見出し画像

主婦ポリ5:民主勝利への道5〜「恐れ」を超えて

The wilderness ep.5 The Midwest

第5弾はMidwest、中西部のお話。

画像1

Greater Than Fear 1

ジェネ ベイツはFaith in Minnesotaという政治団体のストラテジスト。Greater Than Fearというキャンペーンを行っている。地域の政治家や活動家を啓蒙するキャンペーンだ。今日彼女はミシガンはSt Cloudという町に来ている。ソマリア難民の多数いる地域。なので今日のセッションは「Dog Whistle Politics」についてから始まった。人々の他人種への懐疑心を煽り、分断を進める事で支持を得る政治の一形態。

ジェネ:あなたはDog Whistle Politicsを目撃したことはありますか?
男性:(移民のことを)”ああ、社会福祉を吸ってる怠け者達な”と呼んだりしてた。Welfare Queenとか。

(*Welfare Queen70年代から使われる決まり文句。シカゴでシングルマザーが不当に社会保障を受け取って有罪になった裁判から。黒人のシングルマザーを指す差別的なニュアンスもあった。レーガンが社会保障のシステムを潰して行く時に何度も口にした。レーガンは30年代のニューディールから続いたアメリカの社会主義的政治構造を次々と破壊。各機関を民営化し始めた大統領です。もちろん共和党。)

女性:「those people」って移民の事を呼んだり。
ジェネ:皆さん経験ありますよね?これ、私達みんなが知ってか知らずかやってしまってる事です。Dog Whistle Politicsに加担している。Dog Whistle Politicsはこうして人々を分断しているんです。あー、あの人は私と同じものを狙っている。それは少ししかないんだから、あの人に勝たないと。という感慨。取り分の少ない者同士で喧嘩をさせる、という目的です。

Dog Whistle Politics。‘Us vs. Them’。これが今の現実。トランプ政権に駆り立てられた恐怖と分断。ラッキーなことにジェネ率いるGreater Than Fearのようなプログラムが、人々のそのシニカルな世界観を払拭しようと努めてくれている。それはMulti-Racial-Economic-Populismのメッセージだ。その事については後で触れる。Greater Than Fearの活動は経済階層の壁、人種の壁を壊す事に成功、2018のミネソタ州での民主勝利に大きな貢献をした。ありがたいことに、この活動はまだ続けられている。2016年でトランプはミネソタを落としているが、たったの1.5ポイント差。これを共和にしようと2020では彼らは躍起になってリソースを投入してくるはずだから。

2017年まで、中西部は全体的に民主だった。色々な理由から有権者が民主を離れていった。就職先が無く若者がこの地域を出てしまい、残された中西部は以前より更に白く、年老い、大卒者が少なくなった。そして他の州と違って、これらの州の「都会」「メトロ地区」はこの懐古連合(白人、中卒/高卒、高齢者、のデモグラフィー。主婦ポリ1、こちらで解説)の保守傾向を払拭するほどのサイズが無い。有色人種や若者の投票率が低い。

中西部は民主を離れてしまった。しかし、取り戻せる。2018を見れば明らかだ。

「ウィスコンシン知事が民主党になりました。」
「ミシガンの次の知事は民主党、グレッチェン ウィトマーに決定。」
「ミネソタ、ラシーダ タリブ氏がイスラム系女性として始めて下院議員に」
「ミネソタ州議会では民主党が80議席を獲得」

かなり急進的な候補まで勝っている。これはどうやって起こったか見て行く。

2020選挙戦最大のバトルグラウンド:ウィスコンシン

ありとあらゆる政治アナリストや学者などの専門家が2020の選挙戦で一番大事なのは

ウィスコンシン

と言っている。2016年にトランプが共和にひっくり返したウィスコンシン、ミシガン、ペンシルバニアのうち、民主奪回が一番難しいのがウィスコンシン。他の2州よりも田舎だから。ヒラリーはウィスコンシンを2万3000票差で落とした。2012年に20万票差で勝ったオバマとは違う。何が起こった?良く聞くのが、

「ヒラリーは一度もウィスコンシンに足を運ばなかった。」

事実です。しかし、2016の上院選に出馬したファインゴールド氏。ずっとウィスコンシンで戦った、しかも彼は過去に3回も勝っている。でもヒラリーより酷い成績で負けた。

