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主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(4.19)

概要:再開へ各機関首長へのプレッシャーを確認。それは分かるが調整を待つべき。耐えて欲しい、責任は自分にある。

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(*今日はノースウェル病院から)

今日は日曜日です。

それは事実です。

今から事実を提示します。

元ニューヨーク上院議員モイナハン氏が言いました。
「誰もが自分独自の意見を持つ事ができる。事実に関してそれは否」

総患者数。また下がっています。1万6千ほど。この減少傾向が続けば私達は平らな頂上を抜けて下り坂にいる、と言う事ができます。

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Net新規患者数減少。3日平均も同じ。

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Net新規人工呼吸器使用数減少。

新規COVID患者。1300人。少し下がっていますがほとんど横ばいです。ここで現実に引き戻されます。

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地域別入院患者分布
NY市 63%
ロングアイランド  21%
ウエストチェスター/ロックランド 8%
その他 7%
大きな変わり無し。

老人ホームは私達が一番心配する所です。

死亡数。

昨日は507

4/13 778
4/14 752
4/15 606
4/16 630
4/17 540
4/18 507 (内474病院/33老人ホーム)

507名のニューヨーカーが命を落としました。

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フロントライン医療従事者に感謝します。110万人。内、病院勤務者は44万5千人。老人ホーム勤務者が16万人。

州民を代表して感謝します。

この厳しい状況で、人はより善良な行動をしたり、より悪辣な行動に出たりします。善も悪も非常時にはブーストされて引き出されるものです。

総患者数のチャートを見る時、医療従事者に思いを馳せて下さい。上昇時、山を上るようにどんどん患者が舞い込みます。何処が頂上なのかも見えません。そしてやっと頂上についてみればそれは平原だった。州は病院に病床を1.5倍にするよう頼みました。覚えていますか?そこまで容量を増やした状態で、毎日毎日フル回転で走り続けた。そして今やっと私達を下り坂に導いてくれているのです。

痛みと苦しみを伴うこの壮絶な旅を、彼らはスキル/勇気/愛で乗り越えてくれました。感謝します。

9万5千人の元医療従事者有志の方達。NYに力を貸してくれると言ってくれた方達。彼らにも感謝します。

州外から様々な援助が届きました。州外からの援助は「私達は独りで戦っているんじゃない」と再確認させてくれる重要な精神安定剤です。ニューヨークは恩を忘れません。

マサチューセッツ州で感染拡大しています。「400台ほど人工呼吸器が必要になるかもしれない」との事なので、必要な時にすぐに送れるようにNY州で準備をしておきます。

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ここ数日のデータが「良いニュース」である事は確実ですが、それは一番酷かったときと比べてだ、という事を忘れないで。

第1日からこのウイルスには先を越されています。これからは先手先手で対応しないといけない。

この戦争にはまだ勝っていないんです。

フェーズ1が終わっただけです。次のフェーズ2では

Do Not Harm:気を緩めないで
Be Smarter : 検査を広める
Learn the Lessons : ただの再建ではなくより良い社会へ

新しい、より良い社会に扉を開くんです。

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現行感染率0.9とアウトブレイク(オーバーシュート)1.2の狭間であまり余裕がありません。

社会活動再開するには検査が必要です。

陽性者がどれくらいいるのか、罹患したが既に治癒してる人(=抗体所有者?)がどれくらいいるのか知る必要があります。これが抗体検査です。

来週中に州内で抗体検査を行って調査をします。

陽陰性検査は検査試薬の国際サプライチェーンを連邦政府に確保してもらい、民間試験所と協力してスケール増やして行きます。CDCと話をしています。

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連邦政府経済援助。

「社会再開は州に任せる」と大統領はいいます。正しい判断、憲法に則った判断です。では、州は資金が必要です。

このまま州政府に経済援助が無ければ、州が補償する機関への予算カットを余儀なくされます。それは例えば教育委員会です。50%のカットになります。医療システムへの予算カットにも繋がります。

知事連合で連邦政府に$500 bil(50兆円)の経済援助を求めています。

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Do Not Harm

各機関、あらゆるレベルで首長達はプレッシャーに晒されていると思います。学校、いつ開くのか。ビーチは、公園は。その声に反して閉鎖を続けるのは辛い立場だと思います。分かります。

しかし、私達は統合して、賢明でいなければなりません。

隣州と連合して再開プランの擦り合わせをしています。

天気も良くなりキャビンフィーバー(うちに籠りすぎて頭がおかしくなる事)も高まっている、、、キャビンフィーバーって、正式な病気でないんですけど、これからなりそうですね、、、、でも我慢して。

