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集英社・佐賀旭 著『虚ろな革命家たち』による資料無断使用・経緯説明文

【はじめに】


集英社・佐賀旭著『虚ろな革命家たち―連合赤軍森恒夫の足跡をたどって』(2022年開高健ノンフィクション賞受賞)において、私こと馬込が個人的に所持している資料(森恒夫による坂東国男への手紙)の無断使用がありました。
この手紙は私がヤフーオークションを通じて購入したもの(2016年8月11日落札・16日入手)で、使用することを知らされていませんでした。
 
後に判明するのですが、入手した2016年当時、私が「連合赤軍事件の全体像を残す会」(以後、残す会)のメンバーである椎野礼仁氏にコピーを渡し、内容の解読を依頼したものが、椎野氏から当時大学院生で連合赤軍について調べているという佐賀氏へ、善意でコピーされたものでした。
これを佐賀氏が当該の本にて許可なく使用した、という経緯です。
 
佐賀氏は椎野氏と交流のある森達也氏(映画監督・作家)から教え子として紹介されたとのことです。森達也氏は今回の開高健ノンフィクション賞において選考委員を務めています。
 
 
【該当箇所】
P8、P14(写真)、P214、215
 
 
私がこの資料に拘る理由は、私が第一発見者であり、この資料を制作中の映画『赤軍の人々』において初めて出すことを前提としていたためです。
この資料は日本赤軍・坂東国男氏のご実家・ばんど旅館解体の折に、手紙の他様々な資料が、
解体業者→古物商→ヤフーオークション
の順序で放出されました。
その後、私だけではなく各落札者に古物商から連絡があり、
「先方が全て返却してほしいということなので、言い値で買取、返却を願いたい」
とのことでした。私は
「ご本人に直接会わせていただいて、お話の上で検討します」
と返しましたが、以後連絡はありません。これが2016年のことです。
 
以上の理由から、私は先方とのリスクを負った状態で佐賀氏に資料を無断使用されるかたちになってしまいました
 
 

【事実経過】


・2022年11月24日深夜
予約していた当該の本が届き、冒頭の無断使用部分が見つかる
 
 
・25日
 私と佐賀氏は元々、残す会内において顔見知りであった。そこで同じ残す会・雪野建作氏に電話。佐賀氏の電話番号を聞く。
その際授賞式(開高健ノンフィクション賞)があることを知り、電話の上、会場(帝国ホテル東京)において21時過ぎまで待つが出てこず。
深夜に折り返し電話あり。
以下、佐賀氏とのやりとり要約

佐賀氏「資料は残す会に提供されたものであり、残す会のルールでは資料は使用しても問題ない。椎野さん(残す会メンバー)にもゲラを見せて確認した」
 
馬込「そのようなルールはない。そして資料は椎野さんに個人的にコピーを渡したもので、残す会には提供していない」
 
佐賀氏「提供してないといわれても僕は提供されたので使用した。残す会で普通に出された資料である」
「このまま話しても平行線なので集英社学芸編集部に連絡してほしい。僕個人の話ではなく会社含めての話なので」
 
馬込「君自身は謝罪とかそういう気持ちはないのか」
 
佐賀氏「こちらに過失はないので」
 
 
その後雪野氏、椎野氏に相談。佐賀氏の主張する「残す会のルールで出された資料を無断で使用しても良い」という事実は無いことを確認。
私自身も10年以上在籍しているが、そのようなルールは聞いたこともなく、また常識として公にする、著作物に使用する場合は残す会や資料を所持する者に確認するのが当然と考えます。
また、この段階で椎野礼仁氏からは謝罪を受けました。
 
 
・28日
集英社学芸編集部のS氏(担当編集)と連絡。
事実確認の上折り返すとのこと。
 
 
・30日
夜、S氏(担当編集)に電話。以下、内容の要約と抜粋
 
S氏:佐賀さんと椎野さんの見解が一致している。共有の資料を持っていて、許諾を椎野さんから受けたという訳ではないが、共有の資料なのでこれは会の原則にのっとって公開可能、と思っており掲載に至っており、馬込さんのものと知らずに掲載するに至りましたと。
 椎野さんの方もこちらが馬込さんのものであり、会の資料として取り扱ってはいけないという認識が全く無く、そのようなことづてがあったことに関しては、全くちょっと記憶に無いので責任を感じていらっしゃいます、という事をお二人の方から確認が取れました。
 弊社としてはそれを、馬込さんの気持ち、たいへん理解できるところがあるんですけれども、正規のプロセスに応じて掲載に至ったという認識でおります。
 で、こちらに関して了解いただけたらと思っております。
(中略)希望、リクエストあればお伺いしたい。それはメールで云々…
 
