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【TikTok教室LIVEレポート】Yahoo!アカデミア学長 伊藤羊一による “伝え方の極意”

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自宅で過ごす時間が増える中、TikTokでは様々な領域の専門家がTikTokのライブ配信を通して有益な情報を提供する「TikTok教室LIVE配信」を4月20日にスタートしました。

「TikTok教室LIVE配信」は、「料理」や「語学」、「コミュニケーション術」、「自宅でできるトレーニング」など日々の生活に役立つ内容から、「文化」や「教養」、「キャリア」など明るい未来につながる内容まで幅広いジャンルの「学び」コンテンツをライブで届けるというもの。

4月20日の記念すべき第一回は、Yahoo!アカデミア学長の伊藤羊一さんによる「誰でも出来る『伝える極意』」。

伊藤さんは、ヤフー株式会社コーポレートエバンジェリスト、Yahoo!アカデミア学長と株式会社ウェイウェイ代表取締役を務め、年間200回以上の講演をこなす人気講師でもあります。
ソフトバンクアカデミア在籍時には、あのソフトバンク孫正義会長をもうならせたプレゼンによって、国内CEOコースで年間1位の成績を修めました。
2018年に上梓した『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』(SBクリエイティブ)は、Amazonの「ビジネス・経済書」ランキングで10週連続1位を獲得。
そんな伊藤さんが、今回TikTok教室LIVE配信で伝えたのはどんな内容だったのでしょうか?

一時は7,500人以上が視聴した充実の講義内容をお届けします。

伝える以前に大事なこと

LIVE配信は60分。限られた時間の中で、伊藤さんは簡単な自己紹介のあと、早速「人に物事を伝える」ための極意を話し始めます…と思いきや、それ以前に重要なことがあるといいます。

自分の言いたいことがあったとします。しかし、それをそのまま言っても相手が理解してくれてるかわからない。さらに、理解してくれたとしても、賛成してもらってるかわからない。そして、賛成したとしても動いてくれるかわからないんです。人が動いてくれて、初めてプレゼンの目的は達成されるんです。

「プレゼンは、人(相手)を動かすためにある」。それが伊藤さんの教えです。
 
この時点で19時40分。視聴者が1000人以上集まってきました。

相手が動いてくれる方法「AIDMA(アイドマ)」

伊藤さんは、相手を動かすために重要なのは5つのポイントを抑えることだといいます。彼はそれぞれの頭文字をとって、これを「AIDMA」と呼びます。

A :アテンション(喚起)
I   :インタレスト(興味)
D :デザイア(情熱)
M :メモリ(記憶)
A :アクション(行動)

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スマホの画面上で、伊藤さんはポットを見せ、視聴者に訴えます。

たとえば、この保温ポットを買ってほしいとします。そしたらどうすべきか。AIDMAに沿って説明しましょう。

下記のように例を説明してくれました。

Attention:水筒に気づいて「おっ!」と注目してもらう
Interest   :「結構軽い!1リットル入るんだ!」
Desire      :「ほしい!」「おー!いいね!!」
Memory  :「うん、この保温ポット買おう!」と頭に入れてもらう
Action  :「買います!」と行動してもらう


伊藤さんは「どれも、聞いたことあるでしょ?」と画面に話しかけます。コメントではそれにうなずく人も少なくありません。

しかし、それを確実に実行できているかはわからないと言います。ここから具体的なAIDMAの話に移っていきました。

小泉進次郎さんの話し方を目指せ!

さて、まずはアテンション。どう注目してもらうべきでしょうか?一瞬注目されたいなら『わっ!』と大声を出せばよい。でも、まさに今の僕がそうだけど、今日はみなさんに1時間僕は注目してもらう必要があります。タレントなら1時間見てくれるけど、僕は有名なタレントでもないでしょ?

 自虐的なギャグを交えながら話す伊藤さんはそのための方法を「迷子にさせない」ことだと言います。

あれ?なんの話?とならないように、すっきり簡単に話すこと。具体的に言えば、話は短く、言い切ること。小泉進次郎さんのような話し方です。彼の動画を2分くらい見てると、必ず短く言い切っています。彼は言い切る天才なんです。

では、「簡単に」とはどういうことでしょうか。

社会人なら高校生に、高校生なら中学生にわかるように話すことです。私はテレビにも出る機会がありますが、テレビは内容がわからないと視聴者はすぐにチャンネルを変えていまいます。だから大人向け番組でも中学生でもわかるように番組をつくるそうです。こうすれば相手は迷子にならないですよね。

吉野家が好きな理由を言えるか?

