日大通信 合格リポート 人文地理学概論 課題2(T22200) 19~22

日本大学通信教育部の合格リポートです。

参考程度にご利用くださいませ。


【課題】

 都市化現象は各国の経済・社会の発展状況によって特徴を示している。そこで発展途上国と先進国における都市化過程と都市問題について,それぞれ具体的事例国を選択して解説しなさい(ただし教科書の引き写しは厳禁)。
〈参考文献を複数呈示することがレポート提出の条件とする。なおネット検索は不可。〉


【講評の趣旨】

 全体的な構成はよい。スラム発生の問題、都市化と農地などの具体的な説明もよい。

 日本とマニラの説明分量のバランスがよくなく、両者の相違の説明が不十分。

 全体としてはOK。


【その他】

 具体的事例国としてフィリピンを挙げています。


【リポート本文】

 都市化は、「機械文明の発達により、都市部への人口集中が激しくなり、それにともなう地域社会のさまざまな変化」と、多くの関連書に記されてきたという。もっとも、都市化については、都市社会学・都市経済学・人口学等の学問分野によって、異なる概念規定が与えられていた。
 都市地理学は、都市化現象を一つの地域現象としてとらえ、通常は「集落・地域において都市的な要素が拡大する過程」と規定してきた。その中には二つの異なる視点があり、一つは都市化を狭義に考え、「近代産業の発達により、農村社会が都市社会に変質する過程」であるとしている。これは後述の発展途上国の都市化や過去の一時期の我が国の都市化の過程に適合的であると考えられる。

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