民主党全員が負けている。

理由は3つ。

●都市部の投票率低下
●田舎の投票率増加
●オバマ〜トランプvoter(2012にオバマに投票し、2016に政党を鞍替えしてトランプに投票した有権者)

オバマ〜トランプvoterについてはメディアで語り尽くされているし、「投票に行かなかった若年層、有色人種はどうだ?」という見解もある。しかし、やはり300万人いると言われているオバマートランプvoterを無視する訳には行かない。フォーカスグループを組んだ。

ウィスコンシンフォーカスグループ

ウィスコンシンのミルウォーキーで、オバマートランプvoterに集まって貰った。

「政治についてどう思う?」

悲しくなる。うきうきしない。トランプに投票したけど、別に好き、って訳じゃない。(ヒラリーより)マシ、ってだけだった。
大統領選っていつもそうよね。心から応援したい候補者が残らない。自信を持って投票した事も、候補者に感心したことも無かったわね。

--

ウィスコンシン民主党支部長ベン ウィックラーは言う

シニシズム。蔓延している。候補者達は選挙になればやって来ておべんちゃらを言う。そして集められるだけ票を集めて、当選すれば姿も見せない。そういう事を長年に渡って経験してきて、根本的な政治への不信感が積もっている。

--

(*フォーカスグループ)

「政治についてどう思う?」(続き)

民主党の予備選ディベート何回か見たけど、見た後の方が馬鹿になった気がする。そんなことあるのか、って感じだ。イライラするし、混乱する。
喧嘩ばっかりして。

「民主党は誰の為に戦っていると思いますか?」

民主党自身のためでしょ。

「皆さん過去に一度は民主党に投票されてます。その時は民主党に何を期待しましたか?」

変化。
開かれた社会。
彼にチャンスをあげたかった(*オバマのことですね)。

「先の2018年中間選挙で投票した方、どういう理由で投票しましたか?」

知事を変えたかった。ウォルカー氏は私達のためになってるとは思えなかった。

--

538の政治ライター、クレア マローンは言う。

オバマートランプvoterの多くは、2008年、「変化」を求めてオバマに投票した。彼は刺激的だった。誰もが「初の黒人大統領」を望んだ。そして彼らは2016年に同じように「変化」を求めてトランプに投票した。人々はいつでも「変化」を求めている。

--

(*フォーカスグループ)

「先の2018年中間選挙で投票した方、どういう理由で投票しましたか?」(続き)

みんなオバマを応援していた。やってみよう!と思った。
彼は年寄りの白人じゃなかったから投票したよ。「変化」を運んでくれる人が良かった。

「政治的問題のどれが一番あなたにとって重要ですか」

医療。
何でもかんでも高すぎよ。保険も高いし、医療費用自体、病院からの請求もひどい。
2ヶ月前に救急車で病院に運ばれた。心臓発作が起こった。病院までたった1マイル(1.6キロ)で、救急車費用$1,180(12万円)を請求された。1マイル。救急車だけで。その他にもMRIやCATスキャンで高額請求されてる。何よりもマリファナの合法化を求めてる。私の病気はそれさえあれば対処できるんです。高額な大量の薬を買い続けなくていいんだ。
銃規制。ひどすぎます。子供を学校に行かせるのが怖い。
学生ローン。卒業して20年になるけど、まだ返済できてない。ずっと払っていたけど。
年金。前回トランプに投票したけど、嘘をつかれてたって分かった。メキシコへの国境に壁なんか作って。あのお金は何処からでるのかしら。90歳まで働くなんていや。

彼らは全員トランプに幻滅していた。

私は彼に投票しました。でも、幻滅ですよ。世界中の笑い者です。嘘つきだ。外交もがたがた。
冗談みたいな大統領だわ。ツイートばっかりやって。

「トランプ、思ったよりいいじゃないか、って人はいますか?」

(失笑)
半々かな。失業率は上がってない。
ジョークよ、あんなの。
大統領がこれをやります、あれをやります、って言ったときにその意思はあってもそれが実現するまで時間がかかる事もあると思うけど、、、
でも奴は(公約実現に向けて)努力する、と言ったんだ。なのに奴が努力している所を見た事がない。嘘をつかれたんだよ。

