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飯綱大天宮

飯綱大天宮 被差別部落の伝承と生活
 馬瀬口の西の家と呼ばれる家の主人が商売で碓氷峠を越したとき、肩の荷が重くなるのを感じた。その重いまま家に戻ると、ばたばたと音がする。音の方を見ると飯綱大天宮さまだった。
 もったいないことだとそばにあった臼に乗っていただいた。それ以来この辺りでは臼に乗ってはいけないといわれるようになった。

 それから村でまつられるようになったが、恐れられた。屋根を作り直すときに、ご神木が邪魔になり、切ったところ、屋根から吹き飛ばされた。
 また、枝を折ったところ口が曲がってしまったものもあった。そういう神様なので、子供の恐れて近づかない。
 ただ、人懐こいところもあり、自分の宮を直してくれる人の肩に乗りなかなか離れないこともあるという。
 


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