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コメント欄の安心安全を守るために。人気クリエイターの体験談とTikTokの対策

コメント欄が荒れるのが怖い。心ない言葉に傷つきたくない。

未成年の我が子が見ず知らずの人とオンラインでつながるのが心配……。

TikTokのコメント欄に、そんなネガティブなイメージや不安を抱いている人も少なくないかもしれません。

でも、コメント欄をポジティブに活用し活動の幅を広げているクリエイターの方も多くいます。またTikTokでは、クリエイターのみなさんにより快適に楽しんでもらうために、コメント欄の安全を守るさまざまな取り組みをしています。

そこで今回、2人のクリエイター、助産師のうしろみおさんとBuzz Magician Shin シンさんにそれぞれ、コメント欄の活用方法や体験談について語っていただきました。合わせてTikTok Japan 安全推進チームの石谷から、TikTokのコメント欄における安全対策についてもご紹介させていただきます。

コメント欄がお悩み相談室に、ディスカッションにも発展。助産師のうしろみおさん

生理・避妊・ピルなど、若い女性たちが普段なかなか相談しにくいお悩みに答え、正しい情報を届けている助産師のうしろみおさん。

2020年4月にTikTokを始めたきっかけは?

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「NICUや産婦人科に勤めた後、大学院で生理の研究をしていたんですが、3月に卒業して無職だったんです。コロナ禍、緊急事態宣言が発令されたタイミングだったこともあり、気軽に相談ができるオンラインの助産院を自分でやりたいと思っていたんですね。

ちょうどその頃、お世話になっているクリエイターの桃尻先生がFacebookの投稿で“TikTokめちゃくちゃいいよ!”とおすすめしているのを見て。当時のイメージはかわいい女の子やイケメンが踊っている(笑)だったんですが、のぞいてみたら、動画がどんどん流れてくる仕組みに釘付けに。桃尻先生もフィットネス関連の投稿をされていて、役に立つコンテンツもたくさんあったので、私も若いママに情報を届けられるかなと、始めてみました」

実際に動画を投稿してみると、うしろさんの想像以上に若い女性たちからたくさんのコメントが届いたそう。

「当初は相談を受けるために開設したLINE@に誘導しようと考えていたんですね。でも、動画のコメント欄に直接相談がどんどん書き込まれていったので、このままTikTokで答えていったほうがいいなと思うように。質問は、想定していたよりももっと若い中高生から妊娠や出産っていうよりも、もっと手前の、生理や避妊についての相談が多いですね」

お悩みに答えるときは、どんなことを意識しているのでしょうか。

「すべての質問に答えることはできないので、目についたもので緊急性が高いものから随時返信するようにしています。そのとき、次にいつ返信できるかわからないので、できるだけやりとりは続けず一回で完結できる回答にしていますね。

汎用性が高い質問には動画で答えて、個別性が高いものは直接返信しているんですが、コメント欄はオープンな場なので、他の子が自分を重ねても大丈夫なように、一般的な回答にとどめるようにはしています。

あとは、相談をしてくれる子の背景や家庭環境まではわからないので、無意識に傷つけることがないよう、言葉は選んでいます。たとえば、シングルファザー家庭で育つ子もいると思うから『お母さんに聞いてみよう』と言わないようにするとか」

性交渉=セックスなど、よりわかりやすいように医療用語ではなく俗語を使うこともあるため、言葉に反応して茶化すような攻撃的なコメントが投稿されることも。

「反応すると逆に面白がっちゃうかなと思い、私はあえてスルーしているんですが、ほかのユーザーさんが反応して、そこからディスカッションに発展することがあるんです。コメント欄がコミュニティ化するのが面白いなって。最近だと、アフターピルについて、”ここでこんなこと話すなよ”というコメントに対して”大事なことなんだよ”と返している子がいました」
「私みたいに生理や性のことをオープンに話していると、最初はびっくりしちゃうかもしれないけれど、下ネタじゃなくて、みんなが知っておくべきことなんだよ、そんなメッセージが届くといいなと、発信を続けています」

