急死に一生
1997年大晦日、太平洋岸リゾートのアカプルコにいた。海で泳ぎ、ビーチのレストランで焼魚のプレートを食べた。30分も立たない内に強烈な寒気、眼球が潰れるかの頭痛に襲われた。年明け、頭痛が収まると今度は胃が裂ける様な強烈な痛みが続いた。あまりの激痛で寝ることもできなかった。いよいよ命の危険を感じた。日本大使館にSOSを求めた。
日本大使館はメキシコシティにある日系の医師を紹介してくれた。検査結果は「大丈夫、薬で治るから」と楽観的。通院最終日「一番の薬は日本食だから」とレストランに連れて行ってくれた。久々の郷土食に涙した。医師の家族から「あなたは実は伝染病・腸チフスだった。来るのが遅かったら命が危なかった。」と告白され驚愕した。