--

ウィスコンシン上院議員タミー ボールドウィン氏。

オバマ〜トランプvoter達はDC全体に対して強い不信感を持っています。彼らは「変化」を求めていた。トランプにDCを変えて欲しかった。なのに、富裕層への減税は進み、薬の値段は上がり続けた。

--

(*フォーカスグループ)

「中国との関税争いはどう思いますか?」

私の仕事は国際サプライチェーンに多大な影響をうける職種です。6万人いる従業員のうち、8%をカットしなければなりませんでした。中国との関係の懸念で注文が滞っているのです。トランプのああいう馬鹿げた騒ぎが生活に実際に影響を及ぼしている。

「税制改正は?」

私にとっては何も良くならなかった。
no
no
no

「便益があった?」

no
no
どんな便益が約束されてましたっけ?

「減税された人もいますよね」

それは年収1千万以上の人でしょう。
富裕層は税を納めないんだ。中産階級と貧乏人が払ってる。

勝者達の戦い方

ウィスコンシン民主党支部長ベン ウィックラー。

人々は単純に政党で選んでいるんじゃない。投票の動機はとても複雑で入り組んでいる。だからこそ民主党はその政策で、草の根運動で彼らを呼び戻さないと行けない。2016の敗戦で私達が学んだのは「組織のあり方」。2017に構造を大きく変え、それからたゆまぬ努力をしている。2018年の中間選挙のために大統領選の2016の2倍の個人宅訪問を、半額の予算でやった。地域性のある、地元のスタッフをボランティアで募った。2016との一番大きな違いは、そのスタッフが時間をかけて地域の有権者と会話をした、という所だ。イバース氏(*)はそれで知事選を勝ち抜いた。地域の人員で地域の問題をじっくり有権者と語る。強固なネットワークで地元に根ざした本当の意味での草の根運動を2016年の敗北から一度も足を止めずに続けています。

*トニー イバース氏。民主党の現知事。共和党の大物スコット ウォールカーに僅差2万9000票で勝利した。

現ウィスコンシン上院議員タミー ボールドウィン。2018に2期目を勝ち取った。女性活動団体と協力した。

「ボールドィン候補に参戦して下さい」とは言わなかった。既に彼女達は自分たちの抱えた問題に関して活動をしていた。「一緒に何ができるか考えましょう。あなたの戦いは私の戦いです。」とアプローチした。とてもオーガニックなネットワーク形成だった。新しいメンバーが情熱をもって参加してくれた。

彼女は17もの郡を民主にひっくり返し、11ポイントで勝利した。彼女は中道派ではなくかなり攻撃的な急進リベラルだ。

Data for ProgressのSean McElweeは言う。

彼女は急進的なポリシーでウィスコンシンで大勝しました。(民主党が強い)都市部を除いた他の地域でですら勝っている。(Medicare for Allのような)Single payer(政府運営一択の国民皆保険)を支持しています。彼女自身はレズビアンであることを公言。労働者を会社の役員に置く制度への支援。ここまで急進的な政策を打ち立てていても、州民からは「極左」と疎まれる事はなかった。

ベン ウィックラー。

2016年、ウィスコンシンは57%の有権者は高卒の白人だった。10万単位でそうじゃない有権者が2020には投票権を持つ。今度の選挙で大事なのは見かけで人を判断せず、誰にでも話をすること。不投票有権者(mobilization)と、鞍替え有権者(persuasion)、あらゆる年代、あらゆる人種に語りかけないと。全ての人に。

全ての人が関心を寄せていて、民主党候補に票を託してくれる案件とはなんだろうか。オバマ〜トランプvoter達に民主に戻って来てもらうために、どうやってコミュニケーションをとるべきだろう。

上院議員シェロッド ブラウン。オハイオ州での2018再選挙で30万票の大差で勝利した。しかし同年知事選では民主候補リチャード コードレイは16万4000票の差で敗戦している。何が違ったのか。

