芝切地蔵
芝切地蔵 あるく・見る 箱根八里
昔、巡礼の旅人が山中に差し掛かった時に、痛みのため動けなくなった。
旅人は亡くなる直前に語った。
「自分は故郷の常陸国に戻れないのは無念である。
どうか芝を高く積んで、常陸の国からも見えるようにしてください。そうすれば村の人や世の中の人々の難病を救いましょう」
こうして旅人は芝切地蔵尊として葬られた。
今でも毎年7月中旬にお祭りが催されています。そこで 売られる「お札」や「腹掛け」は、お腹の病に効くという。
戦前は伊豆一円や富士・沼津など遠方からもこの日に多くの信者が集まり、参拝者の列が三島まで続いた。その売上たるや、村役場と学校を一年維持できる程であったという。
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