馬込:その前に、そもそも会のものは共有財産ではないです。それは佐賀さんの勘違いです
 
S氏:会の原則というものなのか、それは椎野さん個人のお考えなのかに関しては、区別はできておりません。
で、この資料に関して椎野さんのご判断であったのか、それが会の原則であると考えているところに個人の認識の差があるのかに関してはちょっと分かりかねるところはありますので、会に原則等々あるのか分からない、分からないですしもしかしたら個々人の方の認識されているルールというものが異なっている可能性もあるので、ちょっとそこは分からないですね。
 
(中略)
 
馬込:そういう言い方するなら、私はそもそもこの手紙を会に共有財産として預けてないです。
 
(中略)
 
馬込:まず会のものを公にしていいかどうかっていう話が間違ってると思っていて。
 
S氏:そこはもし会に原則があれば確認させていただきたいというところで、なぜならばこちらとしての認識は佐賀さん言ってますよ、(?)ただそこに誤りがあるのであれば…
(一旦切れる)
S氏:椎野さんに確認させていただいた時も、同様の発言をされておりましたので、「佐賀さんの認識が間違っているのではないでしょうか」ということも当然考えておりました。佐賀さんは「公開してもOK」というものだから、という事で、この資料をお持ち、この写真を提供いただいたわけですけど、佐賀さんのその認識が間違っているのではないでしょうかという点に関して、椎野さんに確認させていただいて、椎野さん自身が会の共有財産というものを公開しても構わないと。思われていたふしがありますので、何かこう原則が原文化(?)されていないのであればもしかしたら、馬込さんのご主張も当然ではあると思うので、馬込さんのおっしゃることの確認をするので雪野さんに聞いてみて下さいとのことなんですけども、椎野さんの認識としてはこうだったけれども、雪野さんの認識としてはこうではない。あるいは会の会則みたいなものがあるのであれば、違いますというところがあるのかなとは思うんですけど、まあ佐賀さんが確認した先が椎野さんでありましたというところが、認識がもしかしたら馬込さんであったり、もしかしたら雪野さんと異なっているところ同士での話にちょっとなってしまったところがある…
 
馬込:佐賀さんは、そもそもなんですけど、これがどこから出てきたものかっていうのを調べてないわけじゃないですか。
 
S氏:そうですね。
 
馬込:そこにも問題あると思うんですよ。
 
S氏:はい…
 
馬込:何も気にせず公開してますよね。で、すごい重要なところじゃないですか。
 
S氏:そうですね、手紙が発見されましたというのを会から、これはなんか、提供を受けた、コピーを頂戴したことがあると。申しておりました。
 
馬込:いや…それはまあ勝手にやられたことなんですけど。
 
 
その後、こちらから話し合いの場を持つように要求。
 
 

【集英社における対面での話し合い】


・12月15日
集英社にて
馬込側:馬込、雪野(残す会)、椎野(残す会)
集英社側:佐賀旭(著者)、K氏(学芸編集部部長)、S氏(担当)、K氏(学芸編集部)
以上の本件関係者にて話し合いの場が持たれる。
 
この話し合いにおいて下記を主張。
・雪野氏による残す会の特徴とルール、資料の扱いについての説明。資料を勝手に使用しても良いなどという事はありえない、等
 
・椎野氏による反論。佐賀氏に資料(手紙)のコピーを渡した経緯…2017年、森達也さんから「若いけど連赤に興味を持っている学生がいるので、面倒を見てやってくれ」と依頼された。
「会の資料を使用しても良い」と言った事は考えられない。そもそも佐賀君という大学院生がそれを使ってモノを書くという認識がなかったのでので、それに言及することもなかったはず。
 
