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女山の女盗賊
女山(おんなやま)の女盗賊 多久市歴史文化基本構想
伊万里へと向かう女山峠には女盗賊が出没し、旅人を襲い恐れられていた。
女盗賊の名はおつるといい、母は幼い頃に死に男手で育てられた。
おつるが 十六歳の時、父は大金を借り、おつるを芸者屋奉公に出した。
父は迎えに来るといったがなかなか来ず、やがておつるは身籠り、店を逃げ出し女山峠で盗賊となった。
盗賊で子どもを育てるには十分な蓄えができ、最後の仕事にと通り掛かった年寄りに短刀を振りかざしたとき、その年寄りはおつると呼んだ。
お前に殺されてもいいという父におつるがすがりつくと、父は観音菩薩の姿になった。
おつるはすべてを悔い改め、尼になりこれまで手をかけた人たちの菩提を弔ったという。
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