待っています

ちーちゃんは知っています

あちら側にはすてきな世界が広がっていることを

でも、あちらへの入り口はとても暗く、細く、出口は遠い

無理やりに通っていくのは、けっして楽ではないでしょう

でも、進みはじめてしまったのです。

もう後戻りはできない。

誰がこんなに狭くしたのか、

どうしてこんなにも苦しまなければならないのか、

もうダメなんじゃないかと思うけれど、

行くしかないのです。

こんなに細くして自分を苦しめているのは、

ほんとうはあちら側で待っているヒトだから。

誰かに代わってほしいけれど、

私が行かなければ、世界は開けないのです。

今では知っています。

あんなに苦しくさせていたのは、こちらへ招くためだったのだと。

押しつぶされ、壊れてしまうのではないかと思ったけれど、

けっして自分をひねりつぶそうとしたのではなく、

ほんとうは早くこちらへ来てほしかったからなのだと。

押し出される苦しさを知りながら、

でも、きっとそこを通ってこられることを知っていたから、

信じて待っていてくれたのだと。

私は知っています。

あなたはなんとか、その苦しさを乗り越えられることを。

私も感じています。あなたの、その苦しさを我が事のように。

でも、変わってやることはできないのです。

ああ、苦しい。つらい。

でも、あなたはしっかりと出口に向かっていて、

こちらへの入り口に、さしかかっているのです。

だから、わたしはあなたを信じます。

信じて待っています。

つらい、苦しい道をあなたが通り抜けて、

あなたと喜びを分かち合える時を。

だいじょうぶ。

私だけではありません。

みんな、みんな、あなたを応援しているから。

待っています、あなたを。