世界中からコメントが届き、リアルな交流にも展開。Buzz Magician Shin シンさん

続いてご紹介するのは、テンポの良い巧みなマジックで国境を超えて人々を驚かすBuzz Magician Shin シンさん。

2010年にYoutubeに投稿したiPadを使ったマジックが500万回再生を超え、以来さまざまなマジックを披露してきました。TikTokを始めたのは、2018年の11月。

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「新しいiPadが発売されるので、久しぶりにYoutubeでマジックをやろうと思って、そのついでにTikTokにも投稿したのが始まりです。当時、Youtubeが3万回再生、TikTokが20万回再生。コメントや反応もTikTokのほうが多かったので、最近流行り始めているプラットフォームだしやってみようと思いました」

2018年は新語・流行語大賞に「TikTok」がノミネートされた年。当時の印象は?

「若者を中心に流行っているなという感覚。動画撮影アプリは、Vineがきてなくなって、欧米で流行っていたMusical.lyはこなくて、日本ではTikTokがくるのかなと。Vineよりは俗っぽくて、MixChannelよりは洗練されているのかなという印象で、使い始めてみてもそんな感じでした」

ノンバーバルなシンさんのマジックの投稿には、日本:海外=2:8の割合で、海外の視聴者が多いそう。

「インドネシア、タイ、ドイツが多いですね。心を読むマジックはどうしても言語に縛られてしまうので、日本人向けに学校の放課後時間に、それ以外はワールドワイドに見てもらえるよう15時くらいに、と投稿時間を変えています。海外を意識するときは、ノンバーバルで日本のクリエイティビティが伝わることを大事にしています。マジック以外にも最近はガチャガチャの投稿もしていて、『どこで買えるの!?』と海外からコメントがよく届きますね」

マジックを披露した動画のコメント欄にはさまざまな言語で、感嘆や賞賛の声、「弟子にしてください」「マジックを教えてほしい」といったコメントが届いています。

「基本的にポジティブなコメントが多いです。自動翻訳機能で“cool”が“涼しい”に訳されていて笑いました。ライブ配信をしていたら、自宅の隣に住んでいる子が見ているとコメントくれたり、小学校の体育館を借りてマジックをしたときに生徒が書き込んでくれたり。印象的でした。レスポンスは面白いので、できるだけ見て、時間が許す限り返信もしています」

誹謗中傷等に対する「耐性が強い」というシンさん。ネガティブなコメントにも返信をすることがあるのだとか。

「ネガティブなコメントを書いている人も、必ずしも悪気があるわけではないんですよね。一度“オワコンだ”みたいなコメントに”そんなこと言わないで”と返信したら”嘘です、大好きです”と返ってきたことがあって。構ってほしい、慣れていないなどリテラシーの問題もあると思うので、僕はアンチもシャットダウンはしないです」

閉ざさないオープンなコミュニケーションから、国境を超えたコラボレーションやリアルな交流に発展することも。

「ドイツのクリエイターとコラボ配信をして友だちになって、今度リアルでも会おうと話しています。サンフランシスコ在住のパズル作家とも友だちになって、パズルを送ってもらって、実際にやって投稿しました」
@magicianshin

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♬ オリジナル楽曲 - TikTokEffectトレンド - TikTokEffectトレンド
「TikTokはタイトルもいらない、数秒でインパクトが出せて、世界中からフォロー、コメントが届く。自宅に来たUrbEatsのベトナム人の配達員に驚かれたり、シンガポールで声をかけられたこともありました。これからも世界中のより多くの人にマジックを見てもらえたら嬉しいですね」

青少年をはじめユーザーの安心安全を守るためのTikTokの対策

おふたりにお話を聞いたのち、TikTok Japan 安全推進チームの石谷から、TikTokのコメント欄の安全対策について説明させていただきました。

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「誰もが安全で快適に感じるアプリ環境を提供することはTikTokの最優先課題だと考えています。若い世代にも多く使っていただいているので、特に青少年の安全を確保することには力を入れています」

TikTokの安心・安全対策の柱は次の4つ。

1.規約/ガイドライン
2.機能/ツール
3.安全啓発教育
4.外部連携を通じたアプローチ

コメント欄もこの4つの柱に応じた対策を取っています。

「1つ目の規約/ガイドライン。TikTokのすべてのユーザーに適応される『コミュニティガイドライン』は、動画そのものだけでなく、コメント欄も含まれていて、違反となるものは表示が制限されたり削除されたりします。審査は、24時間365日、機械と人の目で行っています。

