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TikTokのフォロワー数が200万人を超える伊吹とよへさんが実践してきたコアファンを獲得するためのアプローチ

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TikTokでは、クリエイターの育成やコミュニティ強化のために、日頃からさまざまな支援をしています。その一環として10月4日からスタートしたのが、日本独自のクリエイター支援プログラム「TikTok Japan Creator Academy」。クリエイター100組を対象に、3ヶ月間で総額約3000万円の動画制作支援金を提供。さらに、本プログラムの参加者同士やトップクリエイターとの交流を通じて、動画制作に関するアドバイスやノウハウを共有していきます。

今回は、プログラムの一環として12月6日に開催した参加クリエイター限定のオンラインセミナー「ファンの輪を広げよう」の模様をレポートします。今回の講師は、TikTokのフォロワー数が200万人を超える「伊吹とよへ(@ibukitoyohedayo)」さん。主にドッキリ動画を投稿する伊吹さんと、よへさんの同級生コンビで、「相手を傷つけない」をモットーに、シュールな動画やプチドッキリを中心に投稿しています。

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伊吹さん(左)と、よへさん(右)

コアファンを抱えるメリットとは?

セミナーの冒頭、伊吹さんは「認知」と「人気」の違いについて解説しました。「認知されているだけだと短期で終わってしまいますが、人気になるとコアファンと言われる人たちが増えてきます。長期的に活動するためには人気は欠かせません。TikTokは基本的におすすめフィードから動画が閲覧されることが多いため、最初は絶対認知から入りますが、そこからいかに人気へ持っていくかが重要です」と、話しました。

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認知と人気の違いについて。
認知から入った人をいかにコアファンにするかが重要

コアファンを獲得するメリットについて「どんな動画も見てくれるので、コンテンツの幅が広がる」と伊吹さんは言います。「TikTokで一つの動画がバズると、基本的には似たようなコンテンツしかバズらなくなります。そこでコアファンがいれば、他の動画も見てくれるようになり、さまざまな種類のコンテンツをバズらせる可能性を増やせます」とメリットを挙げます。また、ギフトを贈ってくれたりイベントに参加してくれるのはもちろん、より多くの動画を見てもらえるように拡散にも協力してくれると言います。

コアファンの増やし方

 コアファンを集めるメリットを語った上で、具体的な増やし方についても4つの方法をご紹介いただきました。
 
1.綿密な◯◯を作る
〇〇は見ている人が特別感を味わえるものならなんでもいいと伊吹さんは話します。例えば、普段の投稿ではコメントに対してハートマークをつけるだけでもライブ配信だけはコメント返しをしたり、自分たちだけのファンマークを作るなど、そこでしかやらないことを作ると良いとアドバイスをしました。「YouTubeのチャンネルでは、今のところ全部のコメントに返信をしています」とよへさんも話します。その結果、ファンの人が自発的に公式LINEを作ってコミュニティを形成するなど、ファン同士が密接につながる場が生まれたそうです。そこまで来ると、ファンが別の人に想いを伝えることで、コアファンが増えるスピードも加速していくと言います。
 
2.長所の2、3番目を見せる

「基本的に、あなたの好きなところが2つ以上あるとファンになってくれます」と伊吹さん。例えば、伊吹とよへさんであれば、動画を見たときに視聴者が最初に感じる長所は「面白い」ですが、二つ目は「二人の仲がいい」「かっこいい」「かわいい」などが挙げられます。「好きな人ができたときと同じで、どんどん良いところが見えてくると思うので、そこを意識して見せるようにしましょう」と伊吹さんは話しました。

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長所を複数見せていくことで、コアファンになりやすい

3.ギャップ
先ほどの好きな人ができたときと同じようなイメージで、別の一面を見ることができると、コアファンが増えやすいと伊吹さんは話します。例えば、伊吹さんとよへさんの2人だと、基本的にドッキリを仕掛けるのはよへさんです。そこで、ドッキリを仕掛けたよへさんに対して伊吹さんがイライラして怒り、よへさんが反省した様子を見せる動画を投稿したところ、「お互いの信頼関係がわかる動画」や「反省しているのが好感持てる」といったコメントがファンからは集まりました。ここでは、ただ面白いことをするというイメージがあったよへさんが、ちゃんと落ち込んで反省をするというギャップや人間味を見せることができたと、伊吹さんは話します。
 
4.努力を時には見せる
 「今は目標達成までの過程が大切なプロセスエコノミーの時代です」と伊吹さん。製品ができるまでの過程を見ることで、より愛着を感じたり買ってみたくなったりするように、私たちクリエイターも人間味を見せることが大切だとアドバイスをします。その最たる例が、ガールズグループの「NiziU」。彼女たちは、NiziUになるまでの努力や成長の過程を全部見せることで多くのファンがついたと伊吹さんは分析します。それでは、クリエイターが努力を見せるとしたらどのような方法があるか。いまいち見つからない人に、伊吹さんがオススメするのがシンプルに「長時間取り組むこと」。メリットとして、配信であれば長時間であるほど凄さが伝わりやすく、視聴者とのコミュニケーションも増えるので、関わりが深くなると言います。

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1億いいねの感謝を伝えるために5時間かけた登山を1分の動画に収めたが、登山自体の努力は今ひとつ伝わらなかったそう。「登山している様子をライブ配信すればよかったかもしれない」と伊吹さんは反省点を口にした

コアファンを作る上で最も大切なこと

最後に、伊吹さんはコアファンを作る上で大切なことを二つ紹介しました。一つが「自分の思いを伝えること」。例えば、伊吹さんは、「本気でメンズノンノに受かりたい」、よへさんは「相方にYouTubeのチャンネル登録者1万人をプレゼントしたい」など、思いを伝えた上で、視聴者が楽しめる関連動画を投稿したと言います。その結果、メンズノンノでは圧倒的な投票数を獲得し、YouTubeでは5万人以上の登録者を獲得しました。
 
なお、思いを伝える際の注意点として「なぜ」が必要と話す伊吹さん。例えば、メンズノンノであれば、「自分は木村拓哉さんのように憧れの対象になるのではなく、寄り添えるようなモデルになって『あいつが着てる服なら俺でも着れるじゃん』と思ってもらえるようになりたい」と理由を伝えたそうです。
 
コアファンを作る二つめのポイントは「感謝を伝えること」。全てが終わった後には必ず感謝を伝えるようにしていたそうです。「たとえ失敗したとしても必ず応援してくれた人がいます。失敗すると感謝の言葉を伝えないクリエイターもいますが、コアファンになる人は、結果ではなく努力を見ています。クリエイターの方には、さまざまなことに挑戦すると同時に、日々感謝することを忘れないでほしいと思います」と、伊吹さんは話してセミナーを締めくくりました。
 
今回は伊吹とよへさんに、「ファンの輪を広げるために心がけたいこと」をご紹介いただきました。TikTokでは今後も「TikTok Japan Creator Academy」を通じて、未来のトップクリエイターを育成していきます。これからも開催したイベントの模様は随時noteで共有していきますので、どうぞお楽しみに!

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