主婦ポリ番外:NY知事クオモ会見(5.5)
概要:ゲイツ財団の協力でリモート教育のプラン作成。寄付州、受付与州の不公平。マスク着用促進宣伝一般募集。
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総患者数、微小の減少。週末のレポートは少し乱れるので、その誤差かもしれません。
(net)新規患者数、減少。
(net)新規人工呼吸器、減少。
(gross)新規患者数。減少しています。いいニュースです。
死亡者数 230
4/29 306
4/30 289
5/1 299
5/2 280
5/3 226
5/4 230 (内203病院/27老人ホーム)
少しですが上がっています。ご家族の遺憾、お察しします。
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今下り坂にいますがこれから曲線がどうなるかは100%私達の行動にかかっています。空から降ってくる結果ではありません。
「検査ー追跡ー隔離」で感染拡大をモニター/制御していきます。
先日再開についての条件を細かく説明いたしました。かなり細かく決まっていますので、各地域はそれをしっかり検証して下さい。
私達はとても高い代償を払っています。死、中毒症、DV。ここまで痛い思いをしたのだから、それを活かして前に進みましょう。成長しましょう。
Build
Back
Better
9/11やハリケーンサンディーの時のように。
●公共医療システム
●遠隔医療
●公共交通機関
改良できることが多数あります。今正に、私達は取り組んでいます。
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Reimagine Edcation - 遠隔教育
先生が前に立っていて生徒が教室に座って聞く。このような形態は変える事ができます。いきなりの事で戸惑いましたが、私達は遠隔教育について日々前進しています。
学校を再開する時には、昔と同じではなく、新しい形の教育形態を確立していたい。
Bill and Melinda GATES財団と協力して教育の新しい形をブループリントを構築して行きます。
コントロールにしがみつき、変化を恐れる私達が、今こそシステムを抜本的に変える時です。
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???REOPENING???
再開に関して、いつも行き着く根っこの質問があります。それは
How much is a human life worth?
人の命の価値は?
という質問。
経済を閉めておく時に発生する損害。
再開を急いで起きる損害。
早急再開は経済損害を減らし、人の命を失わせる。
各機関予測モデルが最近変わりました。倍になったんです。いたるところで再開を急いでいる事実があるからです。
FEMAでは感染ケース/日が2万5000人から20万人に。
IHME(ゲイツ財団)8/4までの死亡者数予測、6万ほど(4/17発表)から13万4千(5/4発表)に。31州で行われる再開プランを考慮に入れた結果だと言う事です。
辛い現実。
「人の命の価値は?」
私個人の意見では「値はつけられない」です。
この質問はもっとオープンに語られなければいけません。
そして政府は結果を出さねばならない。大げさでも何でも無く、私達の仕事ぶりが人命に直接影響します。連邦議会は結果を出さねばいけない。彼らの仕事は法案を可決する事。下院が民主、上院が共和なのですから、党派を超えた協力をしなければ効率的に法案を通すことなどできない。彼らの仕事が人命に直接関わります。
「青い州へ連邦補償は共和党に不公平」とトランプ大統領が言いました。
これについてもう数週間もガヤガヤやっています。航空会社、ホテル業界、多額の補償を難なく貰っています。州政府にはまだ補償は出ていません。州政府が補償するのは、警察官、消防士、教師、医療スタッフです。州にはもう予算が無い。
「青い州」。NYやCAの事です。民主/共和、関係ない。どの州もこの災害に耐える為の補償が必要です。「何十年にも渡る州の悪政のせいだ」と言います。ニューヨークはコロナ前に補償してくれと言った事はありません。いつだって連邦を援助していたのはニューヨーク州です。
補償の事を「bail-out」と言います。酷い言葉を使います。
(*bail-outは保釈金。なにか悪い事をして捕まった人にお情けを与える、という意味合いがあります。)
どの口がそれを言うか。40年も前にモイナハン上院議員が「連邦はニューヨークから吸い取るばかり」と言っています。ニューヨークが納めた連邦税から連邦から貰った補償への差額が$2.1 bil (2100億円)。それだけ州民は「損」をしている、ということ。40年前。毎年です。
寄付州(Donor States)
NY -$29 bil (2兆9000億円)
NJ - $18 bil (1兆8000億円)
MA -$12 bil (1兆2000億円)
CT -$9 bill (9000億円)
CA -$6 bill (6000億円)
受付与州(Receiving States)
VA +$82 bill(8兆2000億円)
MD +$42 bil (4兆2000億円)
KT +$37 bil (3兆7000億円)
AL +$32 bil (3兆2000億円)
FL +$30 bil (3兆円)
寄付州は民主で、コロナ災害が大きい。
受付与州は大体共和/swing。
2015でのNY州の連邦への「寄付」額は
$116 bil(11兆6000億円)だ!
bail-outだと?
私達の金を返して。貴方たちが持っていた私達の金を。
政党政治はもうやめないと行けません。
It’s
NOT
“You”
Or
“Me”
It’s
“WE”
私達は赤でも青でもない。
私達は赤白青!(*アメリカの色ですね)
今団結しなくていつするんですか?
“A house divided against itself cannot stand” —Lincoln 1858
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政府の話から、市民の話に移しましょう。
一人一人やるべき事があります。
マスク着用をお願いします。
賢明で、正しい行動です。
ニューヨーカーは政府に言われただけではそれに従いません。事実を認識して、自分から責任を感じてもらう事が必要です。それで自宅待機令にも応じてくれました。マスクをしてない人がまだいるようです。私のコミュニケーション力が足りないのだと娘のマライヤがいいます。私が話下手だと。彼女は「州民に30秒の宣伝を作ってもらったらどうだ」と提案しました。なぜマスクをするのか、そこまで大変な事ではなく、そしてそれはコミュニティーへの敬意なのだ、と言うメッセージを、私ではなく宣伝スポットにコミュニケートしてもらえばいいと。
いい案だと思います。娘がここに来ています。この宣伝コンペティションには誰でも参加できます。娘の彼氏も参加できますよ。
彼は絶対落ちますが。私が知事ですから。
でも参加できます。マライヤ、私のヘタクソなスピーチに何か加える事はありますか?
マライヤ:大体大丈夫です。数日中に詳細を詰めます。興味のある方は
wearamask.ny.gov
を参照して下さい。
まー、私の話下手を指摘してるのは彼女だけでは無い。だからきっとそうなんでしょう。