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疱瘡神の親子

疱瘡神の親子   あるく・見る 箱根八里
 照心明神の御神体は親子の神像である。両親と子供であるという。

 明和三年、疱瘡が蔓延したさいに、十三歳の子に乗り移り、神託を伝えた。
「我を祀れば障難なかるべし」
 人々は恐れて祭った。
 百人近くが疱瘡にかかったが、ひとりも命が失わことはなかった。

 それから流行る事があったが、その力を見せたので、親子三人の像が作られたという。



 

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