アップグレード(UPGRADE )と言うアメリカ映画みましたか?
アップグレード(UPGRADE )と言うアメリカ映画があります。
それをみて、近いうちに、実現できる部分もあるのではと思われ、
衝撃を受けたことがあります。
この映画では、
人間が、AIを積極的に使うと、如何に強くなるかが分かります。
この映画の紹介。
主人公は、事故で障害者になります。
その後、チップを体に植えて、半分ロボットになります。
最先端の脳とも呼ばれるコンピューター・チップに体のコントロールを任せると人間は強くなります。
悪人とかは、腕に銃とかを植え込んでいます。
人間の体とロボットがいい感じで融合されて、
非常に強い人間に生まれ変われます。
私が作っている知財管理システムって、
アップグレードで語っているような人間をサポートするロボットみたいなものだ!とふと思いました。
1:主人公とロボットの会話
主人公は、助けが必要な時に、体に植え込んだチップ(ロボット)に声掛けて、自分の体をコントロールさせています。
例えば、主人公は敵にかなわなくなった時に、ロボットを呼び出します。
我々が作った知財管理システムであるEcoIPでは、各種期限が到来する前に、
自動的に顧客へのリマインドメールを送るよう、システムが設計されています。
期限リマインドメール定型文機能。
EcoIPを導入すると、
最初に、お客様に送付するためのリマインドメールの雛形を作り込みます。
こちらが、メール雛形を作る画面です。
このようにメール案文を作った後、送付ルールを設定します。
どのような種類の期限に対し、
いつからいつまでの間、どれぐらいの頻度で通知するか、
のルールを設定します。
その後、
このようなルールを完全自動的に適用するか、
それとも、半自動で回すかを決めます。
ここで、
依頼人への送付要否設定で、「はい」にすると、毎朝の6時、自動的にいきなりお客様にメールが送信されます。
「いいえ」にすると、お客様には送付されず、当該案件の責任者(通常は実務担当者)と、事務担当(サポーターの方)にのみメールが送信されます。
そこで、
社員は、朝に出社して、システムから自動的に届いたメールをみて、
お客様に送るか送らないかを自分で判断して、
送る必要があると判断したら、そのメールを転送する形で、
しかも、メール編集状態で添削をしてからアナログでお客様にメールを送るようにしています。
このように、
100%自動化はできるようにシステムを作った上に、
実際は、自動的にできたものをベースに、ひと手間加えて、アナログ的に作業するようにしています。
2:ロボットが他の自動運転車をコントロール
この映画で、後ろから追い掛けてくる車に対し、ロボットが他の自動運転車をコントロールして、後ろの車に衝突させます。
ロボットが他のロボットを動しています。
我々弁理士事務所では、特許庁から書類が届いたら、それを、漏れなく確実にお客様に送る必要があります。
EcoIPでは、特許庁からの書類をロボットにより自動解析し、
解析結果に基づいて、お客様に送るための下書きメールを自動生成させます。
まずは、庁書類の自動解析。
通常、特許事務所では、週1回、特許庁からの発送書類をダウンロードします。
その場合、毎週何十件の庁発送書類が届きます。
これらの書類を一つずつ整理して、庁発送日や期限をシステムの関連案件に入れる作業を事務担当がアナログでやるとすると結構大変です。
そこで、システムによる自動解析が必要になります。
EcoIPではこの作業を完全自動的にシステムが行います。
人間は一切携わりません。
ここまでが第一次的な機械処理です。
その後、
関連案件に新規情報を書き込んで、期限とかを立てた後、
殆どの場合、庁からの書類を確実にお客様にメールとかで送付する必要があります。
これが、ロボットが他のロボットを作動をコントロールする場合に当ります。
EcoIPでは、庁書類の解析が終えたら、当該庁書類に紐付くメール雛形を適用して自動的に送付用メールを作って、「下書きメール一覧」と言うところに用意して置きます。
この状態では、このメールはコンピューターが作ったメールなので、操作者は「AUTO」になっています。
そこで、事務担当は、自動的に出来上がったメールに対し、特に編集無しでお客様に送付していいのであれば、メール中身も見ず、そのまま「送信」ボダンをクリックします。
もし、ひと言コメントしたいのであれば、「編集」ボダンをクリックして編集した上、送信します。
場合によって、そもそも、自動的に出来上がったメールをお客様に送付する必要がないと言う場合は、「送信しない」ボダンをクリックします。
そうすると、元々下書き一覧に並ばれていたメールが、それぞれ、「送信済トレイ」か「未送信トレイ」に移動されます。
それぞれの一覧に入ってみると、
誰が、何時、その操作をしたかが分かるようにリストアップされます。
この状態で、
例えば、送信しないとした自分のこの操作が間違っていて、
改めて送信したくなった場合、ここでも、編集と送信ボダンは残しているので、ここから改めて送信することも可能です。
このように、
送信したメールは、全て、システムの関連案件の管理画面で、「送信済メール」のメニューのところにリストアップされます。
3:まとめ
私が考える知財管理システムとは、自動化できるものは全て自動化させ、
お客様への納品物は、人間がゼロから作り上げるのでは無く、ロボットで作った資料をベースに、人間がちょこっと手を加えることで完成できるものにしたいと思っています。
知財の仕事って、最後の一歩で、人間の手を加える必要がある仕事が非常に多いので、知財管理システムでは、最後の送付作業をアナログでもできるようにして、そのタイミングで自由に編集をかけるるようにしています。
まさに、映画:アップグレードで、ロボットに体のコントロールを100%任せることもできるけど、わざと任せないこともできるようにするのと同じく、私が思う自動化と言うのは、人間がコントロールできるようにして、自動的に回すか否かの決定権は、人間側に残す感じです。
ロボットが黙っていると、映画の主人公がその場で障害者になるのと同じく、知財管理システムが止まったら、弁理士事務所の仕事も回らなくなる感じです。
このようなシステムって、最初は使い勝手が悪いかも知れませんが、
使えば使うほど、雛形が充実され、システムの自動化率が益々高くなり、
人間によるアナログ作業とシステムによる自動化作業が益々シームレスに融合されます。
このような工夫がされていない知財管理システムを簡単に着替えできる服に例えると、
このような工夫がされている知財管理システムは、体にピッタリ合う特殊な服、手術までして、体に植え込んだロボットみたいな感じです。
なので、
我々のシステムでは、ID発行だけで使えるような単純なクラウド型システムではありません。
クラウド型ではありますが、お客様毎に、構築する形のシステムになっています。
EcoIPを新規導入するお客様には、基本的に、それぞれのユーザーに、独自のDBを構築して、それぞれにカスタマイズ機能を入れるようにしています。
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