見出し画像

老齢厚生年金の経過的加算分についての確認と年金制度の考察

令和6年 年金定期便をねんきんネットからダウンロードしました。

今年の確認ポイントは、老齢厚生年金の経過的加算分です。
経過的加算がきちんと増えているのかが興味の焦点でした。

厚生年金を支払っていると老齢基礎年金(国民年金)も支払った事になります。

しかし、老齢基礎年金は、20歳~60歳の40年間しか納付できません。(来年以降に65歳まで延長となる可能性はある)

よって60歳以降は、厚生年金を払ったとしても老齢基礎年金は増えません。

それにも関わらず60歳以降もそれまでと同額の保険料(基礎年金保険料を含んでいる)を納めなければならないのは???ですよね。

60歳以降は、基礎年金保険料を抜いた金額に引き下げるべきと思うのですが、そうならないのは年金七不思議のひとつw

しかし、60歳以降も厚生年金を払うとメリットがある人が居ます。

それが、私の様に20歳から老齢基礎年金(国民年金)を納めなかった人です。

ワタシの若い頃は、年金が強制徴収じゃなかったので50歳以降の方なら少なからず存在するはず。

特に大学進学してたりすると厚生年金に加入する23歳くらいまでは年金を納めていない人は多いでしょう。

ワタシの場合は、大学受験に失敗して1年無駄にしている事もあり、厚生年金に加入したのは、23歳後半でした。

あと転職した時に1ヵ月の未納があるので、トータルで47カ月分の基礎年金が未納です。

この47ヶ月分は、10年以内ならば追納が出来るのですが、10年過ぎるとそれも出来ずです。

そのため、私の場合は、老齢基礎年金を満額貰う事は不可能って事になります。

令和6年だと、老齢基礎年金の満額は、816000円ですが、私の場合は、736100円です。(433ヶ月/480ヵ月)

これ以上は増えません。

そこで登場するがの老齢厚生年金の経過的加算部分です。

これは、60歳までに厚生年金を480ヶ月納めていない人が60歳以降に年金保険料を納めると加算されます。

で、冒頭のハナシに戻ります。

年金定期便には、60歳以降に厚生年金保険として納めた部分が経過的加算部分として記載されてました。

加算されると聞いてはいましたが、実際に確認するまでは不安だったんですよねぇ。

令和6年基準だと、厚生年金を1ヵ月分納めると経過的加算部分が1700円増えます。(もちろん報酬比例部分も増えます)

これが厚生年金加入期間480ヵ月になるまで続きます。

MAXまで増えれば、基礎年金736100円+経過的加算79900円=816000円となり、基礎年金を満額貰ったのと同じになるという仕組み。

ワタシの場合だと47ヵ月間なので、64歳になるまでは、厚生年金加入で働き続けようかと思います。

まぁ、こんな知識がなければ、さっさと会社辞めてたかもですけどねーw

ちなみに厚生年金加入期間が480ヵ月となると経過的加算部分の増額はなくなりますが、厚生年金保険料は変わりません(汗)

巷では国民年金の加入期間を5年延長とする事についてネガティブ発言がありますが、その5年延長よりも厚生年金の保険料が変わらずに70歳まで徴収される事の方が酷いハナシだと思います。

しかも、厚生年金は、我々が納付したとの同じ金額を会社も納めてますからね。この部分は是非とも改善して欲しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?