10回に一度の反省。楽屋トーク。その11。

 そういえばこういうコーナー有りましたね。前回が1年ちょっと前。もうやらないかと思っていたけど、思い出したので書きます。

●ここ10作。
というか、別のも書き始めて挟んでるけど、1年以上かかってる。書かないと書けなくなるので、ほそぼそと書き溜めてはいる。でも1ヶ月全く書かない月もあるので、全然ダメ。書かないと、次に書きはじめる際に「〇〇は〇〇である」という論文形式になってしまう。前提の説明に終始して、登場人物をうまく動かせない。

えっと…もう何書いたか忘れているので、反省は、書かなさすぎ。
ブログの方も「書きますよー」と宣言したまま全然書いてない。

●何をやっていたか。
1年間何をやっていたかというと、帰宅後はイラストを描いてました。暇さえあればペンを持って描く、1日1枚以上で、多いときには1日に6枚くらい。お陰さまでこの歳になって、ちゃんと1年で上達したなあと実感できるレベルに腕は上がってきたし、ある程度複雑な構図や複数人のキャラクター絵、背景付きの絵もこなせるようになってきた。それより何より、下描きが5分くらいでできる。以前は320x320pixで描くのに1時間位かかっていたからねえ(今は1600x1600)。

https://tikuo2007.tumblr.com/
イラスト。

ここでイラストの話をしても仕方がない。

他には、楽器やゲームなんかもしてました。とにかくやることが多くて。

また、仕事の合間にオンラインメモを使って書いてきていたのだけど、それが職場で使用不可になってしまったり、夕方のお供のグルーヴラインが終わってしまったり(2022年9月)、色々と環境も悪くなっている。noteにはメモから貼り付けると、brタグが2行あけになったりするんですよ。もともと、改行(shft+改行)とBR(改行タグ)の扱いも違うし、編集画面使いづらいしふざけてんのか?最後のは本気で。場合によっては違うところに移るぞ。

●ワタシの頭の中のキャラクター。
単発短編1つと、同じキャラクターと同じ舞台で1ヶ月/半月後に再開してというオムニバス形式、普通につながっている話と、今のところ3つあって、それぞれ現実にいないキャラクターたちを頭の中に飼っている。

作家の人って、そういうのを先に書き留めておいて、オチを考えてうまく配置して、長編一本描く間に忘れないで、よくやってるなあと思っていたんだけど、忘れないもんですね。不思議。諒太くんも宣生さんもムッコちゃんも、書いてなくてもちゃんと頭の中で生きてるし、書いていない部分で彼らも生活をしているし、そうこうしている間に頭の中で成長してしまうので、成長しない前に書き上げてしまわないといけないと思っている。

リョウタは30編くらいで終わるつもりで、20以上はプロットができているので、時間をかければ書ける。ムッコは、行き当たりばったりのバカ話10くらい書きたいので、ある程度ためて爆発しているときに書くと言った具合。先の話は考えてないけど、次の次くらいまでは話がある。次の次くらいに、文芸部の友達を連れてきてもらう予定。

●漫画にしないのか?
それはずっと思っていて、今まで4コマ以外の漫画をちゃんと描いたことがない。理由の一つは、大きいストーリーが自分では書けないと思いこんでいたことと、コマ割りなどの基本的なテクニックを知らないこと。

ただまあ、こうやって小説として形にできるのなら、漫画を書くことは不可能ではないのではないかと思い始めた。面白いか面白くないかは、また別の次元の話で。

そこで、では漫画を書こう(描こう)かな?と思いはするんだけど、とりあえず、浮かんでいるストーリーを何処かに出しておきたいと思ったときに、絵にするには膨大な時間がかかる。思ったことを絵にするクッションの時間に、思考が冷めるんよね。冷めないうちになら、文字にするほうが早いなと思ってしまうわけです。

ストーリーを熱いうちに絵にできる漫画家ってすごいなあ。

●ここんとこ影響を受けた作品群。

1年以上なので、多すぎる。ブクログから2022年1~12月読了を拾う。
https://booklog.jp/users/tikuo
ブクログはこちら。

宮下奈都『田舎の紳士服店モデルの妻』登場人物像が想像できないんだこの人。
宮沢章夫『笛を吹く人がいる』この本はつまんなかったけど、ご冥福を。
山口芳宏『雲上都市の大冒険』現代にこういうのを書く人がいて意外だった。
越谷オサム『金曜のバカ』大好き。
パオロ・バチガルピ『ねじまき少女』思ってたんと違う。
柚木麻子『本屋さんのダイアナ』これは色々とインスピレーションが湧いた。おすすめ。
五十嵐貴久『1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター』Deep Purpleのカバーはじめました。
似鳥鶏『迫りくる自分』表紙もタイトルも筒井康隆っぽくて面白い。
三崎亜記『となり町戦争』五十嵐貴久と三崎亜記はタイトルで惹かれる。うまい。
佐藤多佳子『黄色い目の魚』この人は構成がいい。
レイ・ブラッドベリ『何かが道をやってくる』ブラッドベリ翻訳にしては面白い。
森絵都『風に舞いあがるビニールシート』タイトルまずいが、非常に良い小説。
枡野浩一『僕は運動おんち』おもったより暗い話。独特の読後感。
加納朋子『少年少女飛行倶楽部』素人小説家には参考になる勢いのある書き口。
伊与原新『磁極反転の日』こういうSFを書く人貴重。がんばってほしい。

あとは、吉田修一『熱帯魚』。吉田修一作品は『リョウタとセンセイ』のきっかけにもなったので、読むたびに何かを書きたくなる不思議な魅力がある。

また、全体の構成という意味では漫画も参考になる。中でも
鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』
田島列島『子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』『短編集ごあいさつ』
2022年1年間だけで、何回読んだか。『ごあいさつ』は2022/1/1に買ったんだったよ。

また、相変わらず志村貴子ブームは続いているし、雨隠ギド『甘々と稲妻』みずしな孝之『いとしのムーコ』など、全巻揃えて何度も読み返している。

その他、映画やアニメも例年になく見ているので、どれがどう影響したかというのは書きづらい状況だが、やっぱりアウトプットするためには、インプットを増やさないとだめですね。

次はいつになることかわからんけど、とにかく書かねば。