続いて、Interest。興味を持ってもらう方法です。

主張と根拠はセットで話しましょう。先程の保温ポットの例で言えば、持ちやすくていいよな、と思ってもらうことですね。必ず最初に結論を言ってすぐに根拠を言うこと。根拠がない結論は納得できません。

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伊藤さんの講義にはよくたとえ話が出てきます。

ここでも、伊藤さんは牛丼の吉野家を例に話してくれました。

「俺は吉野家が好きなんだよ!」ってことを伝えたいとするよね?そしたら、すぐに理由を言うこと。理由は3つ。簡潔に。まず、早くて、次に安くて、そしてうまい!…これで伝わるでしょ?

短く、簡潔に、結論と理由はセットで。ここで教室の視聴者は6,000人を突破してきました。高い関心を持たれているのがわかります。

イメージをもたせる、とは?

次は、Disireです。

伝えるときには、相手にイメージを持ってもらうことが大事!想像してもらうわけだよね。イメージしてもらう一番簡単な方法は動画。僕も仕事でよく迷ったら動画を使おう!と言ってます。でも、イメージを描いてもらう方法は動画だけじゃない。たとえ話をうまく使いましょう。

伊藤さんは、先程の吉野家の例を出してくれました。

さっき吉野家が好きな3つ理由を言ったよね?それぞれをもっと具体例で話すんです。『早い』というのは、頼んでから来るまで10秒だよ!それってマクドナルドより早くない?と説明する。『安い』のは、具体的に『380円だよ!』と言えば伝わります。『うまい』のは『あの友達の田中もうまいって言ってたよ!』と言えば想像できます。

イメージとは、たとえること。すぐに真似できるこの方法には「たしかに」というコメントが殺到していました。

記憶と情熱はどう伝える?大事なのは…

ライブはすでに後半戦。

視聴者数は7500人を突破し、伊藤さんの「伝える方法」がまさにTikTokユーザーの心に刺さっていることがわかります。

続いてが、MEMORY。これは言葉どおり、覚えてもらうことです。そのためにいちばん大事なのはキーワードで伝えることです。今日最初から聞いている人も、途中から聞いている人も、これだけは覚えてるっていうキーワードがあるんじゃないかな。

そう言って伊藤さんはボードを取り出し、画面に向けます。
 
そこに書かれていたのはAIDMAの文字。

まさに今日これを実践してます。僕は『AIDMAだけ覚えてください!』と何度も言っています。これだけは頭に残しておいてほしいキーワードをわざと最初から言い続けてるんです。そうすると、他のことは忘れてもキーワードだけ覚えてくれます。人に物事を伝えるときは、絶対に覚えてほしいキーワードを事前に決めておくといいんです。

そして、話は佳境に入ります。

次に大事なのがDesire。これは、情熱的に話そうってこと。好きなものって熱が入って話しますよね?いまみんな好きなものがあるはず。スポーツとか。

ここで、伊藤さんは自分の意外なエピソードを口にしました。

僕は広尾にある高校に通ってたんだけど、高校一年生のとき、テニス部をクビになりました。そこからちょっと不良になってナンパばっかりしてた(笑)。つまり、十代は好きなものがなかったんです。でも、みなさんの中で、今好きなものある人はラッキーだね。

 そんなギャグが入りつつも、最後に伊藤さんが伝え方で重要なキーワードと話したのは「Action」

なんといっても行動して自信を持つこと!僕は5分のプレゼンを300回練習したことがあります。それはあの孫正義さんにプレゼンするため。300回も練習すると、さすがに慣れて自信がつくんです。結果は大成功。行動をすることで、自信がついて相手に伝わるんです。

こうして、伊藤さんの60分にわたる白熱教室は終了。

終わってみれば、60分はあっという間。TikTokは、15秒から1分の短い動画を楽しむプラットフォームですが、白熱講師の話に惹きつけられ、スマホに釘付けになった60分となりました。

このTikTok教室LIVE配信、本日4月24日も21時から開催予定です。

ビジネスの新たな知見を得られる魅力的なコンテンツ、ぜひ覗いてみてください。

詳細は、TikTok教室LIVE配信 特設ページをご覧ください。


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