個人がSNSで自由に発信でき、マネタイズもできる世界――。
そう叫ばれるようになって数年。今や、その言葉を体現するかのように、SNSだけで生計を立てるクリエイターやインフルエンサーは珍しいものではなくなっています。
中でも、TikTokにおいては、ここ数年でギフティング機能や企業の広告案件によって副業から本業としてTikTokクリエイターになった人も少なくありません。
元保育士で二児の母である、きなこっこさん(@kinakokkonew)もその一人です。TikTokのおすすめフィードを眺めていて彼女の姿を目にしたことのある方もいるのではないでしょうか。
子供との触れ合い方やママさんのリアルな声などを発信した動画がバズり、現在のフォロワーは約20万人。
きなこっこさんはキラキラしたレストランなどハレの場に足を運んだり、ダンスで魅了するTikTokクリエイターではありません。その逆です。
生活をそのまま“素”で公開している動画が多いのが特徴的です。
きなこっこさんはそれでも多数の企業案件を獲得し、二児の母として立派に生計を立てています。
彼女はまさに、「(広告)案件を愛し、案件に愛された女」なのです。
実は、これインタビュー中に飛び出した言葉なのです。
なぜ彼女はここまで案件を獲得できるのでしょうか。
きなこっこさんご本人と、彼女にPR動画を依頼する株式会社GameWithのデジタルマーケティング担当・佐藤さんに話を聞きました。
きなこっこさん(@kinakokkonew)
株式会社GameWithのデジタルマーケティング担当・佐藤さん
「旦那が私を見つけるまでやる」というハッシュタグをつけて投稿
元保育士であり、寿退社してから6年間、専業主婦を続けてきたというきなこっこさん。2021年2月に離婚し、現在は2人の子供を育てるシングルマザーとして奮闘中です。
まずは、TikTokを始めたきっかけから教えてください。
旦那さんに見つかるために始めたTikTokが、今は仕事になっているとは…。まさに怒涛のストーリーです。
TikTokで人気のアカウントになり、企業案件を獲得していく。
そんな青写真を描いたきなこっこさんですが、そのためにはハードルが存在しました。
ヒット動画のポイントは、サンシャイン池崎⁉︎
こうしてきなこっこさんは、育児における“あるある”や、子供との遊び方などの動画を投稿していきます。
結果、当時約8万人だったフォロワーは1年で約15万人に増加し、企業案件のオファーも舞い込むようになりました。
動画制作の際、どのような工夫をされたのでしょうか。
こちらの動画のように、ママさんの中で燻っている思いを、時に高い解像度で言語化し、時に声を張り上げて表現する。
そんなきなこっこさんの動画には、共感の声が集まりました。
物凄いアイデア! 家遊びの参考になりますね。
また、きなこっこさんの動画は、感情表現の豊かさも特徴です。
これも人気の秘訣だと思いますが、やはり意識されていますか?
実際にユーザーからも、ハイテンションなきなこっこさんが求められているとか。
彼女はなぜ案件を愛し、案件に愛されるのか
さらにきなこっこさんが一味違うのは、継続的に企業案件を依頼されていること。
サンシャイン池崎さん風に言うなら、まさに「案件を愛し、案件に愛される女」といったところでしょうか。
その言葉、実は決して冗談ではないのです。
クライアントである佐藤さんはなぜ、きなこっこさんを“リピート”しているのでしょうか。
ユーザーの求めるものとクライアントの求めるもの。
その交差点となる動画を作れることが、企業目線でのきなこっこさんの魅力だそうです。
その具体例についても聞いてみると…。
確かに、最初の1秒目から抜群のインパクト!
さらに佐藤さんはもうひとつ、きなこっこさんの強みを話します。
クリエイターとしてはもちろんのこと、ビジネスパーソンとしても信頼を勝ち取っていることが、企業から選ばれる肝となっているのです。
クライアントからの絶大な信頼に対し、きなこっこさんは…。
まさに“案件を愛し、案件に愛された女”ですね。
では、差し支えのない範囲で、実際の成果についても教えてください。
実績も抜群です。
今やクライアントからも絶賛され、相思相愛の関係を築いています。
自分の“好き”と向き合ってみると何かが見つかる
普通の主婦から、子供たちの生活を支えるためにインフルエンサーに。
そんな次世代型のサクセスストーリーを、きなこっこさんは自らの手で手繰り寄せました。
同じように、TikTokで生計を立てたい主婦の方も多いのではないでしょうか。
そういった方々に向けて、「第二、第三のきなこっこさん」になるためのアドバイスをお願いいたします。
とはいえ、なかには「自分に強みなんてない」と感じている方もいると思います。
さらにきなこっこさんは、こう付け加えます。
SNSの時代になり、好きなことで生きていくのは不可能ではなくなりました。
一方でその生き方を形にし、継続していくのは簡単ではありませんでした。
きなこっこさんの辿った道筋には、そんな夢物語を現実に変えるヒントが散らばっているのではないでしょうか。
クリエイタープロフィール
きなこっこ(@kinakokkonew)
禁無断転載
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