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彷徨う熊野様


彷徨う熊野様 千葉県史
 大同元年(806)のこと、海上郡三川村の浦長である我留前氏は紀州の熊野大神からの『自分は熊野神社奇魂であるという』夢告げを受けた。
 その日のうちに我留前氏の塩釜に幣束が一本飛んできた。そして、海岸には陰陽二つの石が光りながら現れた。
 これぞ神の到来と我留前氏はすぐさま社を建てて、熊野神社とした。

 天暦9年(955年)9月5日、我留前氏は夢告げを受けた。
『松沢村というもっと清い土地があるので移る』
 そこで熊野神社は松沢に移った。
 

 

 
 
 

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