クレア マローン。

ブラウン氏は労働者層としっかり対話した。グローバル経済からアメリカの製造業を守る。アメリカの自動車産業。そういう話をしてきた。

上院議員シェロッド ブラウン。

2016、トランプはオハイオで8ポイント差で勝った。トランプに投票した人6〜7人に一人をこちらにまた振り向かせないと勝てなかった。私はNRA(米国ライフル教会)から生涯Fランクをもらっていますし、イラク戦争にも反対した。同性愛結婚にもずっと賛成したし、100%女性の中絶権利を主張した。これによって35〜40%のオハイオ有権者を失います。しかしここは絶対に曲げられない所。それで大丈夫な選挙戦を展開するしかない。しかしその「保守派」の中にも、政治的主義では銃規制、同性婚、中絶に反対の立場ではあるが、経済政策の面で同意すれば、投票してもらえる感じのグループが多々あった。経済。子供により良い職について欲しい。生活に密着した問題です。皆、そこを一番気にしている。彼等の話をしっかり聞く。高卒と馬鹿にした態度を取らない。彼らは東海岸、西海岸のエリート達のそういう態度にとても敏感です。プログレッシブであると言う事と、それを混同している。しかしじっくり話をすれば、心を開いてくれます。

Economic Populism。民主の強力な武器です。クレア マローンは民主はこれ一択で攻めるべき、と言います。

オハイオの州民は昔ながらの中産階級を望んでいる。子供を州立大学に行かせて、年に一度バケーションがとれれば良い。全国区の民主党員が話す人種間闘争の話には飽き飽きしてる。彼らは組合と税制改革と国民皆保険の話がしたいんです。自分の生活に直接関わりのある経済について。大きな人種/文化間政治主義の話ではなく。

人種や文化の話を持ち込まない方が良いというのは、果たして本当だろうか?

Racial-Class Narrative

冒頭のミネソタ、ジェネ ベイツのGreater Than Fearセミナーに戻る。

ベイツ:St Cloudの市議の一人がツイッターで「あの難民移民達はこのSt Cloudで私達のように真面目に働く気は無いんだ」と言ったとします。どうやって返すのが正しいですか?

団体員にはこのような会話の進行させ方、候補者には宣伝文句の書き方を教えて行く。ポッドキャストBrave New Wordsホスト、コミュニケーション研究家Anat Shenker-Osorio。彼女はこのGreater Than Fearのプロジェクト立ち上げに関わった。調査の結果、有権者の一大関心事は人種間分断一択でも無ければ経済政策一択でも無いー「両方」だと分かった。

シェンカーオソリオ:ミネソタで共和党が力をつけた方法は共和党がニクソンの頃からやっているいつものレトリックです。「他の誰か」を責める事。ミネソタでそれはとてもやりやすい。ソマリアからのイスラム系黒人が元々白人だけだった地域に流れ込んで来ている。憎悪の3種の神器ですね。黒人/移民/イスラム教ですから。
2016で現場の民主ボランティア達は皆保険、教育費、賃金、などのEconomic Populismに沿った話題で話をしましたが、有権者たちの反応は「もちろん、そういうの良いと思うよ。でも、それって、あそこのソマリア難民達も恩恵受ける訳でしょ?あの人達は仕事してないし、補償ばっかりもらってる。あの人達も貰える政策なら賛成したくないね。」と言う。

人種の問題を無視したColor Blind Economic Populismはミネソタでは効果が無かった。

民主は選びかねていました。オバマ〜トランプvoterを奪還(persuasion)する為に、人種間の分断を中心にメッセージを構築するのか。それとも新しい有権者に関心をもって貰って彼らを取り込む(mobilization)為に、実際に有権者の懐に響くEconomic Populismを中心にするのか。UC Berkleyの法学教授イアン ハニー ロペスの研究では「一つ選ぶ必要はない。両方できる。」との結論でした。

米国有権者のうち、民主のコアな支持者と、swing voter(民主と共和を行ったり来たりする有権者)あわせた65%で調査を行った所、

Color Blind Economic Populism < Pure Racial メッセージ < Race-Class narrative(物語)

となった。

Race-Class narrativeの例文はこう。

第一に人種間共通価値観から。
「外見や出身に関わらず、私達は仕事には正当な対価が支払われるべきだ、と思っている。」
「白人/黒人/ヒスパニック/アジア人、私達はみんな自分がして欲しい事を他人にもしてあげたいと思っている。」

(*実際のキャンペーンからの音声)“Our faith teaches us that we must see ourselves in each other..
..and drive to treat our neighbors as we wish to be treated, this is Minnesota we believe in..
..a place for people of all shades and of all faith..
..aim to built better future for those to come.” (私達は信仰により他人に自分を見よ、と教わります。そして、自分が受けたいと思う扱いを隣人にする。これが私達の信じるミネソタです。それは全ての人種、全ての信仰を受け入れる場所。次世代の為のより良い未来。