・佐賀氏が自ら作った「残す会の資料は使用しても良い」というルールは間違い(思い込み)であり、常識としてありえない
 
・佐賀氏はそもそも、この資料が誰のものでどこから出たか、初出はどこの誰なのかを調べていない
 
・この手紙は当該本において最初に出てくる要、テーマになった資料である。広告文にも書かれてある。そのような重要な資料をなぜよく調べもせずに使用したのか
 
以下、広告文から引用------------------------------------------------------
「大学院で学生運動について研究していた著者は、ある手紙に出合う。父から子への想いが綴られたその手紙は、12人の同志を殺害した連合赤軍リーダー森恒夫によるものだった。残酷な事件を起こした犯人像と、手紙から受ける印象が結びつかない筆者は、森恒夫の足跡(そくせき)を追い……。」
―引用以上
 
・著者・佐賀旭氏は一次情報を発掘した者(馬込)に対しての敬意があまりに欠如している。
 この状態で本を出版することは御社の出版社としての倫理感も問われるものと考える。
 
 
2時間近くの話し合いの末、最終的に佐賀氏・集英社側が謝罪
馬込「皆さんは謝罪してるってことですか?」
 
K氏「…えーその、慎重さの不足については反省をしています。で…あの、お詫びをしたいとは編集部としては思っています。…あの、慎重さに欠けてたというのは反省し、申し訳ないと編集部は考えております」
 
S氏「えー、佐賀さんから伺った内容に関して疑問を持つことなく、資料に対して何の疑問も持っていなかったことに関しまして、〇〇(聞き取れず)であったと思っております。持ち物に関して先ほど申し上げた通りの認識でおりました。また、最初に申し上げた通りなんですけども、特にお手紙、馬込さんのものであったと知ってからは何とか善処できないものかと考えておりました。非常に大切にされてきたものであったり、十年以上時間をかけて映画のご準備をされている事につきまして、非常に重く受け止めております。何か良い形で着地させることができたらな、と思うとともに、もう少し深く考えられなかったものかとか、確認できなかったものか、ということに関して、非常に反省しております」
 
佐賀氏「僕自身も、残す会に参加して、かれこれ5年くらい参加してきたんですけど、その中でやはりどのような思いで礼仁さん(椎野氏のこと)だったり、雪野さん馬込さんがどういう風に活動されてきたかってのがまだ、配慮が不足していたと思います。で、掲載についてはもっとリスクであったりだとか、ルート、手段といいますか、そういったことについてもう少し深く考えるべきだったと思っています。お詫び申し上げます」
 
 
以上のような謝罪を受け、私の要望を伝えました。
・現状の本を回収の上、該当部分を削除・修正してほしい
 
・重版からの修正の場合…「未許諾資料の掲載のため、削除・修正しました」等、削除修正の上、明確に修正したことを公にしてほしい
 
・重版がかかる前に問題を解決したい。出来ないようであれば重版をストップしてほしい
 
・広告文の変更
 
・謝罪を公にすること
 
・正規のルートというのであれば、きちんと使用料をお支払い下さい
 
 

【集英社からの回答書】


・年が明けて2023年1月10日
集英社K氏からメールにて書面での回答。謝罪を覆す内容。
 
 
以下、回答書から引用------------------------------------------------------
 
回答にあたっては、著者が当書簡のコピーを入手し、本書への掲載に至った経緯(以下、当該経緯)について確認させていただくことが重要だと思いますが、去る2022年12月15日におこなわれた「連合赤軍事件の全体像を残す会」(以下、「残す会」)の雪野建作氏、同・椎野礼仁氏を含む会談において、著者と「残す会」の方々の認識にいくつか食い違いがあることが明らかになりましたので、私どもは、会談後、過去の取材メモや記録を見直し、事実関係の整理をおこないました。それをもとに改めて当該経緯について説明させていただき、そのうえで、当編集部の回答を申し上げたいと存じます。
 
(中略)
 
