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拙速が尊ばれる?!

 事あらば迅速に反応する。拙速(せっそく)であっても、スピード感を持って対応する。時間はかかっても丁寧で完璧を目指すものと、多少荒っぽくともスピードが要求されるもの、即ち、拙速が尊ばれる場合があります。後者は、いわゆるスピード感のある仕事振り。但し、粗削りな部分を軌道修正するというフォローアップが必要な事は、言うまでもありません。

 拙(せつ)は、つたない、へたetc.の意味があります。また、速(そく)は、はやい、すみやかである、はやさetc.の意味があります。拙速(せっそく)とは、荒っぽいのは承知でスピードを優先させること。

 今の時代は、どんな時代か。リニアモーターカーの走行試験では、時速600キロを超え、品川-大阪間を25分で走行するという。一方、ネットの世界での情報拡散は瞬時です。今の時代は、まさにスピード感が求められる社会の中にあります。逆に、スローライフが好まれるのは、こうしたスピード感が求められる風潮の裏側にあるもの。日常的にはスピード感あふれる時間の流れも好きですが、仕事を離れた瞬間に、ゆったりした空間の中に身を置きたい。人間って、我儘ですね。