第二にplutocracy(金権政治)がどうやって力を付けているのかの説明、とそれに対する挑戦。
「しかし、少数の大企業とそれと癒着した政治家達が外見や出身によって私達を分断している。彼らがシステムを自分の良いようにねじ曲げて、富をかき集めてる現場から私達の目を逸らせるために。」と言った感じ。

“Yet there are powerful few who maintain and increase power by turning us against each other..
..based on what we look like, where we’ve come from or how we worship." (しかし、強力な少数によって私達はお互いを憎むようにしむけられている。外見が違う、出自が違う、信仰が違う、と。)


第三。人種を超えて繋がる事、それによって「強力な少数,the powerful few」に立ち向かえる、という物語。
「人種の違いを超えて団結する事で、自由を全ての人に取り戻せます。白人、黒人、、、例外無く。」

“We'll not fall for the distraction, we are greater than the fear they seek to instill in us..
..when we stand up for each other, we can create the Minnesota that works for everyone..
..Will you vote with us?” (私達はそのようなまやかしには騙されない。私達は、彼らが私達に植え込もうとする恐れよりも、強いはずだ。私達がお互いの為に立ち上がれば、皆の為のミネソタを作れる。私達と投票してくれませんか?)

Greater Than Fear 2

St Cloudに戻る。

「あの難民移民達はこのSt Cloudで私達のように真面目に働く気は無いんだ」と言った架空の市議に対して、どう反応すべきか。

男性:私達はgreater than fear。黒人、ヒスパニック、白人、平等に働く機会を与えられるべきだ。ハッシュタグOneMinnesota
女性:有力な少数がシステムねじ曲げて可決した法案によって、低賃金、健康保険の欠如、低予算の学校に苦しむソマリア難民をあなたがそのように攻撃するのを見るのは残念です。We are greater than fear。

このようなメッセージが2018ミネソタをを席巻した。

下院議員5席が民主、上院議員は二人とも民主、州上院議会も民主にひっくり返り、知事/副知事/AG(Attorney General)も全て民主に。投票率(turn out)は全国一。

米国初ムスリム女性下院議員イルハン オマー。ミネソタ第5選挙区を19万3000票差で勝った。彼女もこの流れの一部だった。

トランプは「憎悪」で票を集めようとした。「あの難民達がお前の生活を脅かす」と。私達は「全員ちゃんと面倒を見れる社会を作れます。」と言った。憎しみでなく、喜び、信仰、思いやりのメッセージを語りかけた。私達は憎しみに絡み取られない。


Greater Than FearのAnat Shenker-Osorio達は2020に向けてこのRace-Class narrativeメッセージをより広範囲に届けている。ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア、ウィスコンシン、、。気候変動や女権、刑事司法制度改革なども盛り込んで。

これを中西部だけでなく、このmulti-racial-economic-populismは全国で通用する。南部でさえ。彼女達の活動はネバダ、コロラド、フロリダのような地域でも成果を出して来た。

そしてオバマ〜トランプvoterの奪還(persuation)に目を奪われがちだが、新規有権者獲得(mobilization)の重要性は、中西部でも変わらない。若く、普段は選挙に行かない有権者に、関心を持ってもらう事。


デトロイトやクリーブランドのような大都市意外でも、有色人種の割合が増えて来ています。ヤングスタウン(白人労働者の町、で有名)でまで。ーークレア マローン
オハイオの3万〜6万人程の小さい町でも確実に黒人コミュニティがある。貧困層の白人と一緒に、彼らも苦労している。全員が本当に「忘れられた民」なんです。ーーブラウン

「未来」は楽しいパーティー。貴方は招待状をもらってない。なのに他の人がもらってるとしたら、貴方は怒りますよね。でも、このパーティーには全員が招待されているんだとすれば、怒る人はいない。人種間闘争の煽りが怖いくらい強力なのと同様に、この(全員招待できる、と言う)メッセージにももの凄い効力があります。ーーアレクサ ハワード(Faith In Minnesota)

誰をも招き入れる。もっと大きな戦いに挑む為に。Racial-Classメッセージが糊になりその団結を支える。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?