気になること 「強い冬型」

 この冬は当地北国でも雪が少なく暖かい。その中で、いくつかの放送局の天気予報が「明日は強い冬型となり風雪が強まるでしょう。」という、あるいはこれに似た表現を使っていたのが気になった。その予報は2月1日に放映されていたものだったと思うけれども、今季には同じことが何度か気になっていた。

 示されていたのは次の日の予想天気図で、西高東低の配置なのだけれど、その間の等圧線が縦になって込んでいると言えるところはサハリンのほうで日本では北海道の北のはしの方が少しかかっているようなものだった。もちろんサハリン等に住んでおられる方は大変な状況なのだろうとは思うけれども。しかしテレビに出ている方が総体的に言う「日本の北部」ではむしろ等圧線の間隔がひらいて西の高気圧のすそにさえかかっていそうなので、「よかった。明日は少し楽だね。」と言うべきところだ(実際そうなった)。

 これは勘ぐってみると、テレビの方(々)は西高東低というパターン(と気圧の差)だけを見て「強い」冬型となり「風雪が強まるでしょう」という表現を使ってしまっているからなんじゃないだろうか。もしかしたら風や雪がみせるパターンの様々を経験しておられないのかも知れない。さすがにそれは言い過ぎか。逆にこういう場合に熟練の方などで「北海道の北のほうでは…」「お気をつけください」などの言葉を補うようなことがあって感心させられることはある。

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