これまで述べてきたように、著者が資料の提供を受けた際に、提供者から資料の取扱いに ついて制限は受けていないこと、また、刊行前に資料提供者に改善点等の指摘を依頼した際、資料提供者から、当書簡の削除や馬込氏への確認など、一切の指摘がされていないことを考え合わせると、本件について私どもは実務上必要な確認作業はおこなったものと考えます。 また、仮に本書における当書簡の掲載によって貴殿に不利益が生じたとしても、その原因は、私どもの確認作業における努力不足だけにあるとはいえず、その責任を私どもが一方的に負うべきであるともいえないと考えます。
以上の理由から、貴殿より示されました「回収」、「在庫分への経緯文書の差し入れ」、「著者による謝罪を公にする」という 要求には応じかねます。
しかしながら、仮に貴殿が当書簡を入手した経緯および当書簡利用についての今後の予定をあらかじめ知っていたならば貴殿に無断で当書簡を掲載することはなかったと思われることに鑑み、第二刷からは、当書簡の写真を削除の上、内容について一部引用している記述につきましては「きっかけは、ある一通の手紙だった。それは親としての、微笑ましくもありふれた 心情がつづられたものだった。」などのように、書簡の「具体的内容」には触れない文言に変更修正することといたします。なお、その修正の経緯については、第二刷出来時に弊社学芸編集部のHP上で説明する予定です。
 
私どもからの回答は以上となります。
 
引用以上------------------------------------------------------
 
 
「認識の食い違い」として、著者・佐賀旭氏の一方的な主張を並べ、話し合い時との発言の齟齬、都合の良い解釈に終始した内容です。
また、佐賀氏の一方的な主張のみを「経緯の確認」「事実関係の整理」とし、12月15日にあった謝罪を撤回するような回答となっており、極めて不誠実な内容です。
 
 

【回答書への反論】

 これを受けて、以下のような反論文を送付しました。
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【回答書からの引用】
取扱いに関し、椎野氏から「口外しないように 」、「 使用する場合は許諾を求めるように」など 、注意や制限を受けることもありませんでした。
 
【反論】
椎野氏は佐賀氏から許諾の話をされなかった。許諾を求めるのは書き手として当たり前です。なぜその責任を椎野氏に押し付けているのでしょうか?
そして佐賀氏は「オークションで購入した」という事実は知っている(15日の発言)のに、「誰のものか」を確認しなかった。
編集部も同じく確認しなかった。
 
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【回答書からの引用】
椎野氏からは「会として使用を許諾したものではないから削除するように」、「執筆のための資料として渡したものではないから削除するように」「馬込氏の許諾を得たものではないから削除するように」などの指摘は一切ありませんでした。同様に、事実関係の確認をお願いした、「残す会」の黒宮雪彦氏からも、問題の指摘はありませんでした。
 
【反論】
「残す会」椎野氏による反論
これはいつの時点のことを言っているのかわかりませんが、言えるとしたら、ゲラを見た時だと思う。佐賀君から、その点についての問いはなかった。
 
「残す会」黒宮氏による反論
黒宮が依頼されたのは、主に事実関係についての校正、のみです。
なので、会での資料や議論の利用について、確認を求められてはいません。
 そもそも、佐賀さん引用の森さんの手紙が馬込さん入手のものとは黒宮は知りませんで
した。
 
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【回答書からの引用】
なお、「残す会」の活動や資料については、関係者が不利益を受けるような恐れがない場合においても、会全体での許諾が必要という認識が著者にはありませんでした。それは、過去の「残す会」の活動において、著者の発言が本人の確認や会の議論がないまま放送されたりしていた事案を見ていたためです。
 
【反論】
某局の取材時と確定していますが、その際雪野氏から収録についての説明と「映りたくない人は言ってください」と発言があり、黒宮氏は「困ります」と申し出、カメラのアングルの関係で席を移動しました。局側も残す会もきちんと確認を取っています。
 
「残す会」雪野氏による反論
「本人の確認や会の議論がないまま」という著者の理解は事実に反する。
この時、議長役の雪野は
「放映されることを望まない人はカメラに写らないところに席を代ってください。」
と参加者に注意を促し、実際に黒宮がテーブルから離れた席に移った事実がある。
また、著者は「会で示された資料や議論は特に許諾を得ずとも公開できる」、と理解していたと主張していたが、これは本人がそのように思い込んでいただけのことである。
会の運営を中心になってになっていた雪野は、このような著者の見解について、その妥当性について確認を求められたことは一度もない。
他の主だったメンバーも、著者からこのように確認を求められていない。
 
