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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.10)

概要:3波に渡り襲来、10ヶ月続いた1918年スペイン風邪の例を出して、データが安定を見せ始めているが終わりにはほど遠い事を強調した。

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入院者数、昨日は一昨日より少し上がっていますが、3日毎の平均では減少傾向が続いています。新規集中治療室患者数、ネガティブが初めて出ました。州全体で退室患者が新規患者より多かったという事です。新規人工呼吸器使用数横ばい。

死亡者数推移、昨日は777名が亡くなりました。納得したからと言って受け入れられる者ではありませんが、この数は2週間ほど前、新規入院者数がピークだったころの患者さん達です。
4/4 594
4/5 599
4/6 731
4/7 779
4/8 799
4/9 777
この悲しいデータに何か慰めを見出すとすれば、3日間の数値が横ばいだという所です。

累計死亡者は 7,844
9/11での死亡者は 2,753

9/11での痛みを思い出すと、今の状況をしっかり感情的に受け止める事は私にはまだできません。(*他の番組でも、言葉も無いが、つらい事実をそのまま伝えるのが義務だと思っている、っと知事は言っていました)

ニューヨーク市隣接の近郊住宅外で感染拡大、局地的な病院負荷増加が不安案件でしたが先回りして対応していたのでそちらも横ばい、安定したと言えます。
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医療負荷予測曲線。
各機関医療負荷ピークは必要ベッド数にして5万5千〜13万6千台。現在のベッド使用数は

18,589台

で横ばい。

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PAUSE法の効果が出ています。禁止法を出せば良いという訳ではない。州民の皆さんに外出禁止法の意図を理解してもらい、コンプライしてもらえる状況を作らないといけない。厳戒令で外出してる人を片っ端から逮捕する訳には行かないんです。皆さんの「自制」がキーなのです。

ここまで皆さんがしっかりコンプライして下さる事が、各機関の予想モデルには組み込まれていなかった。

この調子で

続けて下さい。

この「傾向」は私達の行動が生み出しているもので「自然なカーブ」ではありません。

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Surge and Flex(医療システムを統一して局地負荷を分散)を続けます。

Supplemental Nutrition Assistance Program (SNAP)に登録している70万低所得世帯に対しての食料支給に$200 mil(200億円)の予算。

最前線医療スタッフの住居提供の為にAirbnbが$2 mil(2億円)の援助。

1199SEIUがAirbnbと協力して、ホテルの部屋を医療スタッフに割り振っています。

数々のホテルが部屋を開放してくれています。

昨夜、最前線でCOVID-19と戦ってくれている医療従事者とエッセンシャル ワーカーに敬意を表し、州内のランドマークを青色に点しました。
#LightBlue

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COVID-19 Heroes Compensation Fundを設立します。

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「REOPEN」

鍵は検査、検査、検査です。スイッチを点すようにいきなりは戻れません。

抗体検査。「new normal」に進む鍵です。積極的にDOHが開発、認可を進めて、今日300件できます。来週の金曜日までには1000。その次の州には2000。

しかしそれでは全く足りません。

NY州はイタリアなどの他国と比べても人口比での検査数はダントツです。最初から「検査が鍵」と積極的にテストキットの開発/認可/実地を進めていました。

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それでも足りません。

連邦政府が防衛生産法(Defense Production Act)で、検査キットの開発/生産を指導すべき。private sectorでは無理です。その際にはNYは州として全面協力します。トライステートのNJ、CTも同様。

連邦政府景気刺激法案(stimulus bill)。
被害の大きさに対して公正であるべきです。NYの被害の甚大さを考慮に入れるべき。今は政治的思惑で動く時ではありません。データを見て欲しい。

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12月、1月の事を思い出して下さい。誰が警鐘を鳴らしていましたか?

1月のニュースのタイトルは皆「中国の武漢で新型ウイルスのアウトブレイク。」「中国で」「中国」「米国はきっと大丈夫」

2月のニュース。アジアではこんな感じ、WHOはこう言っている、、、、「でも大丈夫」という雰囲気。

そして今、私達が世界で一番のアウトブレイクの爆心地です。
私達が「対岸の火事」と傍観していた中国、韓国、イタリアをすっかり超える感染者数です。

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この失敗から私達は学ばないと行けない。

今、香港を見て下さい。第2波がきています。規制の手を緩めたからです。昨日、安定していたはずのイタリアでも感染者数に上昇が確認されました。

1918のスペイン風邪では10ヶ月に渡り3回のピークが来ました。第2波は第1波より強力でした。ウイルスが変異をしたのです。

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スペイン風邪の例が今日でも起こりますか?だとして私たちは今この10ヶ月のどこにいますか?

それは分かりません。

私が出来るのは、準備だけです。

そして、私達の行動が、曲線を司る。神の手ではない。私達が、自分の力であの曲線をコントロールできるんです。

家にいてください。
検査を広く、速く、広めましょう。
次の波に備えましょう。

他の国を良く見て。専門家の言う事を聞いて。データを見て。

NEW YORK TOUGH
ニューヨークで「タフ」というのは、自制/協力/愛情/賢明を内包すると言い続けています。今、「賢明」であるときです。これまでに無く賢明な行動を。

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