慶び事

今朝は、修理を頼んだ自転車を引き取った後、買い物前に近くの庭園に立ち寄った。

江戸時代から続く庭園で、日本3大庭園の一つ。

大きな木々や竹林、手入れの行き届いたお庭、庭園脇の大きな川の流れは、街中の喧騒がすぐ隣にあることを忘れてしまうほど、ゆったりとした空間だ。

庭園の中に入らなくても、入り口周辺でくつろげる場所があちらこちらにあって、観光の人だけでなく、近所の人たちもよく散策している。

私も仕事帰りに好きな木の下で、一休みすることも多い。

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前置きが長くなったけれど、今朝、いつもの木の下に座って休んでいると、

角隠しを被ったお嫁さんと、紋付袴のお婿さんが、付き添いの人たちと共に歩いていく姿を目にした。

詳しくは知らないけれど、庭園の中に、お能の催しをするような日本家屋があるので、そちらで結婚式なども行なっているのだろう。

緑の美しい木立の中を、婚礼衣装の新郎新婦さんが歩いてゆく姿は美しかった。

少し前にも、欄干のある橋の上で、婚礼衣装の姿をした新郎新婦さんが、大けやきの木を背景に写真撮影をしていた。

慶び事に出会うと、こちらもお福分けを頂いたような気持ちがしてうれしい。

同時に、ともに人生の旅をすることを選んだお二人の勇気に敬意を感じる。

人と人が、共に暮らすこと。
人はどんな思いで、その選択・覚悟ができるのだろう。

自分や人に対する信頼、暮らしの技術、コミュニケーション力。きっといろいろなことの積み重ねで成り立つことなのだろう。向き不向きの個性もあるかもしれない。

答えのない、問い。

いつか自分なりの答えを見つけられるようにと思う。







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