企業がSNSに広告を出したり、企業のSNSアカウントを集客ツールとして活用している、と聞くと飲食店やメーカーなどいわゆるB to Cの業界をイメージされる方が少なくないのではないでしょうか。
しかし、そんなイメージを覆すようにB to B業界で、TikTokアカウント開設からわずか1年で人気アカウントに成長し、採用面でもTikTokをフル活用している企業あります。
それが、新宿区に本社を構える警備会社、大京警備保障株式会社(@dkykeibi_tokyo)さんです(以下、大京警備)。
漢字だらけの社名、おまけに警備会社!
さらに、社員の平均年齢はなんと50代。
こちらの企業、アカウント開設からわずか1年でフォロワー9万7000人以上を誇っているのです。
警備会社がなぜTikTokで人気を集めているのか?
その秘訣の全貌をご紹介します!
まさか来ると思わなかった新卒からの応募
話を聞いたのは代表取締役をされている櫻井さんです。
まずは、TikTokがきっかけで緊急事態宣言下でも採用募集に応募が届いているという話について、詳しく教えてください。
何よりうれしいのは、TikTokの動画がきっかけの応募ということもあり、20〜30代からの応募が多いことだといいます。
しかし、当然警備業界で前例はない取り組み。どんな動画を投稿したのでしょうか。
(本当に警備とは一見無関係でおもしろい投稿が目立ちます)
そんな “業務とは一見関係のない投稿” を続けていた所、早速結果が出始めたといいます。
こうして、登場する社員の数を増やしたり、オリジナルの動画を投稿するなどの工夫を続けた結果、現在ではフォロワー9万7000人以上を誇る人気アカウントに成長したのです。
そして、そんな人気を裏付けるように、昨年末から問い合わせが届くようになったといいます。
B to B企業がTikTokで意識すべきこと
大京警備さんの勢いはこれで止まりません。
さらに、求人媒体経由の応募者からも「TikTokを見ておもしろそうな会社だなと思って求人サイトで検索して応募しました」と、間接的にTikTok経由で求人への応募があったのです。
いま櫻井さんが感じているのは、会社がどのような業態であれ、発信すれば何らかのメリットを享受できるということです。
ということは、あまり警備のことを投稿していないということでしょうか?
つまり、自社のことをいたずらに押し出すのではなく、プラットフォームの文脈と自社の事業(強み)をハイブリッドにして投稿テーマを決める。大京警備さんのTikTokアカウントはそんな賢い戦略を備えていたのです。
さらに櫻井さんがすごいのが、そんな「TikTokでいま流行っている」という潮流をチェックするために、定期的に特定のアカウトをチェックしているということ。
さすが人気アカウント。
ここまで徹底しているとは!
もし、あなたの会社がTikTokを始めるなら
ここまで、警備会社ながら採用活動にまでつながるTikTokアカウントの運用の仕方について話を伺ってきましたが、大京警備さんと同様にTikTokを採用活動や自社のPRに活かすには、どんな視点が必要でしょうか。
そこで、二つ目のトレンドを意識した投稿をしてみるのがおすすめといいます。
さらに編集時間も重要だといいます。
企業がTikTokを運用する場合「力を入れすぎないでください」と櫻井さんは言います。
SNSを活用していない企業はどう思われているか
最後に櫻井さんは警備会社のようなB to B企業でもTikTokを含めたSNSアカウントを開設すべき理由を次のように語ってくれました。
SNSはそれに近いものになっているといいます。
実は、そんな大京警備さんがそんな認識に確信を持っているのは、つい先日、TikTokを見たことがきっかけで入社した社員さんがいるからです。
それが、昨年入社した25歳の土居さんです。
そのときは動画を見ていただけだといいますが、転機が訪れたのはそれから数カ月後のこと。
土居さんは転職活動を始めたとき、大京警備さんの存在を思い出したのだといいます。
土居さんがそう振り返るように、いまやTikTokが転職のきっかけとなり、その企業のコーポレートサイトの側面を担っていることは間違いないようです。
採用面や自社の信頼をより高めるうえでも、TikTokがあなたの会社の成長を大きく貢献してくれる存在になることは今後ますます増えていきそうです。
クリエイタープロフィール
大京警備保障株式会社(代表取締役 櫻井さん)
禁無断転載
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