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ドラッカーの「情報の体系化」

情報の体系化とは何か?

データを情報に変え、意味あるものとし、把握する為のもの。

ドラッカー曰く


・情報はその種類によって、いかなる体系化において意味あるものになるか異なる。

例 GE

・データを、目的によって、異なるかたちで体系化した。

第一、財務上及びマーケティング上の数字として扱った。

第二、長期的な経営戦略のために使った。(予期せぬことを明らかにした。)

第三、イノベーションの実績をみるために使った。

第四、事業部門それぞれの人材開発の実績を知るため及び、事業部門の経営陣の昇進判断の材料として使った。

情報の選別と体系化の基本パターン

第一、それぞれの優先順位による情報の体系化(中心的課題は何か?)。

第二、蓋然性理論による情報の体系化(誤差内のことと例外とを峻別する考え方)。
誤差外は情報であり、何らかの行動を必要とする。

第三、敷居理論による情報の体系化。
(一定の限界に達しないかぎり、意味のある現象とみる必要はない。
敷居とする一定の水準を越えるならば、重大な意味を持つ)。
退職率、苦情件数、労働災害発生率、イノベーションの実績等。

第四、尋常ならざることの報告による情報の体系化。
マネージャーへの手紙による情報の体系化。
→全員が毎日1回、仕事の場での尋常なことや予期せぬことを報告する。
→例外的なことが、毎月毎月、確率を越えて起こることや、一つ一つは重要でなくとも、合わせてみれば重大な場合がある。
→注意を払うべきいくつかの傾向を明らかにし、情報を繰り返し伝えてくる。

ドラッカーで自問自答

自問自答:情報を体系化していますか?

「明日を支配するもの」ピーター・ドラッカー著、上田惇生訳、ダイヤモンド社出版より引用及び参考



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