Pre-PGP 2023 R8 作問後記

Pre-PGP 2023 R8 に作問その他で関わらせていただきました。今回は新しいメンバー含め他の人にいろいろ頑張っていただいたので私自身はあまり負担なく制作に関われました。本当にありがとうございます。そんなわけで省エネ気味ですが今回も振り返りです。


Yin Yang (例題)

取りまとめでもないのでせめて例題を…と、1題だけですが制作しました。Yin Yangは前提手筋の難度が高く、Pre-PGPのように初中級者をターゲットとするときは扱いが難しいパズルです。今回の例題は外周定理や市松禁を使っており、逆に3個のLのようにルールから自明に決まる部分は入っていません。実際慣れていない人目線ではどうだったでしょうか。

Cave

最近易問枠全然作ってないなと思ったため、定番枠のCaveで低配点を目指そうと作りました。最初は前回出題の表出2縛りのオマージュで表出3縛りも考えましたが、あえて被せる意味はそんなにないかなということで基本的なCaveのテクニックが活躍する問題に。8×8の小さめサイズにして、左上の7の伸びや2の斜め白、同列ヒントの絡みなどを入れていきました。中盤ちょっとだけ欲張りはしたもののおおむねコンセプト通りに作れたつもりでしたが、慣れない初心者向けを考えると詰まる場合もあるかもということで配点的には中難易度帯となりました。

Japanese Sums

こういった数字埋めはパズル種としてはかなり作りやすい部類で、また盤面サイズにより難易度コントロールも楽ということで基本的に作者にやさしいパズルです(個人の感想)。とはいえ私としては2023R1でも作問していたため何か前回と違う特色を出したいなと思い、1ヒント縛りで作ることにしました。このテーマでの出題がトケタ?Vol.5にあったのを覚えており(横田真秀さん作)、Preにも馴染みやすいコンセプトかなという目算もありました。
最初作った時は✕表出がなくもう少ししんどかったのですが、このセットが他の問題でもラテン方陣重めであったことも考慮して最終的に易化の判断を取りました。それ用の入口も仕込んでいたので、気になる方は✕なしでも解いてみてください。終盤の気合パートもよく分からん決まり方をして楽しいです。

今回は本家が連動盤面テーマだったということもありPreとしては若干取っつきにくい面もあったかもしれませんが、その中でもセットとしてきちんとまとまっていたと思います。ちなみにこっそりJapanese Sums+Doppelblockを作ろうとしたら何だかめちゃめちゃ難しくなってひっそりと蔵にしまい込んだので、こういったテーマできちんとPre向けに作問できる作者陣は優秀だなあと勝手に感心しました。

2. Yin Yang: ルールから分かりやすい触れる場所を作るのはよいアイデアだなと感心しました。

4. Masyu: Yin Yangと同じ記号なことを利用する表出いいな~!解き直しではその部分に目が行ってしまい全然入り口が見つからず、あまつさえ破綻までしてしまったことでかなりタイムがかかりました。

8. Tiger in the Woods: みんな大好き泥沼ゴルフ。私は今回は8分かかりました。ところでこれどうやって作るんだろう…。

9+10. Cave + Yin Yang: ちょうどいい難易度でした。Caveを◯で書くスタイル分かりにくいな…。

本年の通常ラウンドもいったんR8まで来ました。次回以降のことは私一人で決められることではありませんが、今後もできる限り競技パズルを盛り上げていければと思っています。

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