見出し画像

世界のトップクリエイター紹介 4000万フォロワー越えの韓国人スター

TikTokは世界中にユーザーがいるため、海外でバズることでフォロワー数を飛躍的に増やすことができます。そこで今回は、海外で圧倒的なフォロワー数を獲得した海外のクリエイターにお話を伺いました。

※本記事は、2021年12月に実施したトークセッション「CREATIVE JUMP」の内容です。
TikTok公式のデータに基づくものではなく、あくまで、登壇者のデータや見解・経験則に基づくものです。また、内容は、現在と状況が異なる可能性があります。

【参加クリエイター】

WonJeong @ox_zung
TikTokフォロワー数4000万人超えと、韓国でトップレベルのフォロワー数を持つクリエイター。2020年10月にアカウントを開設するや否や、ユーモアあふれる投稿が韓国のみならず世界中で人気を集めた。キャッチフレーズの「ママー!」でおなじみ。

【聞き役】

MC TAKA @kinpatsu_megane
TOEIC 970点のバイリンガルスキルを生かし、各種ライブやイベントでのMCとして活躍している。TikTokでは「MC TAKAのズボラ英会話」という名前で、英会話や英語力検証などのコンテンツを発信中。

■キャッチフレーズ「ママー!」誕生秘話

TAKA ウォンさんは、TikTokを始めてから約5ヵ月間という短期間で、フォロワー1,000万に達しています。これは、ひとえに海外で動画がバズった結果だと思いますが、そもそもTikTokをはじめた当初から海外向けに発信しようと思っていたのでしょうか?

Won いえ、最初は海外はまったく意識していませんでしたが、2つ目に投稿した動画が海外でものすごく話題になって、それから意識するようになりました。ただ、完全に海外向けに作るというよりは、韓国と海外の両方に向けてコンテンツを作れば、その分、バズる確率が上がるだろうと考えました。

2投稿目で早くも100万回再生突破

TAKA その後、すぐに「ママー!」というフレーズを使った動画が生まれています。このフレーズは、言語に関係なく世界中の誰でも笑えるキャッチフレーズだと思いますが、このフレーズを生み出したキッカケはあるんですか?

Won 「ママー!」は意図して作ったフレーズではないんですよ。動画の「オチ」のところで、困った状況を表現するためにママという単語を使いました。そうしたら、思った以上にバズって自分でもビックリした記憶があります。
今では、私と同じようなコメディ動画がたくさんありますが、当時はこういった動画が少なかったというのもバズった理由だと思います。

TAKA 海外でバズらせるために「ママー!」みたいなフレーズを作ることは大事ですか?

Won キャッチフレーズは、大事だと思いますが、同時に、自分のキャラクターやコンテンツの方向性なども重要で、そのすべてを工夫しないとバズらないと思います。もし、一回バズったとしても、コンテンツ内容などを工夫しないとすぐに視聴者に飽きられてしまう可能性もあります。

TAKA 今の「飽きちゃう」っていうところなんですけど、「ママー!」っていうワードを飽きさせないために何か工夫はしていますか?

Won 私の場合、すべての動画に「ママー!」が入っているわけではないんですね。ここは言うだろうという場面でわざと言わないとか、そういうトリック的なこともしています。動画については撮影から投稿までのスケジュールを3日単位で組んでいで、そこで「ママー!」を出す・出さないや出す頻度などの計画を立てて運営しています。

TAKA すごいですね。「ママー!」っていうワードを戦略的に考えてる人は世界に1人しかいないと思いますよ(笑)。

Won ひとつ補足すると、「ママー!」は私の動画のトレードマーク的なものではあるんですけれど、その他にも流行った音楽を活用した動画などを色々と投稿していて、「ママー!」がすべてじゃないよっていうイメージ作りにも時間をかけています。

@ox_zung

천만 팔로워 감사합니다🥺 Thanks for 10M🥺 #추천 #fyp #viral #xyzbca

♬ Steven Universe - L.Dre

1000万フォロワーを突破するまでの振り返り動画

■海外でバズるために工夫していること

TAKA 「海外でバズる秘訣」をもう少し掘り下げてお聞きしたいのですが、キャッチフレーズ以外に、具体的にどのような工夫をしていますか?

Won TikTokのトレンドの中でも、グローバルトレンドを把握することに努めています。おすすめフィードのグローバル動画をたくさん見るようにしていますし、その中でもある特定の国で流行るものよりも、全世界で流行るものにフォーカスを当てています。
あとは特に再生数が多かった動画に使われている音源をチェックしたり、再生数が伸びた理由は何かを自分なりに考察したりしています。

TAKA 海外の人たちの動画を見るというのは、海外の人をピックアップしてフォローしているんですか?

Won そうですね。インサイトを与えてくれそうな海外のクリエイターさんたちを別途フォローして、彼らの投稿はすべて確認しています。

TAKA 例えば、フォローしているクリエイターさんが踊っている動画を投稿して、それがバズったらみんな真似をするパターンってあると思うんですが、そういう時、ウォンさんはオリジナルと同じ踊りをしますか? それとも自分なりにアレンジして新しいコンテンツにしますか?

