たとえば、現役の大学教授がTikTokクリエイターとして活躍していると聞いたら?
亜細亜大学経営学部教授の印象行動学者、重太みゆきさん(@shigetamiyuki)。
重太さんといえば、「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系列)に代表されるテレビ番組に出演していることでもお馴染みですが、TikTokのフォロワー数も30万人以上と、爆発的な人気を誇っています。
主に投稿しているのは、自分の印象を高める“モテ仕草”を紹介する動画。
今すぐ真似したくなるテクニック!
コミカルな演出からは、あえて若年層を狙って動画を作っていることも伺えます。
重太さんはなぜ、TikTokでここまでの人気を獲得できたのか。
その道のりと裏側の工夫、さらにはTikTokを始めたことによる本業への影響についても聞きました。
日常を徹底的に“因数分解”する
重太さんの動画を見ていて真っ先に驚かされるのは、ニッチすぎるテーマ選び。
たとえば、「イケてるメンズのタマゴの割り方」や、「賢い少年のお菓子袋の持ち方」など、日常で気にかけたこともないワンシーンを動画に落とし込んでいます。
一瞬ネタにも思える、けれども本気にも見えるこれらの斬新な発想は、どこから生まれているのでしょうか?
日常を細かく“因数分解”し、アンテナを張り巡らせているわけですね。
さらに重太さんは、自分だけでなく他人の行動もヒントにしていると言います。
TikTokではすっかり“モテ仕草の人”として定着している重太さんですが、本来の肩書きは印象行動学者 。
そもそもなぜ、TikTokを始めようと考えたのでしょうか?
多忙な日々から一転、自分の次なる活動について頭を悩ませることになった重太さん。
どうしようかと思案していたとき、偶然目にしたニュースが心を動かしました。
こうして重太さんはTikTokへの注力を決意します。
それから約1年。
重太さんの動画は多くの笑顔を生み出し、アカウントは30万人以上に支持されるほどの急成長を遂げたのです。
「テレビに出られてよかったですね!」というコメントからわかること
TikTokでのヒットは、重太さんの仕事にもさまざまな変化をもたらしていきます。
なかでも大きく広がったのが、ファン層です。
つまり、これまで重太さんを知らなかった人がTikTokに触れて、さらに認知が広がっているのです。
では、テレビとTikTokではコンテンツの作り方に違いはありますか?
確かに、一言目からグッと惹きつけられます。
その先の内容も、テレビとはまったく異なるノウハウを使っているとか。
TikTokで見せるべきは、何よりも結論。重太さんは徹底してそのルールを貫いていました。
また、反響の集まる動画の傾向についても聞いてみると…。
たとえば、飲食店などでのジャケットの置き方を披露したこちらの動画は、なんと500万回再生を突破しています。
コストも手間もかからないし、何よりカッコいい! つい真似したくなりますね。
重太さんの動画から気づかされるのは、食事やビジネスのマナー以外にも、所作を美しくできるポイントは無数にあること。
視聴者に新しい視点を提供するのは、狙いのひとつだったと言います。
大学教授や講演家、評論家がTikTokを活用するには?
さらに気になるのが、TikTokを始めたことによる本業への影響です。
大学教授や講演活動、テレビ出演などにポジティブな影響はあったのでしょうか。
TikTokでの成功がパイプになって、仕事の幅が広がっているのです。
それに加えて、驚くべきシナジー効果も生まれています。
TikTokで磨いた“短く伝えるスキル”が、ウィズコロナ時代を生き抜くスキルに変換されているとは……!
学生からの反応も良いそうです。
一方で、大学教授、講演家、評論家といった立場の人たちがTikTokを活用する事例は、まだ多くありません。
彼らがTikTokを使う場合、どうしたら本業にうまくフィードバックできるのでしょうか。
どの0.5秒を切り取っても、同じ“重太みゆき”でありたい
大学教授からTikTokクリエイターまで、複数の立場を使い分けるマルチプレイヤーである重太さん。
最後に、フィールドをまたいで活動する上で心がけているルールも教えてくれました。
奇抜なテーマにクスリと笑えて、モテ仕草も身につく重太さんのTikTok。
これからも全国各地で、イケてる人たちが増えていきそうです。
クリエイタープロフィール
重太みゆき(@shigetamiyuki)
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