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別格

数年前、「○○の品格」といったタイトルの著書、例えば、国家の品格、女性の品格、一流の品格等が流行った時期がありました。

 火付け役となったのは、「国家の品格」(藤原正彦著、新潮新書刊)だと思います。著者は、日本の数学者であるとともに、エッセイストとしても有名な人物です。著書を読んだ感想は、筆者は、別格(べっかく)の能力をもって書き上げたと思いました。ちなみに、別(べつ)は、けじめ、わかれ、離れ去るetc.のこと。また、格(かく)は、きまり、法則、身分、程度etc.のこと。即ち、別格(べっかく)とは、普通の地位や身分以上の特別なものを意味するようです。

某飲料メーカーが販売している日本冠茶(にほんかぶせちゃ)という商品があります。

 その商品名の上を見ると、別格(べっかく)という言葉が印刷されています。アルミ缶の容器に充填され販売されているこのお茶は、確かに一般のペットボトルのお茶よりも、本物の味に近い気がします。

日本語表記の素晴らしさを、こういった商品の命名からも感ずることができる幸せ。