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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(5.14)

概要:明日(5/15)再開、郡ごと合否。下院の次期補償法法案に州の要求が盛り込まれる。川崎病COVID児童件数110件に。

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5/14
(*今日はUpstate Medical Universityから)

今日は75日目です。


総患者数、減少。

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(net)新規患者数、減少。

(net)新規人工呼吸器使用数、減少。

(gross)新規患者数。これが一番注目している数値です。減少です。

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死亡者数 157

5/8 226
5/9 207
5/10 161
5/11 195
5/12 166
5/13 157(内121病院/36老人ホーム)

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REOPENING

「再開は早すぎないように」と専門家は言います。「早すぎ」かどうかはデータで計ります。政治や感情ではありません。

他の地域の失敗を見て学び、賢明な決断を。

毎日データを確認して。地域政府は透明性を重視して。朝起きて、コーヒーを飲みながら、自分の郡のデータを確認、そのデータを行動の基盤にしてください。

ダッシュボードはこちらです。
https://forward.ny.gov/regional-monitoring-dashboard

「ダッシュボード」と言われたとき、こっちのダッシュボード

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を想像して、嬉しくなっちゃいましたが、違うようです。1967コルベットです。このウェブサイトもそんな感じと思いましたが、全然違いますね。

ダッシュボードによれば、明日5/15(金)に再開できる郡がいくつかあります。

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地域政府。
●毎日の数値モニター
●毎日の数値モニター
●毎日の数値モニター
●事業のコンプライアンスチェック
●個人のコンプライアンスチェック
●数値の変動に敏感に反応してください。

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連邦政府へ。

NY州は$61bil(6兆1000億円)の援助が必要です。これは教育、病院、警察、消防への援助です。

トランプ大統領と今朝話しました。
$3.9bil(3600億円)を早急にMTA(地下鉄/バス)に支給することで合意を貰いました。今日送金を行ってくれます。大統領に感謝します。

米国下院は法案を出しました(*下院が法案を出し、上院が承認し、最後に大統領のサインをもらって法が成立します。)。納得できる草案で、以下のものを含んでいます。
●州政府への$500bil(50兆円)
●検査への経済支援
●SALT法(自家所有者へのfed税増税/富裕層への州減税)撤回。これによりNY州の収税が$12bil-$15bil(1兆2000億円〜1兆5000億円)増となります。

連邦にお願いします。これを遅延無く通す事。裏の事情を挟まない事。企業への施しをしないこと(2008リーマンショックを繰り返さない)。パンデミックを利用して大量解雇し、再雇用しない企業への援助をしない。これについてはワシントンポストにop-edを寄稿しました。https://www.washingtonpost.com/opinions/2020/05/13/andrew-cuomo-what-washington-must-do-protect-workers/

そして、政治劇場を持ち込まないで下さい。


NGA(National Governor Association、知事連合)は青い州、赤い州もみな一つにまとまって、連邦から州政府への援助の必要性を説く声明を発表しています。

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Build Back Better


Re-imagine。教育、交通、医療。改善できるはずです。

緊急医療物資は国内で生産すべき。緊急事態に私のような地方自治体首相である知事が「中国に知り合いいるか?」などと奔走するなど、あってはならない事です。

マスク、ガウン、薬品、人工呼吸器、検査。国内で生産すべきです。

州は$3mil(3億円)をNY州内の製造業に支援します。

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他にもこの取り組みに参加してくれる事業者はEmpire State Developmentに連絡を。
www.esd.ny.gov

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子供への影響の調査アップデート


児童のCOVIDケース。呼吸器系でない、血管炎〜心臓の川崎病や中毒性ショック症に似た症状で重篤化する110件(*昨日は102件でした。毎日件数が上がっています)を現在調査中です。

このケースで3人の若い命が失われています。
5歳の男児
7歳の男児
18歳の女子

ニューヨーク州は全国、全世界に先立ち調査/研究を行っています。16の州とワシントンDC(*DCは州じゃないです)、欧州6カ国で同様のケースが確認されています。

親御さんは次の症状に注意して下さい。

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主な症状
●5日以上の熱
●強い腹痛、下痢、嘔吐
●目の充血
●発疹

その他の症状
●肌の色の変化ー蒼白、斑点など
●乳幼児食欲不振、具合が悪すぎて水も飲めない状態
●呼吸が難しい、速い呼吸
●速い鼓動、胸の痛み
●無気力、イライラ、困惑


NY州はこの現象についてのクライテリアを作成。医療機関に配布します。更にNYS DOH(ニューヨーク州保健局)は各病院にこのような症状の子供に優先的に検査を実施するように指導を行っています。

1歳未満から21歳までの子供達にこの症状が出ています。

詳しい情報は
www.health.ny.gov
に出ています。

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私見

私はニューヨーク州知事です。この仕事に就いている事を誇りに思いますし、伴う重大な責任も理解しているつもりです。

しかし知事である前に、息子であり、兄であり、叔父であり、そして父親です。

コロナウイルスはずーっと私達の先手をとって来ました。そして、「事実」と伝えられたことが後で「やっぱり違った」とひっくり返る事も多数ありました。

中国からくる。中国、中国、と言われたが実は欧州から来ていた。

一度罹れば免疫ができるから大丈夫と言われた。そうでは無かった。

子供は大丈夫と言われた。そこだけはいいニュースだった。それも違った。私達が知らないだけだった。

1歳から21歳まで症例が出ていますね。私の末っ子は22歳です。「じゃあ彼女は大丈夫だ!」となりますか?

違うでしょう。

事実は刻一刻と変わって行きます。私はその都度知っている限り、分かっている限りの事実をお伝えしています。

それはこれからもそうでしょう。

今分かってる事実が全てではない=気を抜いていはいけない。

このウイルスを舐めないで下さい。

各ステップで私達を騙し、欺き、驚かせたウイルスです。

今までコロナに関して「心配しすぎた」「あの処置はやり過ぎだった」なんて事は一度もありません。

州政府も連邦政府も毎日こうやって会見をやって、みなさんの安全を確保するために奔走しております。

しかし、最終的にあなたを守るのは貴方自身です。

私の娘マケーラ(*隣に座ってるwwwこの為に呼び出されたのかしら。)はしっかり情報を把握している。私のアドバイスなんて99%聞きません。もう22ですから。21の時も20の時も19の時も聞いてませんでしたけど。今彼女は大学卒業シーズンです。卒業式に絡んだパーティーがあちこちであります。彼女は行きますか?行きません。

私は皆さんに知っている限りの情報を開示しています。

それと同時に、強調したいのは「私が全てを知っている訳ではない」という事です。

皆さんは、その時々の「良い発見ニュース」にあぐらをかかず、いつでも細心の注意をして下さい。

マスク、グローブ、集まりに行かない。

私は死ななくて良かった人達を失った家族と話します。そんな家族が多すぎます。

あなたの安全はあなた自身で。


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