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【回答書からの引用】
なにより当コピーは「残す会」に著者が参加するより以前に、椎野氏個人にお会いした時に受け取ったものでもあることから著者は提供者である椎野氏の確認を得れば使用が可能であるという認識でした。
 
【反論】
著者・佐賀旭氏の当初の主張は「会に出された資料は使用してもかまわない」というものでしたが、上記の認識であれば主張が前回と今回で破綻していますがどういうことでしょうか。
 
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【回答書からの引用】
本件について私どもは実務上必要な確認作業はおこなったものと考えます。
 
【反論】
15日の会話です。
椎野氏「馬込のものと知らなかった?忘れてた?」
佐賀氏「誰が発見したのかまで厳密に調べなくてもいいという認識で…」
出どころの確認を怠っています。本として公にするのであれば当たり前の作業です。一次資料にあたって根拠を調べ、資料の信ぴょう性を担保するのは、ノンフィクション作家であれば当たり前の作業です。
 
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【回答書からの引用】
しかしながら、仮に貴殿が当書簡を入手した経緯および当書簡利用についての今後の予定をあらかじめ知っていたならば貴殿に無断で当書簡を掲載することはなかったと思われることに鑑み、
 
【反論】
そう鑑みるのであれば公に謝罪をして下さい。
 
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【回答書からの引用】
経緯については、第二刷出来時に弊社学芸編集部のHP上で説明する予定です。
 
【反論】
第二刷を出来するしないに関わらず、説明文をHPに載せて下さい。また、その文章を事前に見せて下さい。
重版がかからなければこのまま説明しないということでは困ります。
また、底本はどのような扱いになるのでしょうか。現状のものではなく修正したものにして下さい。
 
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【回答書からの引用】
「著者による謝罪を公にする」という要求には応じかねます。
 
【反論】
初めにお伝えした事と同じです。
・著者・佐賀旭氏は一次情報を発掘した者(馬込)に対しての敬意があまりに欠如している。
・この状態で本を出版することは御社の出版社として、また開高健ノンフィクション賞を運営する側としての倫理感も問われるものと考えます。
 
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そしてこの回答書は
・使用するのであれば使用料をお支払いください
・広告文の変更を
という内容に答えていません。
 
現状、初版は流通しており何らの対応もなされておりません。事実上、私や残す会からの抗議・私からの要求が無かったことになっているような状態です。
その上で特に重要と考える要求を改めてお伝えします。
 
・謝罪を公にすること
・使用料をお支払い下さい
 
 
12月15日の話し合い時、K氏(学芸編集部部長)から「編集部としてはお詫びをしたいと思っている」と発言があったが、回答書の内容からこれは撤回ということなのでしょうか。
現状、「編集部としてお詫び」されておりません。
 
 
こちらの反論文への回答をお待ちしております。2週間後の3月9日を期限とさせていただきます。
回答をいただいた後、抗議と要望への進展が無い場合、経緯説明を含め、随時、経過報告をネットにアップしていきますのでご承知おき下さい。
また、期限までに回答が無い場合は、現状の経緯説明文をネットにアップいたします。
 
以上です。
 
 
以上を送付し、回答を待ちました。

【集英社からの再回答書】


その後、3月9日にK氏(学芸編集部部長)より【再回答書】が送られてきました。
 
【回答書からの引用】
貴殿は、貴殿書面において「抗議と要求への進展が無い場合、経緯説明を含め、随時、経過報告をネットにアップしていきます」と書かれておりますが、そうした前提のもとでは、当事者間による建設的な議論ができると思えませんので、今回の貴殿書面に関しては、回答を控えさせていただきます。
 
とのことでした。
「当事者間による建設的な議論」はこれまでにも無く、先方よりそういった提案もありませんでした。
 
 また、こちらからの要望に関しても全て「予定しておりません」とのことで、事実上話し合いを拒まれるかたちとなりましたため、今回の経緯説明文を発表するに至った次第です。
 先方の主張する「重版したら説明文をアップする」という条件の下では、重版しなければこの件を公開しない、ということになります。それでは今後何も進展することは無いと考えました。
 
 以上が現状までの経緯となっております。

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