意してください)。
そのプレイヤーレーンにあるカード (サイドを除く) は対戦から取り除かれ、今後、そのプレイヤーは手札からカードを出すことができなくなります。
ただし、センターレーンにあるそのプレイヤーのカードについては、それらが場をはなれるまでそのままにしておきます。

おわりに

この記事を読んで、2対2バトルをはじめとする特殊ルールに興味を持った方は、ぜひ近くのお友達と遊んでみてください。
2対2バトルの遊び方などにご質問・ご意見があれば、筆者の X (Twitter) アカウント (@tilanosaur) までお気軽にご連絡いただければと思います。

よくある質問

Q. センターレーンで相手のポケモンexをきぜつさせたとき、プレイヤーAとプレイヤーBのサイドを1枚ずつとることはできますか?
A. はい、できます。

Q. あるレーンでザシアンVの特性「けんのほうこう」を使った場合、チームの番はどうなりますか?
A. その他のレーンでは、そのまま番を続けます。
なお、「自分の番が終わる」効果を使ったレーンでは、手札からカードを出したり、そのレーンにいるポケモンの特性やスタジアムの効果を使うことができなくなります。

ザシアンV

Q. あるレーンでチャーレムVのワザ「ヨガループ」を使い、相手のポケモンをきぜつさせた場合、チームの番はどうなりますか?
A. すべてのレーンで追加の「自分の番」は行わず、通常どおり相手の番を始めます。
[注意:チャーレムVは、Pokémon TCG Alternative Play Handbook では禁止カードに指定されていますが、より多くのデッキをそのまま使えるようにするため、上記のローカルルールを設定します。]

チャーレムV

Q. ジュペッタexのワザ「とこやみ」を使った場合、次の相手チームの番、相手チームのどちらのプレイヤーが手札からグッズを出して使うことができなくなりますか?
A. プレイヤーレーンでワザ「とこやみ」を使った場合、その対面にいる相手プレイヤーが手札からグッズを出して使うことができなくなります。
センターレーンでワザ「とこやみ」を使った場合、相手チームのどちらのプレイヤーが手札からグッズを出して使うことができなくなるかを選ぶことができます。

ジュペッタex

Q. サポート「ジャッジマン」を使ったとき、相手チームのどちらのプレイヤーがサポート「ジャッジマン」の効果を受けますか?
A. プレイヤーレーンでサポート「ジャッジマン」を使った場合、その対面にいる相手プレイヤーがサポート「ジャッジ」の効果を受けます。
センターレーンでサポート「ジャッジマン」を使った場合、相手チームのどちらのプレイヤーがサポート「ジャッジマン」の効果を受けるのかを選ぶことができます。

ジャッジマン

Q. サポート「ナンジャモ」を使ったとき、山札を引く枚数はどうなりますか?
A. サポート「ナンジャモ」の効果を受けるプレイヤーのサイドの残り枚数 (プレイヤーレーンとセンターレーンを合わせた枚数) ぶん、山札を引きます。

ナンジャモ

Q. かがやくリザードンの特性「エキサイトハート」で、ワザを使うために少なくなる無色エネルギーの数はどうなりますか?
A. プレイヤーレーンにかがやくリザードンがいる場合、その対面にいる相手プレイヤーがすでにとったサイドの枚数 (プレイヤーレーンとセンターレーンを合わせた枚数) ぶん少なくなります。
センターレーンにかがやくリザードンがいる場合、相手チームのどちらのプレイヤーのサイドの枚数を参照するのかを選ぶことができます。

かがやくリザードン

Q. 「リバーサルエネルギー」が、すべてのタイプのエネルギー3個ぶんとしてはたらくのはどのようなときですか?
A. プレイヤーレーンにいる進化ポケモンに「リバーサルエネルギー」がついている場合、自分のサイドの残り枚数 (プレイヤーレーンとセンターレーンを合わせた枚数) と、対面にいる相手プレイヤーのサイドの残り枚数とを比べます。
センターレーンにいる進化ポケモンに「リバーサルエネルギー」がついている場合、相手チームのどちらのプレイヤーのサイドの枚数を参照するのかを選ぶことができます。

リバーサルエネルギー

Q. グッズ「ヒスイのヘビーボール」を使ったとき、どのサイドを見ることになりますか?
A. プレイヤーレーンでグッズ「ヒスイのヘビーボール」を使った場合、そのレーンにあるサイド (最大3枚) を見て、たねポケモン1枚と入れ替えます。
センターレーンでグッズ「ヒスイのヘビーボール」を使った場合、そのレーンにあるすべてのサイド (自分のサイドでないカードを含む最大6枚) を見て、自分のサイドにあるたねポケモン1枚と入れ替えます。

ヒスイのヘビーボール


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