例えばNY/NJ/CT。州立公園は?ビーチは?マリーナは?各州で開けるか閉じるか、話し合って決めています。

州立公園:NY開/NJ閉/CT開
ビーチ:NY閉/NJ半々/CT開
マリーナ:NY開/NJ開/CT開

昨日(アップステートの)アルバニーで、市内クイーンズから2時間半かけてタイ料理を買いに来た人と話をしました。「とにかく家から出たかった」と言っていました。

人々は外に出たい。リーダー達への政治的プレッシャーも相当でしょう。お察しします。

政府の決定が人々の生活にここまで直結することは近い過去にはありませんでいした。賢明に隣州と調整して、慎重に動かないといけません。

周りと話し合わないまま、プレッシャーに押され、各政府が早々に決定してしまうと、混乱を招きます。政府は画一的な、論理的なメッセージを届けないといけません。

協力/調整の意味で私達政府要員は今のところしっかり統合された仕事をしています。共和党、民主党の党派を超えて一つになれています。これを続けましょう。

各リーダー、再開へのプレッシャーに負けそうになったら、私を責めて下さい。非常事態下の政府決定の責任は上り上って私にあります。

私のせいにしたらいい。

州法でもそのようになってますから。

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より良い社会への「再開」。

●より良い医療システム
●より良い公共交通機関
●より良い遠隔医療
●より良いオンライン授業
●社会格差の減少

後から歴史を振り返ったときに「酷い時を経験して社会はより良くなった」と言えるように。

9/11やサンディーの時のように。


再度。エッセンシャル事業従事者に感謝します。医療。警察。消防。交通。食糧小売り。流通。心から感謝します。


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私見です。

今日3女が自主隔離から戻って来ました。本当に嬉しい。3人娘がそろった。

いつも心配が耐えなかった。こんな時に一緒にいられなければ親として当然です。

マライアはどうしてるか?といつも考えていました。

そして思うのです。こんな状況ですが、言い換えれば、私が娘3人とここまで一緒にいることはこれから先ないだろう。

彼女達は20代ですから、パパと一緒にいるなんて、一番やりたくない事です。彼女達は行くところがあるし、一緒にいたい友達がいます。

ずっと一緒にいて深い話をする。また繋がれている。今日は日曜日ですからイタリア系家族として、日曜日の「夕食」を楽しみます。午後2時から。スパゲティーミートボールです。私はここに来る前ソースを煮込み始めました。この後、家に戻って娘達を食卓を囲みます。

娘はボーイフレンドを連れて来ます。

あー、彼の事、私は好きですよ。あの、娘さんを持つ父親たちにアドバイスです。

娘がボーフレンド連れて家に来ます。あなたの反応は

「うん。良い奴だな。」

一択です。それしかありません。

本当にいい奴だと思えばそれを言えばいい。いやな奴だと思った時、それを「あんまり好きじゃないな、あいつ」と言ってしまうと、ディフェンスメカニズムが娘の中ではたらき、自動的に彼氏を庇う行動にでます。

私はこれで痛い目に合った事があります。

だから「いい奴だ」一択なのです。

今回の彼氏は、私は本当に好きですよ。いい奴です。

今日は娘達と食事を楽しみます。

その昔、私が子供だった頃、この家族の団らんの最後に、祖父が必ず立ち上がって「いい休暇だったよ。」と言っていなくなる。

後年、父に「あれはどういう意味だったんだろうね?」と聞くと、父は「お前のじいちゃんは休暇なんか取ったこと無いんだ。毎日毎日働き尽くめでデリを経営してた。あの食事が彼の唯一の「休暇」だったんだよ。

(*彼の祖父アンドレアはイタリアカンパーニャ地方からの移民第一世です)

移民の働きぶりを思います。そして今、エッセンシャル事業従事者の事を思います。

今私達は家に籠りっぱなしで「つまんない」「飽きた」とか言っていますね。

エッセンシャル事業従事者の事を考えて下さい(*移民が多い)。この状況下で働きに出ているんです。公共サービスで数々の他人に自分を晒して。

なぜ黒人/ヒスパニックに被害が大きいのですか?彼らの多くが公共サービス従事者だからです。バスを運転し、地下鉄を運転し、病院で働き、近所を巡回し、そして病み、死んだ方もいる。

彼らの責任感/愛/勇気を忘れないで。

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