見出し画像

ドラッカーの「強み情報」

強み情報とは何か?

強み情報とは、自社の強みに関する情報 と富の創造の為に必要とされる、第三の情報である。

ドラッカー曰く

・市場や顧客の価値と、自らの特別な能力を結合するための中核的卓越性(コアコンピタンス)が必要

(強み情報の例)
・日本の電子機器メーカー(小型化する能力)
・GM(企業買収)
・マークスアンドスペンサー(中流階層向け高級加工食品)

(自らの強みの識別方法)
・自社及び競争相手の仕事ぶりを丁寧にフォローし、予期せぬ成功を見つけ、さらには、成功すべき領域における予期せぬ失敗を見つけること。
→いち早く機会の存在を知ることができる。

(イノベーションが強み)
・強みは個性であるが、あらゆる組織がもたなければならない強みがイノベーションの能力である。
→イノベーションにかかわる自らの業績について記録し、評価するためのシステムが必要。

1.一定期間における業界全体のイノベーションを調べる。

2.本当の成功はどれか、自社のものはいくつあったかを調べる。

3.自社の実績と目標の比較、市場の方向性が合っていたか、市場地位に合っていたか、研究開発費に見合っていたかを分析する。

4.自社のイノベーションは成長分野のものか、逃した重要なイノベーションの機会はどれくらいあったか(何故逃したのか)。

5.イノベーションの商品化にどのくらい成功したかを調べる。

(自問自答)
・これらの問いの多くは、客観的な測定ではなく、主観的な評価を求めるもの。
・自らに問いかけるべき正しい問いである。

「明日を支配するもの」ドラッカー著、上田惇生訳、ダイヤモンド社出版より引用及び参考


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?