令和元年4月2日、 俺は名誉の死を遂げた。 故郷でトラック運転手をしてる母ちゃん、 3歳の頃に離婚して以来姿を見せないドカタの父ちゃん、 創○学会信者のばあちゃん、 ──────俺、童卒したよ。  新元号が発表されて間もない4月2日の朝。 先の見えない就職活動が続き、 俺の精神は陰キャが履いてるPUMAの靴底のように磨り減っていた。 特に行きたい業界も定まらない中、 この日も俺は某企業の説明会に参加していた。 すでに就活を終えた陰キャ達は周知だと思うが、 企業のお