2つ目の機能/ツール。セーフティの機能としてまず、『コメントフィルター』があります。これは、誹謗中傷等から身を守るために、自身で表示したくないNGワードの設定ができる機能です。ライブ配信でも設定できます。

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コメントフィルター機能のほかにも、不快なコメントを通報したり、自分が投稿した動画上であればコメントを削除できる『通報機能』、自分の動画にコメントできる人を制限できる『コメント制限機能』があります。誰でも、友だち(相互フォロー)のみ、オフから選ぶことができるのですが、16歳未満のユーザーさんは、友だち(相互フォロー)のみ、あるいはオフの二択になります。

3つ目の安全啓発教育。TikTok安全推進チームの公式アカウントをTikTokとTwitterで開設して、啓発動画を投稿しています。内容は、誹謗中傷や詐欺の防止、ネットでの出会いの危険性や個人情報の保護など。若い世代に親近感を持ってもらうために、TikTokで人気のクリエイターとコラボレーションをして、ユーザー目線で共感して楽しめる動画制作を意識しています。これまで30本以上の動画を公開していて、合計2900万回再生を超えています。

TikTokは検索しなくても、どんどん動画が流れてくるので、気づいていなくても実は大事なことを伝えるための啓発とは相性がいいんですね。

4つ目の外部連携を通じたアプローチ。年に4回、安心安全に関する業界団体のみなさまや有識者の方、関係省庁の方々にお集まりいただいて、セーフティパートナーカウンシルを開催し、青少年の安全を守るための意見交換や最新情報の共有をしています。昨年9月には、アジア太平洋地域で安全強化を図るための協議会も開催しました。

ここで意見交換をしたことをもとに、どういうアプローチをしていけばいいかをファクトベースで考えて、啓発動画に落とし込んでいくこともあります」

石谷からTikTokの安心安全対策の説明を受けて、うしろさんとシンさんからコメントをいただきました。

「青少年を守るための施策をたくさん考えられているんですね。私自身にどんなコメントがきても構いませんが、若い女の子たちがコメントを残して見ることが多いので、彼女たちを傷つけるような言葉にはフィルターをかけたり削除したりすることも今後検討してみます」(うしろさん)
「僕個人としては、言いたいことは言ってもらいたい派なのでコメント欄の制限は特にしませんが、より健全なプラットフォームになればユーザーも増えて、僕もマジックをより多くの人に届けやすくなると思うので、TikTokには今後も安全対策によって、ネガティブなコメントをしない空気感をつくってもらえたらと思います」(シンさん)

また、TikTokでは内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が推進する「サイバーセキュリティ月間」に合わせ「TikTok Japan #サイバーセキュリティ月間 」を2月20日(土)~3月12日(金)まで開催。ユーザーの皆さまに、サイバーセキュリティへの関心を高め、自らの身を守るための手段について、さらに理解を深めていただければと考えています。

TikTokでは、これからも青少年をはじめとしたユーザーのみなさんに安心安全に使っていただけるよう、対策と改善を行っていきます。


【クリエイタープロフィール】

うしろみお さん

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・助産師、博士前期課程修了(看護学修士)
・女性の健康に関する分野が専門
・NICU、産婦人科、助産院・産後ケアハウスで看護師助産師として10年以上勤務
・現在は医療系スタートアップで助産師として勤務しながら、個人でもTikTokで生理や避妊などについて発信中。

Buzz Magician Shin シン さん

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・フォロワ−数600万人越えのマジシャン!
・TikTok, Instagram, Twitter, テレビなど世界中のメディアで活動するマジシャン/クリエイター。最新マジックから心を読むメンタルマジックまで幅広いレパートリーを持つ。
・代表作iPad magicは文化庁メディア芸術祭文部科学大臣奨励賞はじめ世界の賞を多数受賞。
・TikTokフォロワー数630万人(2021年2月現在)。公式マークがついた日本人ではNo.1フォロワー数を保持している。趣味はガチャガチャ。

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