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ジョージ・フロイド殺害、加担した警察官

今日のタイムズポッドキャスト。ジョージ・フロイド殺害事件で、殺人罪などで有罪、22年の禁固刑を受けている元警官ショービン氏と共に現場にいた3人の警察官の裁判について。


3人中2人はフロイド氏を地面に抑えつけていた。その一人、キング(Kueng)氏は黒人だ。
キング氏の生い立ちや警察の在り方に関しての取材。この二人の警官は、新人も新人、警察官になって3日ほどの超新人なのだ。(写真左二人)

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キング氏は兄弟友人の反対を振り切って、黒人でありながらBLMの震源地とも言えるミネアポリスで警察官になった。


理由:自分が中から警察を変えるんだ。

キング氏は同じく黒人の兄弟たちと共に白人のシングルマザーの元で育った。
白人の母親は当時一般的であった「color blind」と言う考えを持ち、人種問題について子供たちと余り語らなかった。肌の色は関係ない、と言う現存しない理想社会を自ら実践する事によって、実現させようと言う考え。
私達の社会は現実にcolor blindで設定されておらず、個人がそれを装ってもどうしようもない事は過去数年米国が認識アップデートした新しい社会ノーム。
(日本では未だにその論調が横行している感じはするが。例:「女性議員候補を半分と最初に決めるのは逆に性差別。性別で結果が決まらないのが本当の男女平等。」←これは時代遅れ。この考えで社会は変わらない。)


そのような当時のやり方でそれでも志高い母に守られて育った彼は、クラスの黒人の友人とは違うcolor blindな考えを持っていた。
そして、警察を自分が中から変えよう、と。


「君が変えられる訳ないよ。君が変えられちゃうよ。」と言う周りの警告は彼の耳には届かなかった。


警察学校ではde-escalationや、薬物中毒者、精神病疾患のある者への対応の仕方を習う。
しかし本当の訓練はその後の現場で行われる。


先輩と対になって現場に出る訳だ。よく映画で見るやつ。

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この先輩はFTO、Field Training Officerと呼ばれ新人は「FTOは神だと思え」と教えられる。
FTOは新人の評価を一手に担っている。新人を独断で落第させる事さえできる。落第ケースのほとんどは「攻撃性が足りない」とのダメ出し。


キング氏の現場訓練のFTOはほぼショービン氏だった。ショービンの酷さに一度言及した事もある。査定の日取りを延長される嫌がらせにも会った。
そんな過程を経て、晴れて警察官になった3日目がフロイド氏殺害のケースだった。


今、彼ら3人に関して殺人幇助の罪でミネソタ州裁判が行われている。弁護側はそんな警察の内部の事情で戦うだろう、と。

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