Won オリジナルの動画に、私が崩せないような完璧なフォーマットがある場合は、そのままフォーマット通りにすることが多いですね。

TAKA なるほど。例として、トイレットペーパーを扇風機で回転させる動画がありますね。これは音源をグローバルの流行音源に差し替えてバズったものですが、この動画を作るときは何を意識していましたか?

Won 実は、投稿の2ヵ月前に別の音源で同じ内容の動画を投稿していました。しかし、再生数が全然伸びなくて削除していたんです。その後しばらくして、「ヘリコプターヘリコプター」っていう音源がグローバルで流行ったので、「これってあの動画に合わせると良いんじゃないか」と思って、それで音源を変えて投稿したら、今回は再生数がすぐに2000万回を超えるくらいバズりました。そういうグローバルで流行っている音源とか、そこら辺のポイントをキャッチするだけでも再生数が大きく変わるという良い例じゃないかと思います。

トレンドをつかみ2000万回再生を達成

TAKA では、流行をキャッチするために、ウォンさんが費やしてる時間ってどれくらいですか?

Won 手が空いている時とか移動中とか、その都度ちょこちょこと動画を確認してる感じですね。1つ1つの動画を見るスピードも速くて、再生数とかいいね数が目立つものはちゃんと見るんですが、それ以外はサクサクとワイプする感じです。

TAKA 自分の動画の撮影スタイルはどうですか? 撮影頻度や編集にかける時間、まとめ撮りするのか1本ずつ撮るのかとか。

Won 私は動画を1日2本というペースで投稿しているんですが、どちらかというとアイデアだとかトレンドキャッチにほとんどの時間を使っていて、それが決まった状態であれば撮影と編集はそんなに時間はかかららないです。1本あたり20〜30分くらいで撮って、編集にかける時間もそれくらいですね。

TAKA ウォンさんから見て海外の人気クリエイターで編集にこだわって時間かけてるなって人と、そこまで時間かけずに1日何本もアップする人と、どっちが多い印象ですか? または、日本のTikTokクリエイターの皆さんが海外でバズるためにはどっちのほうがいいと思いますか?

Won 編集に時間をかけている動画とカジュアルに編集して高頻度で投稿する動画、それぞれメリットとデメリットはあると思いますが、私が目指していたのは後者です。プロフェッショナルな動画よりは、視聴者にとって親しみを感じやすいものですね。個人的には、いろんな動画を数多く投稿するほうがバズる可能性は高くなるんじゃないかと思います。

■外国でのマネタイズに挑戦中

TAKA 続いて、マネタイズの話をお聞きしたいと思います。
日本では、国内向けのコンテンツの方が海外向けよりもマネタイズしやすいと言われています。ウォンさんの場合は、海外向けのコンテンツで実際にマネタイズできているんでしょうか?

Won 今言われたように、国内のフォロワーに集中しているほうがマネタイズしやすいのは韓国でも同じです。ただ私の場合は、グローバルでバズったことでマネタイズのチャンスがいくつもありました。
マネタイズの柱は大きく分けて4つあって、まずは広告案件。次に音源の利用による収益。3つ目は、TikTokでの人気を活かした他のプラットフォームでの活動。最後は、海外市場に向けての活動を今準備しているところですね。このように、TikTokをキッカケとして、TikTokの中に限らず幅広いマネタイズを実施することで、私のクリエイターとしての収益が増加しているところです。

TAKA 2つ目の音源というのは、ウォンさんが曲を作っているということですか?

Won 私が曲を作るわけではなくて、他の音源を作る方々からの依頼で、私の動画の中で音源を使って報酬をいただくというもので、言わば案件ですね。数は多くないですが、一部の動画でそういうこともしています。

TAKA 韓国で人気の日本人TikTokクリエイターっていますか? また日本のTikTokクリエイターが韓国でバズるためにはどうすれば良いと思いますか?

Won 韓国では、2021年にTikTok LIVEを使って韓国と日本のクリエイターとのコラボ配信が活発になった時期があって、その時に何人かの方が話題になったりもしましたが、一時的なものだったというのが正直なところです。
あと日本のクリエイターが韓国で話題になるために何を意識すればいいかという部分ですが、韓国のユーザーは、ファッションなどの美的要素を重視する傾向があるんじゃないかなと思います。そういった観点では、ファッションなどにきちんと気を配りながら、コメディ要素を取り入れるような日本のクリエイターが出てきたら韓国でも人気が出るんじゃないかなと思います。

TAKA 最後にこれから海外での人気を生かしてどんな活動をしたいかを教えてください。

Won 私もTikTokを始めて1年間でこんなにフォロワーが増えるとはまったく予想していなかったことですし、今後どうなるかも正直わかりません。ただ、個人的な願望としては色んな国に旅行に行って、現地の有名なクリエイターと交流したりコラボしたりしたいと思っています。
あとは、韓国の人口が5000万人ということもあって、フォロワー5000万を突破したいという目標があります。それから、TikTok以外のプラットフォームや海外の市場にも活動の範囲を広げていきたいですね。

禁無断転載

▼その他のインタビューはこちら


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

Twitterでも、TikTokに関する様々な情報を毎日発信しています。ぜひフォローしてください!